読むだけ



image


PS4とPSVITAのテキストアドベンチャーゲーム。開発はレジスタ。

なんかホラーゲームっぽいなぁー、ホラーのテキストアドベンチャーってあんまりないよなー、と思って買ったが、怖いというよりはグロいだけだった。
シナリオを書いているのは、ひぐらしのなく頃になどで有名な竜騎士07。うん、この時点で察するべきだったね。俺はこの人の作品を見たことがないけど、とりあえず描写がグロいということだけは知ってる。
と言ってもただのテキストだし・・・と舐めてかかったが、追加シナリオはまともに直視できないレベルで気持ち悪かった。
人体の至る所にチューブを刺して血を吸い上げる人間給水機の表現とか、汚物塗れのケーキを食べるくだりとか。本当に勘弁して欲しい。

一方、ストーリー自体は清々しいまでの愛を語る物語で、1000年の時を超える壮大なスケールで描かれている。
まぁ呪いとの戦いという、メインの筋は世界観のスケールの割にかなり小さくまとまっていたけど、愛さえあれば何だって起こせるんだー!という勢いのある展開なので、主人公とヒロインの1000年の時を超えた強い結び付きは迫力があり、中々グッときた。
かなりファンタジーな展開だけど、論理的な説得力よりも、勢いに任せた突拍子もないパッションの方が響くこともある。愛は理屈じゃないもんな。

ゲーム性は一切ない。システムもないしマルチエンディングもない。選択肢が一回だけあるが、それもストーリーの順番が変わるだけで大して意味はない。清々しいまでに読むだけ。
最近はテキストアドベンチャーもゲームシステムを重視するものが多く、システムと世界観を密接にリンクさせて、ゲームプレイとストーリーがシンクロすることでより感情移入しやすくなる、という手法を取っているが、そういうのは全くない。正直、あまりゲームである意味がないゲーム。
読むだけで済むからテンポは良いけど、残念だね。やっぱりゲームなんだから、ゲームでしかできないストーリー体験を作って欲しい気持ちがある。
でもストーリーは面白かったので、問題なく楽しめましたとさ。