強いスワローズ



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28勝17敗1分、勝率.622。ゲーム差1の首位。

・無敵の中継ぎ陣

・試合をまとめてくれる先発陣

・絶対的なエースはいないが、先発ができる頭数はやたらと多い

・村上の存在感

・今年は走れる山田

・順当に活躍してる塩見

・長岡、内山の台頭

・打ってほしい時に打ってくれる青木

・オスナは明確に穴

・明らかに振りが鈍い川端

・小川が俺の心を弄んでくる

・一皮むけない高橋

・奥川どっかいった

・最強マクガフ

・石川が勝つと嬉しい

狭い神宮球場で運任せのドラマチック野球に励んでいたのは過去の話。高津監督になってから、確率の高い勝つためのゲームマネジメントが確立され、しかもそれを実行できてる。
もう20年以上もスワローズ戦をぼんやりと観てるけど、この2年間で野球に対する見方が完全に変わった。野球って、こんなに計算が成り立つスポーツだとは思わなかった。
2年前まで俺は、野球なんて半分運で決まるゲームでしょと思ってた。
だって、どんなエース投手も1点か2点は取られるし、どんな大打者も7割は打ち取られる。良い当たりを打っても野手の正面に打球が飛んだらアウトだし、逆にショボい打球でも誰もいないところに飛んだらヒットになる。
ある程度は選手の能力で左右されるとしても、打たれるも抑えるも半分は運で決まるんだから、勝つも負けるも結局は巡り合わせ次第でしょ、なんて漠然と考えていた。

まして俺が応援しているヤクルトスワローズというチームは、ホームランが出やすい打者有利の神宮球場をホームにしていることもあって、昔からハラハラする試合ばかりしていた。
点を取ったり取られたりを繰り返して、1点や2点くらいではリードしていると言えず、勝っていても負けていても最後まで結果が分からなかった。
よく言えばドラマチックで、悪く言えば風向き次第の試合ばかり見ていたから、なおさら野球の結果なんて時の運で決まるんだと思い込んでいた。
そんな見方はこの2年間で完全に消えた。

先発が大崩れせず最低限でも試合を作る。リードしたら中継ぎを総動員して徹底的に守る。
それが達成できる投手陣を持っていれば、野球というのは運でも巡り合わせでもその場の勢いでもなく、計算して勝利を手に入れる事ができるんだと思い知った。
ゲームセットまで結果がどうなるか分からないような不安定な野球ではなく、先制点を取ってそれを守り切るという確率の高い野球を実行できていれば、自然と勝率は上がる。
強いチームというのは、こういうことを言うのかと痛感してる。今のスワローズは明らかに強い。戦力だけでは計れない、勝つための野球が選手に染み付いている。それを打者有利で投手不利の神宮球場をホームに抱えながら達成できてるのだから凄い。
しかも安定感に加え、今年は伝統のドラマチック野球を打撃陣が発揮。順当に負けたなという試合までも平気でひっくり返してしまうのだから今のスワローズは最強としか言いようがない。

たった2年でこんなにチームは変わるんだね。あの弱かったスワローズが。
2020年までの10年間で5度の最下位。17年には勝率.319の借金51という並大抵の最下位ではなし得ない衝撃的な数字を残したこともあった。
2015年に優勝、2018年に2位と上向いた時もあったが、今思えばスワローズ伝統のドラマチックブーストがたまたま長く持続した幻想的な強さによる結果だった。
本当の意味でスワローズが強いと言える時期なんてこの20年ぐらいあったのかと思えるレベルだけど、ようやく自信を持って言える。スワローズは強いし、優勝候補の筆頭であると。
明らかにその力があるんだから、もう優勝以外の結果では満足できないね。