計算できないRPG




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ダンジョンズ&ドラゴンズを原作にしたRPG。第一章をプレイ中。テーブルトークRPGは未経験。

・テーブルトークRPGの用語や慣例を当たり前のように使ってくるので知識のない俺はクエスチョンマークが止まらない

・戦闘システムは単純だが、パラメーターなどの情報が想像を絶するレベルに複雑で、しかもかなり細かに連動しているので、非常に戦闘の計算がしにくい

・アーマークラスと呼ばれる抵抗力を超える数字を出さないとダメージが無効化されるというシステムがとても良い。おかげで物量戦でも立ち回りやすい

・見下ろし視点なので迫力はないが、グラフィックの雰囲気が良い。装備はもちろん、セットしているアイテムすら映像に反映されるくらい細かく作り込まれている

・時間制限があるのでのんびりできないが、冒険に対する切迫感があって、臨場感を感じ取れる

・キャンプなどを張れるのが旅の風情があって良い。また時間制限のおかげで実利的に機能している

・なかなか強い装備が出て来ないゲームバランスがとても俺の好み

・キャラクターに魅力がある

・ストーリーがかなり面白い

・期待の王国運営システムはまだ出て来ず

・インターフェースをもう少しどうにかして欲しい

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俺がプレイしたゲームの中ではディビニティに内容が近く、あのゲームも相当に複雑で分かりにくかったけど、あれの3倍はややこしいです。
とにかく情報量がとてつもない。パラメーターの種類が大量にあり、それがめちゃくちゃ細かに絡み合っていて、しかもセーヴィングスローだの専門用語で表現されてるから訳が分からない。
RPGの常識ではなくテーブルトークRPGの常識が土台になっているゲームなので、全くの未経験者がプレイすると置いてきぼり感がハンパじゃない。現に俺は大変なことになっている。10時間くらいやってるけど、戦闘に関して5%くらいしか理解できてない。
だから、バトルなんて全く意図した通りに進まない。戦術なんて考える余裕もなく、コマンドを選択してターンを進めるのがやっと。
ほとんど計算した行動ができないから、次々と想定外の事が起こる。戦闘のたびに思いも寄らないイレギュラーがあり、そこでようやく身をもって学習する羽目になる。でも、この感覚が個人的には楽しい。

どうせこれ、製作者は完璧にプレイヤーがシステムを理解してコントロールできるなんて思ってないでしょ。よっぽど慣れないとこの情報量の把握は無理。そもそもダイスロールというシステムがあってダイスの目によってダメージ計算が大きく変わるので、かなりランダム性が強い戦闘でもある。
プレイヤーに簡単には計算させてくれないが、イレギュラー満載な戦闘を楽しむことができるという意味で、ラストレムナントを思い出した。
あのゲームも戦闘の計算は困難だった。情報の複雑さに加えて、大雑把にしか部隊に指示を出せないというシステムが色んなイレギュラーを生み出し、何が起こるか分からないバトルシーンを作り出していてそこが魅力的だった。
ただ、ラストレムナントと違ってパスファインダーはストーリー進行の目標に時間制限が設けられているから、あんまり悠長な事を言ってられないのが厳しいところ。
期限を迎えたらどうなるか知らないけど、まさかゲームオーバーってことはあるんだろうか。