渇望



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昨夜、電話がかかる。

「明日、大阪でPSの体験会みたいなのがあるらしいで。行こうや。プレイステーションサーキットってやつ」

イヤホンに切り替えて電話はそのままにスマホで検索する。
プレイステーションライブサーキット2015。これか。昨年行った気がするな。確かTGSのPSブース展示を大阪出張してやりまっせ、って趣旨のやつ。
えーと、内容は・・・うわ、VRの試遊もあるのかよ。行きたい。これは体験したい。だが・・・俺は、行けない・・・

「え?どうしたん?VRもあるのに?」

ダメなんだ。どうしても次の日は優先しなければならないものがあるんだ。

日曜日。14時少し前。俺はテレビの前で鎮座する。
今年のペナントの運命を別けると言っても過言ではない、スワローズと讀賣の東京ドーム決戦。スワローズを愛する者として、この試合だけは絶対に見届けなければならない。
と言って、前日もスワローズと讀賣の一戦を凝視していたのだが、その試合は初回から3点先取したのにそれ以降点が取れず、先発の石山はあり得ないくらいテンポが悪くピンポイントで打たれまくり、あっさり逆転負け。ついに1ゲーム差に迫られた。
14年ぶりの優勝がもう手の届く位置まで来たこの土壇場での試練。勝てばマジック3が点灯するが、負ければ貯金の数は同数となり勝率では上回るもののまだ東京ドームで讀賣との試合が残っている事を考えれば実質不利な状況になる。
どのみち、この試合で勝たなければ讀賣との最終決戦に負けたも同然であり、明日以降の試合は敗者のメンタリティーに苛まれる事になる。
先週スワローズに1ゲーム差まで攻め寄った阪神が、エースの藤浪を立てて勝ちに来たが返りうちにあい、次の試合から糸が切れたかのように急落していったのを見れば分かるように、この状況では節目とも言える大事な試合を取れなければそのまま終わってしまう。そして、間違いなく今日がその試合だ。
負けたら、終わる。たとえ負けてもまだ数字上はスワローズが上だが、ここで敗れたら間違いなくもう這い上がれなくなる。何がなんでも勝たなければならない。
スタメンはショートの大引が今浪に変わっただけ。いつもと違う事をする必要はない。今年のスワローズのスローガンは「ヤクルトスタイル」。その通り、自分たちの野球をやれば良い。
先発は中4日で石川。相手も中4日で菅野。エース同士の対決。明日以降の試合はもはや関係ない。今日を取ったチームが優勝する。

初回。とりあえず俺は3DSを起動してドラクエ8を始める。スワローズに100%精神を傾けると本当に動悸がヤバくて吐きそうになるので、ゲームでもしながらじゃないととても見てられない。
先頭の上田がヒット。ドラクエは新しい街に着いた。お互い幸先が良い。
バッター川端。目下首位打者である。もちろんバントはない。攻めあるのみ。これが今年のヤクルトスタイルだ。
あっさりゴロ。進塁打にもならず。
次打者は山田。スワローズが誇るスーパースター。しかし山田はムラっ気があるからな。今日がダメな日でなければ良いが。
割と粘る。相手の菅野はストレートが走ってるしスライダーのキレも良い。防御率1点台の彼もスワローズの本拠地ではボコボコに打たれていたが、やはりドームでは違うな。
山田粘るも三振。その間ランナーの川端が走るが余裕でアウト。昨日の悪い流れそのままだな。

その裏。石川は1アウト後に片岡にヒットを許す。
一方、ドラクエは船に乗って巨大イカとのボス戦真っ只中。開幕で燃えさかる火炎を吐かれていきなり窮地に。いやいや燃えさかる火炎ダメージ大きすぎだろ。1発で7割持ってかれたぞ。
石川のコントロールは悪くない。今日はかなり調子が良い方だろう。阿部に対して絶対に長打を食らわないコースに攻めれてる。
どうやら燃えさかる火炎は周期性のようで、数ターンに一度やってくるようだ。助かった。連続でやられたらとても持たない。
阿部は外角の難しい球を打ち上げてフライ。チェンジ。

