寒い




・フォールアウト76

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各方面から叩かれまくっているフォールアウトの新作。

実際のところこのゲームは酷いところだらけで、オンライン専用なのに一つのワールドに24人しかプレイヤーが存在しないからフレンド以外誰とも出会わなくて余りにも寂しいし、資源や装備を集めるのが楽しいゲームなのに収納ボックスの限界が400と制約があって常に窮屈だし、3時間に1回はフリーズしてブチ切れそうになるし、そして凄まじい勢いでバグが発生する。

もうとにかくバグとフリーズが酷い。初日、ある特定のターミナルを起動したら確定でフリーズが発動するという先制パンチから始まり、電源を付け直したらミッションが最初からに巻き戻っている、ボスを倒してもすぐに死体が消えてアイテムを剥ぎ取れない、パワーアーマーが脱げない、地図を開く度に3秒くらい画面が止まる、ミッションを一定の数画面に表示していたら修理の時に死ぬほど処理が重くなる、という割と本気でイライラさせてくるバグや処理落ちから、お気に入りに登録している装備が勝手に解除される、ミッションのマーカーが表示されなくて目的地が分からない、装備が透明化して裸で表示される、という地味にストレスが溜まる不具合まで選り取り見取り。

更に自分が作った拠点が消えるという強烈な出来事が当たり前のように起こるのだが、これがバグではなくて仕様なのだからある意味凄い。

このゲームはロビー制ではなくて自動的に割り当てられたワールドに入るという仕様なので、自分が作った拠点の場所に誰か建物を作っていると消えてしまうのだ。

普通に考えて誰でもこの問題点に気付きそうだが、こんな仕様が当たり前のように存在するのだから凄い。俺は今のところ4連続でログインするたびに拠点が消えてる。

まぁ消えた拠点は図面に保存されるから場所さえ確保すればすぐに建て直せるけど、こっちは地形に合わせて拠点を作ってるのだからこの仕様はどうにかして欲しい。

こんな感じであらゆる場面でバグが発生するのだが、あまりにも頻繁かつ多種多様なイレギュラーが起こるので、もう何がバグで何が本当なのか分からない。

でも、面白いんだよな。これだけ酷い事が起きても、フォールアウトの世界をフレンドと遊べる、という一点が面白すぎるので遊び続けられる。この規模のオープンワールドをオンラインで遊べるゲームは中々ないもん。

オンラインゲームにしてはレベルデザインも凝ってる。ミッションは複雑でかなり面倒だけどお使いと感じさせないよう工夫が凝らされているし、ダンジョンの作りも面白味がある。

ゲームバランスもキツ過ぎず緩すぎず、基本的にゴリ押しできるが常に手持ちが足りないと思わせるサバイバル感が絶妙。そういう意味では、収納の限界があるのはサバイバルの空気作りに一役買っているとも言える。

空腹や渇きもそこまで縛りになっていないが、必要性を感じるくらいには強制力があって良いアクセント。

雑魚は群れると脅威だし、ボスはボスでちゃんと強いし、興味をそそられる施設やモンスターがそこら中に存在するし、ゲームバランスに関しては非常に刺激的で良い調整をしている。

確かに酷いところが目立つが、オンラインが楽しいだけでなくて、そこを度外視しても面白いゲームに仕上がってるんだよな、これ。フレンドと遊ぶのが楽しいだけのオンラインゲームは結構あるが、これは普通に一人で遊んでも楽しいと思える。もちろんオンラインで遊べばなお面白い。

でも、とにかくバグとフリーズがね・・・あと拠点が消えちゃう仕様ね・・・まぁオンラインゲームだから最初がグダグダなのは仕方ない。そこからの成長を共に感じていくのもこの手のゲームの醍醐味だろう。じっくり楽しんでいこうと思う。


・ポケットモンスター レッツゴーイーブイ

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据え置き機で作られる初めてのRPGポケモンという事で注目作だったが、思ってたよりもいつものポケモンだった。

捕獲がポケモンGOに近い仕様になっているのは確かに大きな変更だが、期待していたのはそういう事ではなくて、超広大で奥行きがあってポケモンの生活感溢れて臨場感が漲っていて、要するに据え置きのマシンパワーをフルに使った超絶クオリティのポケモンワールドを見たかったのだが、映像面は少し綺麗になったぐらいでいつも通りだった。

本作はスイッチで作られているというポケモン新作の試作も兼ねてると思うけど、これを見るにマシンパワーには拘って無さそうだな。据え置き機だからこそ、という部分は操作性を活かした捕獲くらいか。

いやー、ポケモンはマシンパワーをとことん追求した方向性も見てみたいけどね。

確かにマリオに代表される任天堂のアクションゲームはそこまでマシンパワーが必要じゃないと思うけど、RPGはどんどんクオリティを追求して欲しいよ。ポケモンはそれが出来るビッグタイトルなんだから。


・絶体絶命都市4プラス

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まだ中盤だけど、つまらん。ひたすら淡々としている。

多分、このゲームが発売凍結に至る原因となった東北大震災に影響されて、震災をエンターテイメントではなく、向き合うべき現実として真摯に捉えようとしているのだろうけど、そのせいで単調で面白くない。

リアリティを重視している割には、重く受け止めさせるほどのクオリティでもないし、中途半端だね。


・ウォーターワールド

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温暖化により氷山が溶け、海に飲み込まれてしまった地球が舞台の映画。

