おやすみ日記



・ハードスペース シップブレイカー

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日本語が無かった。確かに、発売前の段階では概要欄のどこにも日本語に対応しているとは記載されていなかったし、既に発売されているPC版は日本語未収録なのも知っていたけど、流石に予約の受付をしておいて日本語対応してませんなんてことはないだろうと思い、10%割引に釣られて事前購入して発売日を迎えてみたら、まさかの日本語未対応という結末が待っていた。
いやいやいやいや、じゃあ日本語は未対応ですという文言をちゃんと予約の段階で記載しておいてくれと言いたい。PSストアは発売するまで対応言語を明記することが必須でない仕様なのは分かっていたけど、特に注意もなく予約受付しといて蓋を開けてみたら日本語入ってませんというのは流石に理不尽だと言わざるを得ない。
こういう事が起こり得るから発売前に対応言語はちゃんと明記して欲しいし、ニンテンドーストアやsteamは当たり前のようにそうしているのに、何故PSストアではそれが出来てないのか理解に苦しむ。
他にも多数のゲームがわざわざ検索しないとストアに表示されなかったり(PS5上でみるゲーム一覧と、スマホのアプリから見るゲーム一覧で、同じカテゴリでも何故か表示されるゲームが全然違う)、カテゴリーが煩雑でゲームを探しにくかったり、とにかくPSストアは不満点が多い。
ゲーム作りに関しては必ずしもユーザーに向けて制作することが正解でないと思うが、インターフェースに関してはちゃんと客の方向を見て作って欲しい。
これに懲りたので海外のゲームは二度とPSストアでは予約しない。

それはさておき、ゲーム自体は面白いです。宇宙空間の中で宇宙船を解体するという内容で、かなりスケールの大きい題材だが、ちゃんと人間の身体を操作して人間の目線からその体験が出来るという臨場感のある作りが最大の魅力。
宇宙空間を漂いながら船を見回してどこから潜入するか考えたり、バーナーやカッターなどの道具を駆使して船を解体するのが楽しい。接続部分を一つずつ溶かしてちょっとずつバラけさせていくのが何だか病みつきになる。
細かくて地味な作業が多いし、重力空間での操作がもどかしいけど、爆発を利用して一気に船を崩したり、解体した素材を溶鉱炉に投げ入れたりと、直感的に爽快感を得られる要素もあって、上手いこと楽しさを感じやすい作りになっている。
下手に触れると危険なパーツの存在や解体の順番によって大きく効率性が変わったりと、パズル的な攻略性もちゃんとある。時間制限や酸素などの制約もあるので効率を考えるのはかなり重要。
なにより一番大きいのが、英語が分からなくても何とかなったこと。本当に最低限レベルの英語しか知らないけどそれでも問題なく遊べた。
ただ解体作業を楽しむ分には問題ないが、このゲームは世界観やストーリーが結構作り込まれていて、その点からも臨場感を盛り上げているだけに、どうしても言語が分からないと入り込みにくい部分はある。
youtubeなどで翻訳してくれている動画を見る限り、主人公が勤めることになるサルベージ会社はとんでもないブラック企業で、死の危険が付きまとう仕事に対応するためにクローン蘇生機能の手術を無理矢理施された挙句、その費用の10億ドルを自己負担で押し付けられ、死んでも死んでもひたすら借金返済のために働き続けるという、とても非人道的で興味をそそられる内容なのに半端なローカライズのせいでそこを楽しめないという。
日本で出す以上はちゃんと日本語対応して欲しいよね。今作はテキストが多いから大変なのは分かるけど。思いを寄せていたゲームがせっかくローカライズされても日本語入ってませんなんて事がザラにあるから辛い。「サイコノーツ2」とか日本語対応してくれたら速攻で買うのに。

日本語が無いのは残念だったし、PSストアの仕様は一刻も早く変更するべきだと思うけど、このゲーム自体は凄く面白いし、日本語に対応してないと予め分かっていたら購入することもなく終わっていた可能性があることを考えると、今回に関しては怪我の功名だったかも知れない。


・スパイダーヘック

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蜘蛛がライトセーバーや銃火器を握り締め戦うアクションゲーム。
スターウォーズ顔負けの剣捌きや糸を活用したスイング移動などかなり曲芸的な動きが出来るゲームで、敵も面倒くさい動きをしてくるので積極的にアクロバットなアクションを活用しないと攻略できないゲームバランスも良さげで、見栄えの良さとテクニカルなアクションが両立したかなり白熱したバトルが楽しめるけど、単調なのですぐ飽きる。


