こん日記



・スターウォーズ ジェダイサバイバー
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スターウォーズのアクションゲーム。前作のジェダイフォールンオーダーから順当にパワーアップ。
アクションも探索もクエストもパズルも全部面白い。映像も凄いし、ボリュームもある。オープンワールド的な広い空間だけでなく、レベルデザインが凝ったアスレチックなステージも豊富。演出は決まっていて、ボス戦も盛り上がる。クエストも捻りがあり報酬も実利的なのでやる気が出る。新しい力がどんどん手に入って展開にメリハリがあるし、イベント性も強い。とにかく色んな要素が詰め込まれているがあらゆる部分でクオリティが高い。
とは言え今AAAスタイルで万人向けに作るならこれだよねというハリウッドシステム的な王道さを感じる作りで突き抜けた部分はないが、このゲームには「スターウォーズ」という他の誰も真似できないスペシャル性があり、それがゲーム体験を特別なものにしてくれる。ライトセーバーのカッコ良さは反則。
まさしく今のゲームのレベルの高さを象徴する一作で、いや本当に最近の大作ゲームは、凄いだけじゃなくてちゃんと面白いよね。少し前まで俺は「バトルがつまらない」「マップが単調」「クエストが単なる作業」とか文句ばかり言ってた気がするが、そこら辺の密度が目に見えて増してる。
そういうわけで凄く楽しんでいるのだが、前作の話を全く覚えてないので、ストーリーだけはあんまり興味が持てない。


・Hi-Fiラッシュ

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XboxXを買ってまず初めに起動したタイトル。リズム要素を絡めたアクションゲーム。
リズム感をちゃんとシステムとして意識させながら、ある程度ゴリ押しさせてくれるゲームバランスが心地良かった。
アクションゲームは突き詰めればリズムを感じ取るゲームなので、このシステムはやり込めばやり込むほど面白くなりそうだったし、クリアーしたあとに難易度を上げてもう一周するか迷ったけど、ゲームパスのおかげで大量のゲームをストックしていた俺は泣く泣く一周だけやって終わった。


・イハナシの魔女
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沖縄の孤島を舞台にしたテキストアドベンチャーゲーム。
凄く文章が読みやすい。ダラダラした描写がなく、あっさりしていてテンポが良い。
あっさりし過ぎじゃね?とも最初は思ったけど、締めるところちゃんと締めているので、ストーリーの大事な部分は情感的に伝わってくる。


・ロッジ 白い惨劇
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"父親に愛人がいた。母親はショックで自殺した。女が許せない兄妹は、彼女が幼少期にカルト教団に所属していた事を知り、ある悪戯を思い付く"

子供のする事なんだから別に良いじゃん。あんたのせいで母親は自殺したんでしょ。しかも厚かましく父親と結び付こうとするなんて。
という言い分は、心を壊された女にとっては最早関係ない。悪戯をキッカケに、何とか抑えていたカルトの血が覚醒する。
子供たちは軽い冗談のつもりだったが、後悔先に立たず。マジもんを見せ付けられて大変な目に遭う。

結構盛り上がりそうな筋書きだけど、終始重苦しく地味な演出が一貫としていて明らかにエンタメではなくテーマ性を重視している。
大義名分を持った無垢な子供たちが悪気なくやっているという同情の余地を作っておきながら、そんな言い訳を容赦なく潰して報いを受けさせるカウンターが強烈。
どんな理由があったとしても、人の気持ちを弄んだり傷付けるような事をしてはいけないよ、という当たり前すぎる事だけどSNSの影響で当たり前のモラルが曖昧になっている昨今の風潮を戒めるような教訓めいたストーリーになっていた。


・かがみの孤城
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"部屋にある鏡を通して7人の子供が城に集められた。その城には何でも願いを叶える秘密が隠されているらしい"

不登校という現実的なテーマとアニメらしいファンタジーな要素が融合したストーリーは面白かったけど、終盤になるにつれ特定の子供たちに話が収束していて、これ3人だけで良くね?と思ってしまった。
でも原作がある話だし、多分小説では7人ともしっかり掘り下げられているんだと思う。映画は尺が決まっているからある程度要点を絞った構成になるのは仕方ない。7人のうち4人は終盤になると脇に追いやられるが、その分焦点を当てた3人はかなり深く描かれている。お約束を逆手に取った仕掛けも良かった。
ちなみに監督は「カラフル」の原恵一。俺はこの人のファンだけど、本作を監督していたと知ったのは劇場での上映が終わったあとだった。


・ヤクルトスワローズ
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なんでだろ。ゲームに対しては情熱的でポジティブで明るい面に注目しようという素直な気持ちが持てるのに、ヤクルトスワローズに対しては、冷笑的でネガティブで暗い面しか見る事ができない捻くれた人間になってしまう。
でもその両方ともが紛れもない自分自身だし、好きなものがたくさんあって、色んな自分をそこで出せるというのは幸せな事なんだろうなと思う。
なのでこれからもスワローズには俺の感情のサンドバッグになって貰うとします。