ネタバレしまくり注意




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Bエンドまでクリアー。PS3のレプリカントはクリアー済み。

・殆ど新要素がない

・カイネ編はカイネを操作できるくらいの要素を付け足して欲しかった

・ボスが弱すぎる

・周回前提だが、基本的にゲームプレイは単調なのでダレる

・あまり好きになれないストーリー

・あまり好きになれないキャラクター

・音楽が最高に良い

・青年期に入ったあとのアクションの力強さが主人公の成長を感じられて良い 

・ヤギの後ろ蹴りがハンパない


思ったよりも新要素が無くて残念だった。特にBルートは一部のパートだけで良いからカイネを操作させて欲しかった。
と言うのもカイネには魔物の声を読み取る能力があり、Bパートからはその魔物の言葉の意味がプレイヤーに見えるようになって彼らの実情が伝わってくるというのが最大の見所だけど、主人公はニーアのままであり、彼に魔物の声を理解する力はないわけで、ゲームプレイと一致しない。
ゲームとは、体験。プレイヤーはコントローラーを通してストーリーの世界に入り込めるわけで、ゲームとストーリーが連動しているほど物語を身近に感じ取ることができる。カイネ視点で操作させてくれたら魔物の声がプレイヤーに聞こえるというBルートの特性も臨場感があったはず。
そりゃニーアが主人公のままでもそういうもんだと割り切れるけど、その瞬間、どうしても「あ、この世界は作りものなんだな」という興醒めが起こってしまう。結局ゲームは作りものだから完全にリアリティに沿って作ることは不可能だろうが、それぐらいの工夫は出来たんじゃないかと思う。
しかも今作から追加されているEエンドではカイネが操作出来るらしいんだよね。オリジナル版は低予算だからそこまで手が回らなかったのも分かるけど、今回は素材まで作ってあるのだからBパートでも織り交ぜて欲しかったなと強く思う。

久しぶりのニーアレプリカントだったけど、ストーリーは微妙だった。イマイチ好きになれない。
俺はあんまり、ストーリーのために作られたストーリーが好きじゃない。主人公たちが頑張った結果として物語が紡がれて欲しいなと思う。正直、ニーアのストーリーはキャラが台本に沿って動いているように見える。作者がやりたいことを無理矢理やらされているなーと感じる。特に今作のような感動風味のストーリーでそれをされると凄くわざとらしくて冷めてしまう。
新たに追加されたEエンドを見たら印象も変わるのだろうか。(CとDはリメイク版では未プレイだけど、内容はオリジナル版で知ってる)でも周回プレイが面倒くさくてやる気が出ないんだよな。
ただ、音楽がとても神がかっていて、それを聞いてるだけで何となく感動できてしまうほど力があるし、演出も魅せてくれるものがある。
音楽とキャラクターと演出の組み合わせで、分かりやすく感動できて熱くなれる場面を作ってくれるのが日本のゲームの魅力。こういうゲームは先細り気味だけど自分の好みなので、これからも頑張って欲しい。