長い



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アトラスのRPG。65時間プレイ。

・圧倒的なボリューム感

・プレスターンバトルの総決算。敵とレベルが20以上離れていても対策すれば倒せる

・緊張感と臨場感を作ってくれるカレンダーシステム

・アクションで弱い雑魚は瞬殺できるのが楽ちん。経験値などは減るのでMPと相談しながら先制攻撃をするか否か考える駆け引きもある

・メッセージ性の純度が濃いストーリー

・敵の見せ方や台詞回しや主人公達の立ち回りなど、ストーリーの外側部分が平凡

・演出がショボい

・味方陣営のキャラクターに濁りがなく、魅力を感じない

・モーションが少なかったり、街が一枚絵だったり、ダンジョンが使い回しだったり、演出が簡略化されていたり、物足りないところが目立つ

・微妙に融通が効かないインターフェース

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65時間プレイしてようやく最終盤。相変わらずボリュームが凄い。
相変わらずと言えば、今作は新規タイトルでありながらアトラスの過去作システムを多く引き継いでかなり既視感(特にペルソナ)ある内容となっているが、システムを擦っているのはそれが安定して面白いからなのは言うまでもない。
日付の制約があるカレンダーシステムは、RPGにありがちなレベル上げによるゴリ押しをある程度規制して緊張感を作ってくれる上に、刻々と移り変わる情勢はその世界で冒険をしているという臨場感も高めてくれるし、戦闘はいつも以上に弱点に対する攻防が先鋭化されてプレスターンバトルの総決算という風格があった。
世界観はアトラスにしては珍しくど直球のファンタジー。使役するのは悪魔ではなくアーキタイプだったり、電車ではなく鎧戦車と呼ばれる二足歩行の船に乗ったりと、いつもと違う形で表現してくれるのでそれなりに新鮮味はある。使用感覚も結構違う。
一方で、微妙なのがストーリー。これがあんまり面白くない。
でもそれはストーリーの表面的な部分。例えば主人公と相手陣営の駆け引きやキャラクターの見せ方に関するところであって、このゲームが最も伝えたいこと、メッセージ性という部分に関しては、興味深いものを見せてくれる。
作り手の願いがとてつもない純度で込められているので、最後に感動をもたらしてくれそうな気配はあるね。