サバイバル日記



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木曜日。木曜日はゲームの発売日。2月28日はレフトアライヴの発売日。よーし、やるぞー。レフトアライヴやるぞー。
と、やる気に満ち溢れているのに、昼を過ぎても宅配便が届かない。
仕方ないからNGをプレイしながら待つことにする。エクスペリエンスが作るホラーアドベンチャーゲーム。怖いもの知らずのアウトロー達が悪霊と戦うという珍しい設定が目を引く。あんまり怖くないが、キャラに魅力があって面白い。
しかし、基本的に読むだけのテキストゲームなので眠くなる。時刻は14時。スマホで宅配状況を確認。まだ配達中。眠い眠い。

・・・気付いたら16時だった。あー、よく寝た。流石に届いたかなと思ってスマホを確認。まだ配達中。
仕方ないのでUNEXTで映画を見て時間を潰す。フォーンブース。電話ボックスにかかってきた電話を取った男が、電話口の狙撃手に狙われ続ける。という設定でひたすらゴリ押ししているだけの映画だったが、常に緊迫状態なのでスリリングで面白かった。
映画が終わった頃にようやくレフトアライヴが届く。よーし、やるぞー。今度こそやるぞー。

とりあえず難易度選択。あまり調べてないけど、このゲームが難しいことは知ってます。メディアの反応を見る限り、死ぬのが当たり前のかなり度を超えた難易度であることが想像できる。
なのに、難易度を選択するのね。高難度をウリにしてるゲームは難易度選択とか野暮な事をさせないで欲しい。容赦なく自分たちのゲーム調整を押し付けてくれたら良いよ。イージーモードなんてある時点でハードコアな世界観の説得力が薄くなる。
ハードコアなゲームと言えばフロムソフトのダークファンタジーだが、あれが高難度ゲームとして地位を確立できたのは、難易度選択なんて逃げ道を用意せず、有無を言わさずプレイヤーに固定化されたハードなゲームバランスを押し付けていたのが大きい。これはあなたを殺すゲームですよ、という姿勢を明確にしていた。強烈な世界観があった。
でも多分、レフトアライヴはストーリーも見て欲しいゲームなんだろうな。物語はクリアーまで遊んでくれないと意味がないもんね。
話を戻すか。俺が選んだ難易度は真ん中。難しいと言っても、ノーマルなら何とかなるでしょ。

ゲームスタート。アイテムが目の前にあるので移動する。撃たれる。死亡。は?

リトライ。いや、目の前にあるアイテム取りたいんだけど、そこを見張っているかのように敵兵士が金網の向こうで凝視しているんですけど。
とりあえず、キャラの動きを確認。えーと、どうやって屈み移動ができるんだろ。xボタンかな?あ、でんぐり返しした。敵に見つかった。撃たれた。死亡。

リトライ。L3ボタンで屈むことができた。これがないとステルスは始まらないよね。じゃあ目の前のアイテムをいただきます、っと。
やっぱり見つかる。撃たれる。死亡。は?

リトライ。これ、罠か。あからさまに拾って下さいって感じでアイテム落ちてるけど。ゲームスタート時からこんな嫌がらせしてくるの?
アイテムを無視して迂回したら敵兵士の視線を抜けて裏通りに出られた。
どうやら主人公の属する国は隣国に侵略されて絶賛崩壊中らしい。周りは敵兵士だらけ。
だけど主人公も新人とはいえ軍人である。少しは良いとこ見せてくれよ。
良いとこ見せようとして手持ちのハンドガンで敵の頭を撃ったら死んでくれず、そのまま蜂の巣にされた。死亡。

リトライ。敵は生身の人間ではないみたい。強化骨格ってやつに身を包んでいるらしい。銃を使っても簡単には死んでくれない。
じゃあ背後からやるか。一人ぼっちの敵を発見。近くにあった鉄パイプを拾い、背面から殴る。死なない。殴る。死なない。殴る。倒れた。まだ生きてる。トドメの追撃。これでようやく戦闘不能。
こういうステルス寄りのゲームは大抵、背後から一撃で仕留めるステルスキルというものが存在する。ところがこのゲームは不意をついても数発は殴らないと死んでくれない。一人ならそのまま殴り倒せるが、二人以上敵が固まっていたら時間がかかり過ぎて通用しないわけだ。
しかもこのゲーム、ミニマップがない。つまり、敵の場所や視線を直接自分で見て判断しなければならない。マップ自体はあるが、それを見るためにはキャラの動きを止める必要がある。しかしその間もゲーム内の時間は止まらず、敵は警戒を続けている。マップにも敵の場所は表示されない。
圧倒的な敵の数。異様に硬い耐久力。ステルスキルもないし、敵の位置を確認するのも困難。
明らかにステルス推奨のバランスではあるが、他のステルスゲームのセオリーがレフトアライヴでは通用しない。どうすりゃ良いんだ。

