藻掻きまくる日記




忍は思い出す。3年前の惨劇を。


・記憶

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と、言うわけで過去にタイムスリップ。舞台は平田屋敷。御子が腰を据えている場所でもある。
つまり、御子の従者である忍は大手を振って歩けるはずなのだが、敷地に繋がる大橋を渡ろうとすると男達に襲われた。なんで?
答えは敷地に入ると分かった。人は斬り殺され、家は燃やされ、そこら中に血がこびり付いている。どうやら襲撃者に制圧されたらしい。こいつら只の野盗にしか見えないけど何でこんな雑魚に大名の一味が負けてるんだ?仕方ない、俺が何とかしてやるか。
とりあえず、敵の数が多い。一人だけなら何とかなるが、囲まれると非常に辛い。しかも犬まで従えていて立ち回りが追い付かない。
しかしこの場所は忍にとって好都合だ。区画ごとに仕切りとして塀がぐるりと囲んでいて、忍の本領である立体的な立ち回りを発揮しやすい。基本的に敵の視覚外である塀の上を渡って進む。
とは言え、向かい合わざるを得ない時もある。区画を繋ぐ一本道に多数の下郎。やるしかない。
敵の殺意が凄い。こちらの攻撃に対して中々怯んでくれず、お構いなしに反撃してくる。なので基本は弾きで崩してから対処する。
一人の時はまだ良いが、複数相手だとかなり厳しい。囲まれそうになったので鉤縄で塀の上に避難。一旦形勢をリセットし、上から強襲。これを繰り返す。
あ、犬が来た。犬は素早い動きで刀をかわしまくってくるが、手裏剣で一撃。問題にならない。

奥に進むと平田の本殿区にたどり着くが、見るも無残なほど激しく燃やされている。
はぁー、なんだよここマジで敵多すぎるって。しかもなんかめちゃくちゃ強そうな奴がいる。巨大な身体に刃渡りの長い刀。ヤバいオーラが出まくり。こいつが本殿への道を塞いでいて先に進めない。
倒すしかないか。しかし雑魚が多くて明らかに形勢は不利。
しかし忍は一人じゃなかった。近くにまだ健在の守人がいた。その人の名は野上玄斎。一緒に戦おう!
野上は敵の群れに突撃していった。よしよし、あいつが引き寄せてくれてるな。その間に俺は反対側から挟み撃ちするとしよう。
が、俺が回り込んでいる間に野上は散っていた。はぁ使えねぇなぁ。一人でやるよもう。
幸い雑魚は倒しきった。あとはお前だけだデブ野郎。

VS うわばみの重蔵

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下段攻撃に反応できず死亡。は?一撃?
まだある。回生で復活。すかさず弾きに失敗して死亡。

リトライ。
敵の攻撃痛すぎ。失敗できない。
雑魚を駆逐し、重蔵と一騎打ち。間合いを測っていると、瓶の中身を口に含んで吹き出してきた。うわ、なんだこれ汚ね。汚いどころか毒になりかけてる。これがうわばみの由来か。
敵の一振りをバックステップで避け・・・れない。刃渡りが長い。追い討ちの掌底打ち。死亡。
回生。ビビりまくって中々攻撃できない俺。弾きに徹する。なんか重蔵が思いっきり足を上げてる。相撲の四股みたいだなぁーと思ってたら踏み付けられて死んだ。

リトライ。
俺としたことが正々堂々戦っちまった。野上をもっと上手く有効活用すべきだ。なんで気が付かなかったんだろう。野上は話しかけるまで動き出さないんだから、雑魚を先に倒してから一緒に戦えば良いんじゃん。
まずは雑魚を蹴散らす。と、簡単に言うが、重蔵に追いかけられながら倒す必要があるので割としんどい。苦労しながら掃除し、重蔵一人になったところで野上に話しかける。

「やあやあ、我こそは野上玄斎!」

そういうの良いから!後ろから重蔵迫ってんだから早く助太刀してくれ!このゲーム会話してる間は動けないんだから。
狙い通り、野上と忍で重蔵を挟み撃ちの格好にする。しかも野上が意外に強い。俺は怖いので重蔵が野上の方を向いている間にしか攻撃しない。
それを徹底し、重蔵を倒す。倒せればなんでも良いんだよ。


