ふりふり



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最近、映像配信サービスのNetflixに入って色々見てる。


・火花

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ネトフリで観たかったドラマ、その1。原作は芸人の又吉が書いて芥川賞取ったり250万部以上売れたり色々と話題になったやつ。小説は読んでない。
当然、ドラマなり映画なり作ればヒットしたはずだが、権利を勝ち取って映像化したのは日本のキー局でも東宝や松竹でもなく、まさかの外資であるNetflix。
何で?と思ったが、クオリティという意味で見れば、確かにこれは正解だったかもしれない。
何しろNetflixはテレビとユーザー層が大きく違う。テレビはキー局の場合無料で番組を見る大衆が相手だが、ネトフリのお客はドラマや映画を見たいがためにわざわざお金を払っている。もちろんコマーシャルもない。ある程度、腰を据えて見てくれる視聴者を想定して作る事ができるわけだ。

と言うのもこの火花という話、非常に面倒くさい。ロマンはあるが、カタルシスがない。痛みや葛藤はあるが、ストーリーがない。
要するにエンタメ向きじゃない。芸人の理想と現実を描いた話で、明らかに又吉の自意識と美学が滲み出まくっており、純文学的な色が非常に強い。完全に作者個人のコンプレックスに寄った内容なので、これを受け入れてくれる人はかなり限られて来る。
テレビで作る場合、この話で視聴者にチャンネルを変えられないようにするには、作者の意図を無視して分かりやすいエンタメ寄りの内容にするしかないだろう。そういう意味で、気紛れな大衆を相手にしないで済むネトフリに制作を任せたのは英断だったなと思う。

実際、この火花は非常に面倒くさい方向に仕上がっている。本当に面白いものを提供すれば、自分は何者かになれる。そんな主人公の青臭い理想を、話の軸にちゃんと持って来ている。
客の前で裸にならなくても、プロデューサーに媚を売らなくても、クソつまらないキャッチーな一発ボケを作らなくても、流行りを真似しなくても、本当に面白いものを見せて客を笑わせれば、自分という尊厳を守りつつ売れる事が出来るはずだ。主人公はそんな理想を追い求めるが、現実は、一発ネタがあって、プロデューサーに媚を売れて、流行りを取り入れた芸人が売れるのでした。
ざっくりまとめると、この話が言ってる事はそれだけ。理想と現実の狭間で起こる葛藤と痛みを、ネチっこく、ダラダラと、情感をたっぷり込めて一つの物語としている。ありがちな純文学の構造ではあるけど、芸人という題材でこれを見せてくれるのは新鮮だし、独り善がりな想いが伝わって来て非常に臨場感があった。
また、芸人を題材としているだけあって、ギャグはふんだんに盛り込まれているので、ストーリー展開は単調だが退屈させない作りになっている。
最後の展開は見もの。衝撃的だったな。自意識が行きすぎた人間の末路があれか。悲哀と切なさが伝わってくる、素晴らしい見せ方だった。
地上波じゃ放送できるか怪しい表現だから、そういう意味でもNetflixが制作して良かったね。


・ザ リターン

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ネトフリオリジナル。ある町で、死んだはずの人間が次々と戻って来る話。
やったー!大切なあの人が帰って来たよー!バンザーイ!!というノータリンなノリではなく、え?なんでこいつ死んだはずなのに生き返ってんの?常識的に考えてあり得んだろ・・・という疑心暗鬼な感じで基本的に進められる。
そういう事からも分かる通り、分かりやすい感動ドラマではない。最初らへんは中々面白かった。
が、なんか登場人物はどうでもいい歪みあいをしてるだけでちっとも話は進まないし、結局中途半端にシーズン1が終わった。
昨年から配信されたドラマなのに未だにシーズン2が始まってないけど続けるつもりあるんかな。多分見ないけど。


・ストレンジャーシングス

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ネトフリオリジナル。未知の生命体に連れ去られた親友を助けようと奮闘する少年少女の話。
まぁまぁ面白かった。子供たちの友情物語は好きだし。SFの部分が普通すぎて微妙だけど。


・フラーハウス

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ネトフリで観たかったドラマ、その2。
フルハウスの面々が20何年かぶりに集結。小さな子どもだったDJやステファニー達が今度は保護者という立場に変わって家族コメディを繰り広げる。
と言うわけで、フルハウスから観ていると結構思うところがある。あぁこんなに大きくなったんだなぁって。まぁレンタルで最近見ただけなんだけど。
ジェシーおじさんやジョーイは全然変わってなかったな。ダニーパパはすっかり老けちゃってたが。
相変わらずギャグはキレキレで面白いし、良い話に着地するのでホッコリする。2期も楽しみ。


・スクリーム

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ネトフリで観たかったドラマ、その3。殺人鬼が人を殺しまくる話。4話まで見た。
俺は映画のスクリームが大好きで、間抜けな殺人鬼が必死に人を殺そうとする姿がとても笑えて、恐ろしかった。
何しろ殺人鬼は平凡な人間だ。頑張って人を殺そうとするが、中々上手くいかない。股間を蹴られて悶絶したり、自分のマントのすそを踏んでこけたり、警察を呼ばれて退散する羽目になったりと、散々だ。
故に、泥臭い。必死にターゲットを殺そうとする。その執着、不器用さが、とても生々しく、何とか逃れようとする被害者との攻防に現実的な怖さが浮き出ていて身震いした。笑いと恐怖は紙一重と言うけど、これはまさにそれを体現した作品だった。
ところが、ドラマのスクリームは殺人鬼が実にスタイリッシュ。全く苦労もなく次々と華麗に人を殺してみせる。ガッカリ。ガッカリだよ!ただの普通のサイコサスペンスになってるじゃん・・・
また、毎回同じようなシチュエーションばっかりで飽きる。まだ4話までしか見てないのに、そう感じる。この手のやつは見せ場を次々に作らないといけないドラマとは相性が悪いな。


・ドクターハウス

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性格がねじ曲がった医者が頑張ったり頑張らなかったりする話。2話まで見た。
アメリカニズムの軽妙なノリ。気の利いたセリフ回し。スタイリッシュな映像作り。普遍的なテーマを取り入れつつ起伏がある脚本。魅力的なキャラクター。含みのある人間ドラマ。トントン拍子で話が進むテンポの良さ。それらが全て破綻なくまとまっている構成力。
もうエンターテイメントのお手本のような作り。ダレる余裕がない。


・天元突破グレンラガン

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ドラマじゃない。アニメ。6話まで見た。
勢いが凄い。熱が凄い。夢が凄い。ここまで恥ずかしげもなく真っ直ぐな情熱を叫んでいるものは中々ない。今後が楽しみ。


・凪のあすから

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アニメ。地上と海で人が別れて暮らしている世界の話。6話まで見た。
男女の恋愛関係が全て一方通行。そこに人種的な問題も絡めて穏やかではない感じ。中々面白い。


ネトフリ、オリジナルのコンテンツが豊富で面白いです。特に意識したわけではないけど、観てたドラマは殆どネトフリ制作だった。他に気になるデアデビルやベターコールソウルもネトフリだし。
これで月950円(スタンダードコース)は安いね。何よりPS4から見れるしね。