丁度良い



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PS5、XboxX.Sのアクションゲーム。開発はOne More Level。

武器は刀一本。画面は死角だらけの主観視点。敵は四方八方。周りは飛び交うビームライフル。ガードは不可。ダメージ=即死は鉄のルール。
主人公に対してあまりにも不利な条件の中で繰り広げられる超ハードコアアクションゲームの続編。
その結果、前作では時間における死亡比率という意味で自分のゲーム史上最高の数字を叩き出したが、今作は難易度が緩和されてた。
なんと、ガードができる。衝撃的だった。L1ボタンを押してる間ずっと刀を構えてくれて、3〜4発は正面からの攻撃を受け止めてくれる。感動した。
しかも必殺技まである。チャージの時間がかかるので区切りまでに2回ぐらいしか使用できないが、これを使えばほぼ無条件で数体の敵は処理できてしまう。ワンダフル。
他にも、オープンワールドっぽいマップがあったり、バイクを走らせる事ができたり、巨大なボスがいたりと、前作よりも楽しませる事を優先した要素が多く散りばめられていて、レベルデザイン的な意味でも難易度は下がってる。

その結果、今回は12時間のゲームプレイで1212回死ぬだけで済みました。ちなみに前作は16時間のゲームプレイで1713回死んでます。
youtubeなどで投稿されている動画の時間を見る限りでは、2は初代よりも倍近くボリュームがありそうなので、それでこの死亡回数は難易度低下を顕著に感じる。

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まぁまぁ、これぐらいの難しさで丁度良いんじゃないですかね。
すぐ死ねるのがゴーストランナーの特徴ではあるけど、それだけのゲームではなく、一人称視点の迫力の中で縦横無尽に走り回りながらお互い一撃必殺の生きるか死ぬかという攻防を繰り広げるゴーストランナーの魅力は今作でも充分感じ取れた。
ガードの存在は緊張感を下げてるし、必殺技のおかげである程度ゴリ押しもできる。でも、前回はあまりにも逃げ道が無さ過ぎたのでこれぐらいの緩さは個人的にアリ。
前作は行き詰まってしまって最終的に、特殊アビリティが自動チャージできるパッシブスキルを利用して待機しながら戦うという唯一残された救済措置的な戦法に頼る羽目になった。楽ちんではあるがそのやり方は凄くテンポが悪い上に作業的で面白くないので、そんな回りくどい逃げ道を用意するぐらいなら露骨に難易度を下げてくれた方が有り難い。

文句を言いたいのは、主人公がすぐ死んでくれないこと。落下したあと、どう足掻いても復帰できないのに引っかかる場所がたくさんあって、メニューのリスタートを押さないとやり直せない事が頻繁にあった。
とにかく死にまくるゲームなので、リトライまでの時間は死活問題。死んでも間髪入れずにやり直せて、考える余裕もなくアドレナリンだけが積み重なっていくハイテンポなゲーム進行もゴーストランナーの魅力なので、潔くさっさと死んで欲しい。

前作でハードコアなアクションを突き詰めるという方向性はやり切っていたので、新鮮さという意味でもある程度楽しみやすさを重視する方向に舵を切ったのは良い事。
王道なエンタメシチュエーションをゴーストランナーならではのアクションで切り抜けていくのは楽しかった。
でも、前作と合わせて3000回近くも死んで、およそ30秒に一回は死ぬ姿を見てきたので、流石にこのシリーズをやるのは疲れた。