・開かない扉

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ようやく本殿の中へ。ここにも使用人の死体が散らばっている。
震えながら身を屈めている婆さんを発見。生き残りがいたのか。

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「若様が・・・若様がこの奥に!儂の倅の伊之介が向かったゆえ、無事だとは思うが・・・」

伊之介って、あの時の婆さんかこの人。平田屋敷の使用人だったのね。まぁ確かにこの人から貰った鈴の音を聞いてここに来たわけだしな。
奥に進むと死にかけの守人がいる。こいつが伊之介らしい。なんかこの先にいるやつは幻術を使うとかで、それを見破る種をくれた。
畳を持ち上げると地下に続く階段を発見。そして大扉が。よしよし、やっとボスのお出ましか。長かったぜ。
鍵がかかっていて開かない大扉。ふえ?なんで?鍵はどこ?鍵は?
本殿中を探すがそれらしきものは見つからない。アイテム欄をひっくり返すがやはりない。うそーん。


・遺言

仕方ないので平田の敷地内を探し回る。行った事のない道があり、その先に見た事のない敵がいた。

VS 忍び狩り 弥山院圓真

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薙刀を持った僧兵が行く手を阻んでいる。
が、草むらの陰に隠れた忍に気付く様子はない。そのままステルス忍殺。命の核を一つ奪う。まだ核は一つ残っているが、これを繰り返せば勝てるんじゃね?ちょろいちょろい。
一旦距離を置いて、敵の関心が消えたところを見計らってまた草むらから迫る。楽勝らく・・・ってあれ?体力全回復してるんですけど・・・はいはい、そういう小賢しいやり方は許してくれないのね。
とりあえずステルス忍殺を決め、体力を半分にしたところで勝負。薙刀なのでメインは突き攻撃だろう。厄介だ。突きはガードできないから弾くしかないが、危の信号のあとにワンテンポ遅れて突いてくるから反応が難しい。
敵の突進攻撃。判定が複数回あり、弾き切れず死亡。

リトライ。
このゲームにはレベルの概念はないがスキルポイントを使うことで技の種類や常時発動の能力を増やしていくことができる。
さっきの僧兵に打って付けのスキルを発見。見切り。突き攻撃に対して前方にステップすると体幹を大きく崩す見切りを発動出来るらしい。早速試してみよう。
再び圓真と相対する。もちろんステルス忍殺は処置済み。
早速敵の危険攻撃。前方にステップ。しまったタイミング早すぎ・・・あれ、決まってる。薙刀を足で制し、敵の体幹を大きく崩す。弾きはかなりタイミングがシビアだったが、ステップはかなり緩い。これは使える。
そのまま押して姿勢を崩し、忍殺。楽勝である。

頂上へ上がると瀕死のおじさんを発見。こいつも見たことがあるな。忍の育ての親じゃなかったっけ?

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「忘れるな。主人は絶対・・・命を賭して守るのじゃ・・・」

その言葉を最後に事切れた。そして探し求めていた隠し仏殿の鍵をゲット。感傷に浸っている場合ではない。行かなきゃいけない場所がある。


・敵対

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師匠から譲り受けた鍵を使って地下の隠し仏殿へ。そこも既に火の手が回っていた。

「父上・・・母上・・・」

御子を発見。3年前だからまだ幼いな。ふらふらしていて足取りがおぼつかない。とりあえず確保する。

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「久しいな、梟の倅よ。」

奥から年老いた女が出てくる。ただの婆さんじゃない事は一目で分かる。何故、ゴロツキ如きが平田屋敷を制圧成し得たのか理解できた。 

「お蝶殿・・・なぜ?」

「さてな。余計な事に惑わされるな、せがれ殿」

刀を抜く忍。クナイを構える婆さん。為すべきことを、為す。


VS まぼろしお蝶

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いきなりの突進攻撃に反応できず。こっちも反撃しようとするがジャンプでかわされる。
仏殿内には糸が張り巡らされているようで、それに乗って空中から様子を見てくるお蝶殿。また突進。また反応できない。死亡。
回生のタイミングを計るが、お蝶はずっと主人公の死体に張り付いている。流石は熟練者。油断してくれない。
回生。お蝶は二刀流なだけあってとにかく攻撃が速い。弾ける気がしないのでガード戦法。
こっちの攻撃は蹴りで弾かれてしまう。体幹も強く、3分の1も削る前にジャンプやバックステップで間合いをリセットされる。
空中から危険攻撃。ガード・・・じゃダメ。足で羽交い締めにされて地面に倒されたあと、クナイでトドメ。死亡。