・遊戯王デュエルリンクス

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遊戯王本来のルールとほぼ全てのカードが収録された「マスターデュエル」が今年の初めに配信されて、コンシューマーでついに本格的な遊戯王が楽しめると歓喜した俺は最初の2週間くらい狂ったようにこのゲームばかり起動していたけど、1ヶ月経つ頃には完全に俺の中から存在が消えていた。
付いていけなかったね、ひたすらカードを組み合わせてシャカシャカ展開しまくるマスターデュエルの物量に。
遊戯王はマナという制約なしに自由にカードを使えるのが特徴のカードゲームなので、コンボ性を重視した戦術はそのルールと合ってるし、それは遊戯王にしか出来ないオンリーワンの魅力であることは間違いないけど、いくら何でも長すぎるんだよカード回しが。冗談抜きで相手ターンを眺めている間にカップラーメンが作れる。しかもちょっと良いやつの。
マスターデュエル前から遊戯王の破天荒っぷりはネット界隈でよく聞こえてきたけど、実際に体験してみると想像を遥かに超えていた。最初は力には力で制するというパワーデュエルに圧倒されてスゲェなこれと感心していたが、途中から完全に疲弊してしまった。
俺はゲームでもそうだけど、もともとコンボを考えたり覚えたりそれを実行するのが凄く苦手なので、マスターデュエルのゲーム性はかなりキツい。
しかもよくよく考えると「先行を取れるか」「後攻で妨害カードを引けるか」というところで勝敗の大半が決まっていて、駆け引き的な面白さもあまり感じられない。
そうして早々に俺はマスターデュエルから脱落することになった。

と言うわけで、そんな現代遊戯王から振り落とされたユーザーの最後の砦であるスマホの「デュエルリンクス」を相変わらず野球を見ながら惰性でピコピコしている俺だけど、この聖域にもついに来てしまいました。遊戯王を更なるコンボゲーに推し進めた諸悪の根源である「リンク召喚」が。
これでデュエルリンクスもひたすらカード回しするゲームとなって俺が遊戯王を楽しめる場は完全に無くなってしまうのか、と落胆してたけど、思いの外リンクスで触れるリンク召喚が楽しい。
まだリンク召喚に関するカードプールが乏しくてその限られた中でこのシステムを模索できるので、ちょっと頑張って勉強してみようかなという気持ちになれるのが大きい。
結局、マスターデュエルは最初からほぼ全てのカードが収録されて何でもできる状態から始まったので、経験値がない俺としては入っていきにくいというのがあった。順番に学べるならリンク召喚も楽しいものになるかもしれない。
実際、簡単なコンボでも綺麗にカード回しが決まった時は気持ち良いからね。リンク召喚自体が良くできたシステムであることは間違いない。
何よりも度重なる規制で死に体となっていた俺の「サンダードラゴン」デッキが、リンク召喚の登場によって息を吹き返しつつあるのが嬉しい。


・それがいる森

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現在上映中。「それ」が何なのか気になって仕方なかったのでわざわざ映画館まで見に行った。
完全にタイトルに釣られました。「それ」の正体は至極どうでも良いものだった。そこのミステリアスさを引っ張るという趣旨の内容ではなかった。
なんで俺はこんなショボくれた映画をわざわざ映画館で見ているんだろう、と思わせる内容のチープさと大画面のギャップに味わいを感じる、C級感を全面に押し出した映画だった。この手のジャンルが好きな人には堪らないと思う。「それ」が明らかになってから俺はずっと笑顔だった。
それにしても主人公の演技があまりにも他人事っぽくてこれもC級感が成せる技なのかと思ったけど、「本気で物事に取り組もうとしない大人たち」というのが映画のテーマにあるので、そう考えると悪くない見せ方だった。


・この子は邪悪

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"事故から5年間ずっと眠っていたお母さんが帰ってきたけど、その人は何だか違った。"

現在上映中。「それがいる森」を観た後で、せっかく映画館に来たからもう一つ何か見たいなと思って選んだのがこれ。
映画の内容とタイトルが噛み合ってなくて、「なんでこのタイトルにしたんだろう」と思いながら見ていたけど、最後の最後でスッキリした。なかなか良い終わり方だったと思う。
あと、目がグルグルするシーンが怖かった。


・ヤクルトスワローズ

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村上がシーズン最後の打席でホームランを打って日本人新記録の56号を達成。三冠王も。めでたい。
あとはクライマックスと日本シリーズが待っている。また心を擦り減らす時期が来てしまうのかという気持ち。溜め息が止まらん。
もう最近ヤクルトが負けるのが嫌すぎて中継を直視できないんよね。
スワローズが絶不調だった8月は中継も速報も一切シャットアウトして情報を見ないようにしていた時もあった。ヤクルトの試合中に情報を入れないという事が俺の人生で殆ど経験がないのでソワソワして仕方なかったけど何とかゲームとかで気を紛らわせて、試合が終わった頃の時間になったら、お願いしますスワローズをどうか勝たせてください!と3回手を合わせて神頼みしてから、心臓バクバクさせながら速報アプリをおそるおそる見ていた(その試合は全部負けた。神なんていない)
常勝チームになって欲しいとずっと願い続けていたけど、いざ優勝争いが当たり前になると楽しんでヤクルトの試合を見るということが出来なくなってしまった。
今年はまだ余裕をもって優勝できたシーズンなのにこんなメンタルにさせられるんだから、一つの試合が結果を左右する、クライマックス・日本シリーズは耐えられる自信がない。
でもちゃんと有給をとってその日は空けている。もう神頼みなんてしない。しっかりこの目で見届けます。