消費



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スイッチのアドベンチャーゲーム。開発はトゥーキョーゲームス。

「ダンガンロンパ」の小高氏。「極限脱出シリーズ」「AI:ソムニウムファイル」等の打越氏。この2人がタッグを組んでおいて、なんでこんな腑抜けた生温いゲームを作ってるんだろうと思わずにはいられないけど、まぁ色んな事情があったんだろうね。
全世界で発売するために残酷表現なし、小学生向け雑誌であるコロコロコミックでのコミカライズ。やりたいことをやって一部のオタクに刺されば良いやという今までの方針とは違い、売るために作られた大衆向けゲームであることは間違いない。
そんな牙をもがれた状態でもいつものノリをやろうとはしてるけど、ダンガンロンパや極限脱出シリーズのようなキレには全く及ばない。ゲームもストーリーも、ただただ面白くなかった。
ストーリーが破綻しているとか、キャラクターが不快とか、メッセージが独善的とか、そういう点で文句が出るような話ならよっぽど良かったが、そうではなく、とにかく陳腐で無難という俺が一番嫌いなタイプの内容で、そういう虚無的な退屈さからはかけ離れたストーリーを作り続けてきた二人がこんな平凡なものを世に出している現実が信じられない。

しかもこれ、小高氏と打越氏がかつて所属していたスパイクチュンソフトを抜けて自分たちで新しい会社を起こした、いわゆるインディーズという立場になって作られたゲームなんだよね。
だからより個性を押し出したゲームが期待できるんじゃないかと思ってたんだけど、蓋を開けてみたらとんでもない商業ゲームだから驚き。スパイクチュンソフトに居た頃の方がよっぽど自由にやれていたんじゃないかと思わずにはいられない。
まぁインディーズだからこそお金が必要とか色んな事情があるのかも知れないけど、大衆向けでやるならそれに合った世界観とストーリーをやれば良いのにね。それはそれで二人が企画する意味が無いかも知れないけど。
ともかくどんな事情があろうとも全力を出しきれないものを作らないといけないというのは誰も幸せになれないので、やめて欲しいなと思いました。
アドベンチャーゲーム界の貴重な才能がこんな形で消費されるのは本当に勿体ない。