リトライ。
敵の攻撃は速いがガード一辺倒は不利になるだけ。なんとか弾かないと。
正直攻撃に合わせる余裕がないのでひたすらボタンを連打。それでも何とか弾ける。と、ボタン連打に夢中になっていると下段攻撃。死亡。反応できねぇって。
回生。こっちが間合いを取って落ち着こうとするとすかさずクナイを投げて牽制してくる。一息つける暇がない。
お蝶は攻撃の発生も速い。蹴りガードから素早く回転蹴り。ボタンの入力が追い付かない。死亡。

リトライ。
テンポの良い攻撃だけならまだしも、時たま足を振り上ろすディレイ攻撃が厄介。攻撃をさばき切れず死亡。

リトライ。
思ったよりも空中危険攻撃の射程が長い。死亡。

リトライ。
うーん、どうしてもダメージレースに負ける。攻撃を耐えられるのは基本2回よくて3回で、回復できるのは2回、そして回生が1回。どうしても相手の体幹を削り切る前に根負けしてしまう。なにか有効打は無いのか。
弾きではなく、ステップやジャンプなどの回避を中心に戦ってみることにする。
・・・相手の体幹を全く削れないだけだった。死亡。

リトライ。
強すぎる。かれこれ1時間くらい戦っているが体力の半分すら削り切れない。
あまりにもおかしいのでこの戦い自体が幻術なのかと思い、さっき伊之介から貰った幻術破りの種を使ってみる。何も起きない。死亡。

リトライ。
忍の攻撃方法は刀だけではない。忍具と呼ばれる特殊装備も扱うことができる。敷地内で拾った仕込み斧を装備。
振りかぶりが遅すぎるが、お蝶の攻撃は基本的に弱の連打。怯まずそのまま斧を振り落とす。
うーん。怯まずに攻撃できるのは良いけど、ダメージも体幹削りも思ったほどではない。こっちのリソースを削ってまでやる攻撃ではないなぁ。

リトライ。
次は手裏剣を使ってみる。そりゃ!あっさりガードされる。
空中にいる時に使ってみる。そりゃ!あっさりガードされる。
糸に乗ってない瞬間。ジャンプした瞬間や、空中から攻撃に転じようとするその瞬間に手裏剣を投げる。そりゃ!お蝶はガードする暇がなく、そのまま手裏剣の餌食に。地面に叩き落され、若干の隙が生まれる。ついに見つけたぞ有効打を。
これにより飛躍的に体幹削りのスピードが上がる。勝てる!勝てるんだ!!
ここしばらく当たっていなかった空中危険攻撃に何故か当たってしまう。死亡。

リトライ。
勝負所で負けるのは良くあること。ソウルシリーズでも何度あと数回の攻撃で倒せるというタイミングで死んだことか。
まぁでもマグレでギリギリまで追い詰めたわけじゃないからね。もう敵の攻撃にはだいたい反応できるし、有効打も見つけた。あとは時間の問題だ。
そしてようやくお蝶は膝をついた。必殺の攻撃を決める。忍殺。敵の命の核は一つだけ。ついに勝った!

「ククク・・・やるじゃないか、せがれ殿。」

倒れたはずのお蝶が立ち上がる。指を鳴らし、地面から次々と幽鬼が湧い出て来た。
突然の出来事に慌てふためく俺。幽鬼の数が多い。一体一体は弱いが処理しきれない。
何とか凌いでいると、様子を見ていたお蝶が参戦。幽鬼は光の粒子となり、忍に次々と撃ち放たれる。全く対応できず、死亡。
絶望に打ちひしがれる俺。

続く。