マッドマックスの水上世界版という感じだが、面白かった。サバイバルの描写が分厚く、真水や土が貴重な感じが伝わってくるし、残された資源を工夫して作った兵器で戦うアクションシーンはユニークで引き込まれた。

キャラの見せ方も面白く、居候しているくせにワガママ放題のヒロインと子供、それに対して本気でブチ切れて殺意満々な主人公、と、なかなか一方的な奴らが多いが、生きるか死ぬかの世界なんだから、これくらい図太くて必死な方がサバイバル感があって良い。

この前半の描写があるからこそ、最後の別れも趣深くなっているし、ストーリーは王道だが演出はとても良かった。


・アジャストメント

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"運命管理局とかいう如何わしい集団がより良い世界を作るために人々の人生を操作していたが、好きな人と別れさせられそうになった主人公は思いっきり反発するのでした”

釈然としない。人の人生を操作する、というこの世の真理とも言える重大な秘密を知ってしまった主人公を運命管理局がそのまま野放しにしているのが納得できないし、この組織は大まかな未来予知ができるくせに主人公がゾッコンになってしまう女性とわざわざ引き合わせているのも納得できないし、誰かの運命を操作したらどこかで誰かの人生も変わっているはずで運命管理局は色んな人を巻き込んでかなり大掛かりな妨害をしてくるがそれによって生じる他の人生の変化はどうするの?という解答も全くなくて世界観的にかなり適当な感じがするのも納得できない。

設定として粗だらけの運命管理局の存在が特徴的なだけで、あとは平凡な恋愛物語。微妙でしたね。


・遊戯王5D' S

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カードゲームという制約が多い題材でここまで人の感情や葛藤を表現できているのは驚き。52話まで見たが、勢いが落ちる気配は全くない。

分かりやすく数話でまとめようとせず、伏線として主要キャラの脆さや苦しみを丁寧に掘り下げ、描写を積み重ねているから、キャラそれぞれの成長に感動できる。

目新しさがあるわけではないが、凄くしっかり話を積み上げているので取って付けた感じがしない。尺の長さを最大限に利用しているなと感じる。それでいて常に見せ場があり、ダラダラとしていないから凄い。

イマイチだったデュエルも途中からLPに直接ダメージを与える一辺倒の戦略からバリエーションが大分豊富になる。遊戯王としても充分面白い。

それにしてもこれ154話もあるけど、まだ3分の1か。でも飽きないね。


・NHKへようこそ

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引きこもりの主人公が可愛い女の子と出会ったりゲームを作ったりする話。

まだ数話しか観てないけど、随分と引きこもり思想の濃度が高い話だなと思った。引きこもりを単純なキャラ付けや象徴としていない。やけに生々しくて説得力がある。そういう意味では面白い。


・電脳コイル

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15話まで見た。拡張現実を可能とした電脳眼鏡によって子供たちが電子の生き物や道具で遊ぶのが当たり前になった世界の話。

まずもって、現実世界に重ねて電脳のガジェットが存在する、という世界観が面白い。ポケモンGOみたいな拡張現実の世界がメガネをかけるだけで広がっていて、近い将来リアルでも実現できそうな現実離れしていないファンタジーな設定にワクワクする。

基本的にストーリーはほのぼの路線で、世界の平和を守るとか、そんな仰々しい話にはならない。

電子のペットを飼ったり、ミサイルやバリアーの電子道具を使って喧嘩をしたり、バグの欠片がお金の代わりとなっていて駄菓子屋っぽい店で道具を買ったり、地方が管理する巨大なパトロール駆除ソフトと追いかけっこしたり、その世界での子供たちの当たり前の日常を流しているだけでとても平和。あくまでも現実の延長、という感じ。だからこそ電脳メガネの現実感は活きている。

しかも、単純にこの世界面白いでしょー、というだけのアニメではなく、かなり伏線を張りまくって終盤へのタメを作っている。まぁ中々話が進まないからもどかしいけど、終盤から面白くなりそうな気配がプンプンする。期待。


・ワンピース

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特に訳もなく10ヶ月くらい放置していたワンピースを今更読み出す。

ふんふん、結局四皇であるビッグマムとの勝負は白黒付けないのね。インフレを恐れないワンピースにしては珍しい幕引きだな。

七武海はあっさり倒しまくっているルフィだけど、流石に四皇に関しては強さの格を保つためにも含みを持たせているのか。

ビッグマム編のあとは世界会議が始まり、興味深い展開の連続。

ウォーターセブンの辺りからずっと惰性で読んでるけど、やっぱりワンピースは世界情勢の話になると凄く面白い。まさかここに来て世界を牛耳っている王の存在が明らかになるとはね。ワンピースは五老星や四皇とかトップクラスのカテゴリはあったけど、No.1と言える存在は今まで出てこなかったからついに来たかという感じ。

この漫画はあくまでもルフィ達の冒険が主眼にあってそれを取り巻く情勢がメインに押し出される事はなかったが、ようやくワンピースという世界の謎を紐解く段階に来たっぽい。先が気になる。


・呪術廻戦

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スゲー強そうな敵がどんどん出てくるが、それ以上に先生がめっちゃ強くて2巻にしてクライマックス感が凄い。面白い。