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まだまだFF16をやってます。レインコードと並行しているのでかなりペースは緩め。
2周目に入ってもクソ長いムービーを飛ばさずにちゃんと見ている。見直すと、気付かされる部分が結構あって面白い。
FF16は、直接的な答えをそのまま提示せず意識を巡らさないと読み解けない場面が沢山あって、プレイヤーにちゃんとストーリーを見てくださいねと集中力を求めてくる。
内面描写に関しては特に寡黙で、ややこしい感情を持っている人物が多く登場しながら答え合わせもあまりしてくれないので本音が分かりにくいが、隠された感情を読み解く表現が随所に隠されているので想像できる余地があってリピートプレイでも楽しみやすい。
また、メインストーリーだけではなくサブクエストで実情を補完している部分も多く、俺は難易度を上げた二周目で寄り道の遊びを集中したかったので一周目は殆どメインの部分だけで駆け抜けたが、いざ2周目に入ってみるとサブクエストがかなり積極的にストーリーや人物の掘り下げに関わってきて驚き。
ゴールだけ目指して終わるとバトルもストーリーも本領が発揮されず、ただ「召喚獣合戦は凄かったね」という感想で終わってしまいそうだが、寄り道や難易度を上げた2周目に触れていくと見えてくる部分が相当ある。
一方で、当のFF16自身がとにかくクリアーだけでもして下さいと割り切った作りをしているのが勿体ない。
ここら辺は最近のスクエニの傾向というか、FF15もフォースポークンもキングダムハーツ3もそうだったが、とにかくゲームバランスは緩くして誰でも簡単にクリアーを目指せるようにするという意図が強かった。
FF16は相変わらず攻めた作りでFF特有のエッジを感じるけど、ゲーム自体は凄く取っ付きやすく、言い換えると、もっとゲームプレイとして紆余曲折欲しかったところはある。FF13の衝撃的なゲームバランスの頃を思うとスクエニも大分変わったなと感じる。

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売上も公表されましたね。全世界で300万本。日本ではパッケージのみで33.6万。いずれも発売から数日時点での数字。ちなみにFF15は初日で500万、FF7リメイクは3日で350万。
まぁこんなもんじゃないですかね。正直もっと売れると思ったけど、最近のゲームは息が長くて大作でも初動の数倍売れる事はザラにあるし、評判も悪くなさそうだし、PC版というオプションもあるので、初動という事を考えれば悪い数字ではない気がする。
逆に日本では意外と売上が出たなと思う。DL版込みなら60万〜70万は行ってるでしょ、多分。
ゲームによってDL版の比率はマチマチだしデータも少ないので予想は難しく、FF16の場合はシングルゲーム、DLC予定なし、カジュアル層も手を出すシリーズ、物理的な特典付きのパッケージあり、という事を踏まえるとDL比率50%見込みはかなり願望感あるけど、どうせ明かされない数字なんだからポジティブに考えていこう。

やっぱりFFは売れてくれないと困るからね。当たり前だが売れないと予算は注ぎ込めない。
今の時代ではニッチなキャラクター主導のストーリゲーム、日本で売れる数少ないハイエンドタイトル、という部分でFFは他のゲームが続いていくための道筋を示さないといけない牽引タイトルなので、結果を残す必要がある。FFが売れることによってもっとこの土壌が豊かになって欲しい。
何よりもFF自身の理想を叶えるために、売れなければいけない。今の数年かけて1000万本売れるかどうかの売上じゃ全然足りない。FFは、果てしない夢を追いかけ続けるゲームであり、それを形にするためにはもっともっと売れる必要がある。
世界中を見回しても、ここまで強い欲望を剥き出しにさせているフランチャイズは他にない。エゴは、力。FFならいつか、業界がひっくり返るようなドリームゲームを作ってくれると本気で信じてる。