下水道で行き詰まる。二通りの道があるが、どちら側も2人以上の敵兵士がいる。
普通に撃ち合いに持っていけば間違いなく殺られる。弾がない。数も不利。スペックも敵の方が上。
しかしステルスも無理。単純に隠れる場所がない。通風孔のような抜け道もない。どうやっても兵士に見つかることが必至のマップだ。
じゃあどうする?プレイヤーには大きな武器が一つ用意されている。クラフトだ。素材を使って色んなアイテムを作ることができちゃうんだ。
手持ちの素材を使って地雷と火炎瓶を作成。入り口に地雷をセットし、敵に向かって火炎瓶を投げる。炎に包まれる敵さん。俺は後ろに下がる。
火炎瓶ぐらいでは息絶えてくれず、敵は追いかけてくるが地雷に引っかかり爆散。作戦通り!
ほくそ笑んでいると背後から撃たれる。死亡。もう片方の敵グループを忘れてました。

リトライ。火炎瓶→地雷の流れはそのまま。
敵Bグループは引きつけてスモークグレネード。
目をくらましている間に死体が飛び散っている方の道を走る。もうすぐゴールというところで前方から一つの影が飛び出してきた。
え?敵まだいるやん!後ろからはもうすぐスモークを抜けた敵兵士たちが追いついてくるだろう。コイツはやるしかない。迅速に。
俺はハンドガンを構えて撃ちまくった。的確なヘッドショットで反撃を許さず。完勝。
タイマンなら銃撃戦でも勝てると分かったのは今後の為にも大きい。

下水道を抜けると重症の上官を発見。近くには人型戦闘兵器、ヴァンツァーが。そう、このゲームはフロントミッションシリーズの世界観を汲んだゲームなのである!今更すぎるな。
まぁ俺はフロントミッションやったことないんですけどね。ロボットがメインのシリーズなのは知ってたから、レフトアライヴがこんなサバイバルゲームになってて驚いたよ。
ヴァンツァーは脚が動かないようだが腕は無事なようだ。兵士や戦車相手には十分である。機体に乗り込み、圧倒的な火力で押し寄せてくる敵をなぎ倒す。ヴァンツァーつえー。
これにてチャプター1は終了。

ふぅ。レフトアライヴがどういうゲームなのか分かったかな。
このゲームはステルスの雰囲気はメタルギアに似ているけど、ゲームバランスの考え方は全然違う。
メタルギアは、ガジェットを使ったら少し有利になるけど使わなくてもクリアーできますよー、という調整をしていた。数の多いガジェットを状況に応じて的確に使い分けるのは非常にハードルが高い。とりあえず隠れて麻酔銃を撃ってさえいればクリアーできたのがメタルギアだった。
しかしレフトアライヴは多種多様なガジェットをかなり積極的に活用しないと攻略が困難だ。シューティングもステルスもセオリーは通用しない。撃ち合いはもちろん自殺行為だし、かと言ってステルスに徹しても行き詰まる。
シューティングやステルスという基本戦術のうえに、ガジェットというプレイヤーの知恵を加えないとこのゲームはクリアーできない。このゲームのテーマにある通り、生き残るためにあらゆる手を尽くす必要がある。これは非常に手強いゲームだと思う。
しかし敵のAIがアホすぎて中々思い通りにいかないのと、視野範囲が定まってなくてどこまでがセーフティラインなのか分かりにくい。ここまでなら安全だろうという気持ちを無くしてくれるから緊張感が常にあるけど、理不尽に感じることもある。
ここまで難しいステルスゲームはあまり無いので、今のところ結構面白い。次から本格的に進めていこう。

続く。