2回。ちょっと目を離した隙に畠山がフライアウトになり、ちょっと目を離した隙にバレンティンが三振し、ちょっと目を離した隙に雄平がフライアウト。
早すぎる。野球はテンポだ。良いテンポを形成されたチームが負ける。昨日のヤクルトも初回以降は殆ど無抵抗で何も出来ず、向こうに良いテンポが生まれて負けた。相手の戦いやすいテンポを作らせるな。

その裏。石川も負けじと三者凡退で抑える。石川は全く飲まれていないな。やはり流れを変える力のある投手だ。中4日で先発させたのは英断だった。

3回。ドラクエは引き続きボス戦。燃えさかる火炎のタイミングを読み誤り主人公が死亡。残るはヤンガスのみ。ヤバい、ヤンガスに薬草持たせてねぇ・・・命尽きるまで攻撃あるのみ。
が、残りHPは僅か。このワンチャンスに賭けるしかない。いや、今までのパターンからいくと相手の方が素早いので先制されてそのまま終わりだろう。はぁ。結構金貯まってたのにここで半分になるのはキツい・・・っておお、ヤンガスが先に行動してる。行け。そのまま決めてくれ。あ、本当にイカ死んだ。やったー。
とかしてる間にスワローズの攻撃が終わる。

その裏。先頭の小林がヒット。菅野がバント。この試合初めてピンチを作られる。
が、石川は落ち着いている。後続の立岡と片岡を何なく退ける。

4回。相変わらず菅野を打てない。2アウトランナーなしで山田。勿体無い。山田を有効活用してくれよ。
良い当たり。レフトへ。しかしこれは守備範囲内か?意外と良い当たりは多いのだが尽くもうひと伸びしてくれない。
と、思ったらもうひと伸びしてレフトがグラブに当てながら落球。チャンス到来。次の畠山が歩き更にチャンスが広がったところで、帰ってきたバレンティン。
バレンティン、帰ってきた当初は良かったが、最近はさっぱり打ってない。しかし相手からしてみればやはり怖い存在であり、異常なまでに四球を選んでいる。それだけでも充分戦力だ。
追い込まれたが3-2まで粘る。バレンティンは三振の多いバッターではあるが選球眼は相当レベルが高い。簡単に三振する選手ではない。
が、期待も虚しくスライダーに三振。これは良い球だから仕方ないな。

その裏。石川は阿部を四球で出してしまう。で、次が長野。昨日はこいつのせいで負けたと言っても過言ではない。
が、振り回してくれて併殺打。ふぅ。

5回。ドラクエは港へ着き、錬金釜が使えるようになる。
早速色々アイテムを入れる。錬金素材として使えるアイテムを色分けで示してくれるから楽だ。しかもオリジナル版にあったインターバルがない。釜にアイテムを入れたらすぐチンして出来上がり。ヘビ革のムチという中々良さげなものが出来上がる。新たに仲間に加わったゼシカに装備させる。
さて、ヤクルトはチャンス到来。ノーアウト、一二塁という大チャンスを作る。
バッターは中村。昨日こいつが初回の押せ押せムードの中で一本打っていれば勝てただろうに・・・と悔やんでも悔やみきれないが、昨日は昨日、今日は今日だ。何とか打ってくれ。
と、思ったらバント。次投手の石川なのにか。そりゃ二三塁は攻めやすいし、石川のバッティングは悪くないが・・・
それにしても解説の堀内がウザい。解説というよりは願望と強がりだ。何故かスワローズの優勝を早くから予想してた江川呼んで来いよ。

