全てをぶち壊すロードの長さ



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PS4とスイッチのアドベンチャーゲーム。開発はTarsier Studios。スイッチ版をプレイ。

極度のゲームオタクである俺は、定期的にファミ通のゲーム販売スケジュールを眺めては「来週は何を買おうかな〜」と品定めしているのだけど、その中に2月10日発売予定の「リトルナイトメア2」というタイトルがあった。
初代の頃から少し気になるゲームだったけど、前作も未プレイだし、別にそこまで興味をそそられることはなかった。
だけどちょっと前まであまりにも新作が少なく、PSストアやスイッチのセールを物色していたが、そこでも何回か「リトルナイトメア」が目に入り、少しこのゲームに対する意識が芽生えた。
そして最近、youtubeを眺めていたら途中で「リトルナイトメア2」のCMが挟まり、思わずスキップボタンを押すのも忘れて見てしまった。
何故か頻繁に目にするリトルナイトメア。そのうち俺は「あれ、俺は何でリトルナイトメアをやってないんだろう」「いや、これはきっとやらなければいけないゲームなんだ。そうに決まっているんだ」と思い込むようになる。
こうして俺は、初代リトルナイトメアを購入したのであった。刷り込みって怖い。

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リトルナイトメアは、小さな少女が活躍するアクションゲーム。どれくらい小さいかというと、机の上に乗るくらい小さい。
少女にとっては、本棚から飛び出た本の出っ張りが階段になり、箪笥の取っ手が梯子となり、人間が恐ろしい天敵となる。
ゲームだからといってアクロバットな動きが出来るわけでもなく、むしろ身体能力は乏しい(握力だけは異常だが)小さな身体を目一杯使って必死に自家製のアスレチックを乗り越えていく。
日常にある当たり前のものがとても巨大にうつり、それが障害になったり、道になったりして、親近感が湧くアクションとパズルは面白かった。

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住人は野蛮で、少女を見つけるとすかさず追い詰めようとしてくる。それに対する反撃の手段はなく、逃げるしかない。
とにかく少女が「小さく、無力である」という部分が一貫としていて、それ故に小さな視点から見る人間の世界の怖さが大きなインパクトで伝わってくる。
そうした世界観の拘りは画面の情報量からも感じ取れることで、このゲーム、文字やコマンドといったゲーム的な表示が殆どない。アクションできる箇所が光ったりもしない。あからさまなチュートリアルや操作説明もない。
じっと悩んでいるとようやく「 Yボタンを長押しすると走れますよ」と基本的な操作を教えてくれる程度。
矢印とか、光っているオブジェクトとか、コマンドとか、そうした情報を見ながらボタンを押すのではなく、しっかりゲームの画面を見て、映像から情報を読み取りゲームを攻略することになる。
だから、やらされている感が少ない。世界がそこにあって、その中で俺は頑張っているんだという臨場感をヒシヒシと感じながらゲームにのめり込むことができる。
言葉で語られるストーリーすらもないが、充分過ぎるほどドラマ性を感じ取れる生の世界が作り出されていた。

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そういうわけで、とても拘りを感じる良いゲームなのだけど、残念なお知らせが。ロードが長い。長すぎる。全てを台無しにするロードの長さ。
一回死んでやり直す度におよそ30〜45秒の暗転が入る。このゲームは主人公がか弱く、初見殺しのトラップも多いので、結構死にます。どちらかと言うと死んで笑って下さいというタイプのゲーム。
無理です。笑えないですこのロードの長さは。突発的なギミックで死ぬとウンザリする。
まさかと思ってPS4版の動画を見てみたけど、5秒くらいしかロードがなかった。多分、PS5で遊べばもっと短縮される可能性が高い。つまるところゲームが悪いというよりは、スイッチの性能、及び移植を担当した開発チームの技術不足、及びこれでゴーを出した販売元のバンダイナムコが悪い。
何故俺はスイッチ版を買ってしまったんだと後悔してもしにきれない。もう二度とマルチのソフトはスイッチ版を買いません。流石にこのロードは許容できないレベル。
純粋な映像で表現されたリアリティのある世界観がこのゲームの美点なのに、ロードというゲーム的な都合が全てぶち壊しにしてる。本当に酷い。

ちなみに俺が買ったのはDLCも収録されたパッケージだけど、DLCのステージは難易度がかなり高く、数分おきに失敗してしまいやり直しが求められ、その度に尋常ではないロードが挟まるのでやる気の糸が切れてしまった。未だにクリアー出来ずにいる。
事前に初代を買って、新作である2に向けてやる気満々だったけど、今ではもう良いかなという気持ちが強い。DLC終わってないからストーリーも理解できてないし。
刷り込みよりも強烈だったロード時間。新作のために買ったゲームで、まさかこんなことになるとはね。