アクションも探索も新要素も全部クオリティが高い



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スイッチのアクションゲーム。開発はマーキュリースチーム。

流石はメトロイドとしか言いようがないクオリティの高さ。
特に探索が凄い。マップはめちゃくちゃ入り組んでいて、なおかつ分かりやすい誘導があるわけでもないのに、気付けばちゃんと目的地に辿り着いているのだから驚き。
流石に闇雲に進んでいたら迷いまくるけど、手に入れたばかりの特殊な力を活用するルートを辿っていけば何とかなるようになっている。
そのマップ構成にしても、道中で能力が無いと進めないギミックをプレイヤーに予め見せといて、力が手に入ったあとにワープなどで戻って解いていくという流れが多いのでわざとらしさがない。だからより自分の手で突き進んでいるという実感を持てる。
プレイヤー主導で攻略していると思わせる能動性を保ちつつ、テンポは損なわせない。このゲームバランスが絶妙。これだけ複雑なマップを作っておきながら繊細な調整を行き渡らせているのは凄い。

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アクションは、道中は探索メインなので簡単だが、ボス戦になると一気に難易度が跳ね上がる。それなりに頑張らないと突破できないぐらいには難しい。
だけど敵の動きがかなり凝っていて、攻撃を当てる、かわす、というアクションの面白さを感じ取れるバトルばかりでとても楽しかった。
ボスのバリエーションも豊富。単純に操作スキルが求められるものから、観察が必要になるもの、そのどちらも兼ね備えたハイブリットまで、色んな種類の難しいボス戦が存在している。

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そして注目は、惑星外多形態機動調査機『E.M.M.I』の存在。従来のメトロイドにはないドレッドならではの新機軸。
EMMIは、執念深く、高性能。そして無敵。圧倒的な存在としてサムスに立ちはだかる。
奴らの嗅覚は鋭く些細な行動を察知して迫り寄り、触れるだけでほぼ確定死亡の無慈悲なQTE(僅かなタイミングでのみ弾ける)を仕掛けてくる始末で、ある意味ボスよりもタチが悪い。
道中のアクションは簡単と言ったけど、こいつが闊歩しているエリアに踏み入れると途端に緊張感が走る。システムとして新鮮なだけでなく、気が緩みがちな探索パートを引き締める良いメリハリとなってる。
しかし、EMMIも完全無欠ではない。エリアのどこかにサムスのキャノンを超絶強化するビーム兵器が用意されていて、それを使うことで奴らを撃破できる。
これがまた扱いにくい代物で、チャージまでに時間がかかる上にその間は動けないので、ちゃんと距離を取った上で、しっかり狙いを付けて一撃必中という心構えでいる必要がある。
凄まじいスピードで迫り来るEMMIを前に、足を止めてキャノンにエネルギーを充填して待ち構えるというこの瞬間は手に汗握った。普段は2D視点だが、この間だけ奥行きのある肩腰視点となるので迫力も増す。
それだけにチャージが間に合い、弱点にしっかりビームを当てて目の前でEMMIが崩れ落ちた時のカタルシスは相当なものがあったね。
この仕組みはただ緊張感があるだけでなく、メトロイドの世界観の根底にある「無機質さ」と「シリアスさ」も表現する素晴らしい要素だ。

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順当にメトロイドとして面白かった。
まぁ俺はそんなにメトロイドをやってるわけじゃないからボス戦の厳しさと探索の複雑さには面食らったけど、探索2Dプラットフォーマーとして凄く楽しかった。EMMIの存在もとても良いシステム。
このジャンルが好きなら買って間違いのない一作。