「石川も自分で打って決めたいでしょうね」

「いや、菅野の球は投手が打てるような球じゃないですよ。変化球が抜けたら別ですけどね」

あーうっぜー。黙って見てろよ。石川なら最低限くらいはやってくれる。
そして、菅野の4球目。足元に少し沈む球を石川がバットですくう。この打球の角度は内野の頭を超えるだろ。超えるだろ。超えるだろ。ほら、超えたー!石川のタイムリーでスワローズ先制。

「・・・スライダーが抜けましたね」

どう見ても抜けてねーよバーカ!!!!若干高いが足元に曲がる良い球だっつーの!つまり文句無しに菅野の球が打たれたんだよ。投手の石川にな。
まだワンアウトで一三塁。ここでもう一点だ。昨日は初回にあと一歩の攻めが出来なくて負けた。ここで取らなければ昨日と同じ。
上田頼むぞー。上田には足がある。ゲッツー崩れでも何でも良いから一点をもぎ取ってくれ。
高いバウンドのゴロ。二塁は余裕でアウト。一塁は?え、意外とギリギリ。セーフだよな?セーフだよな?セーフ!追加点。2-0。この一点は大きい。

その裏。ヤバい。今まで全然落ち着いてたのに先制してから途端に俺の心臓が高鳴りだした。ここから1点以内に抑えればスワローズが勝つ。だが、逃げ切るというのは本当に大変な事だ。
讀賣もチャンスを作る。ワンアウト二三塁。一打同点。いかん、これはいかん。
バッターは井端。思い出す。4年前。CSファイナルステージの第6戦。中日時代の井端に決勝のホームランを打たれ、スワローズの2011年は歴史的V逸をしたという事実だけ残して終わった。
嫌な予感しかしない。こういう時の井端は本当に怖い。WBCの土壇場での同点打は興奮したが、ここは絶対に打たれてはならない。
外角の球。井端のバットが伸びる。打球はライト線へ。井端は右打ちの名人だ。恐らくラインは切れない。ヤバい。ヤバい。角度的にも外野手の前に落ちるような打球だ。ライトの雄平が走る。取れ。取ってくれ。取ってる!
犠牲フライで三塁ランナーは帰ったが抜けてたら間違いなく同点だった。雄平の超ファインプレイだ。
2-1と一点差に迫られ、なおもピンチは続くが、次の立岡は難なく打ち取る。

6回。しきりに実況がベンチに石川の姿がないとわめき立ててる。もう交代か?うーん微妙だなぁ。確かにさっきの回は危なかったが。

その裏。石川に変わって秋吉が登板。交代なのかー。でも、今年スワローズが勝ってきたのは盤石な中継のおかげだ。これもヤクルトスタイルだ。
ドラクエはククールが出てくる。庶民から寄付金をボッタクて成り立っている修道院の衛兵でありながら昼間から仕事もせずに酒場でチンピラ相手にイカサマでギャンブル遊びという清々しいまでの下衆でこいつを仲間に加えるのは倫理上どうなのかと思うが、仲間になるものはなるのだから仕方ない。
秋吉は素晴らしいピッチングだった。片岡、坂本、阿部と讀賣のターニングポイントとなる打者を全く寄せ付けない。

7回。うーん、ドラクエ8面白いけど、ドラクエにシンボルエンカウントは合わないよな。
ドラクエはMPが非常に貴重なゲームだ。大抵のゲームはMPを回復するアイテムが簡単に手に入るが、ドラクエは店で売ってないし、道中手に入る事もあまりない。如何にMPを温存しながらボスまで辿り着くか、というのがドラクエの戦略性の根幹を成す要素だ。
しかし、シンボルエンカウントだと敵をかわして歩けば戦闘せずに済むわけで、ある意味強制的に戦闘を強いてたランダムエンカウントと違ってMPコントロールが容易になっている。だから戦闘に緊張感がないし、ただ大技をぶっ放していれば良いだけの大味なバランスになってしまっている。
加えてリメイク版はレベルが上がるとHPとMPが全回復。いくらなんでもこれは温すぎる。あくまでリメイクだし、遊びやすくというのは分からないでもないが、ドラクエの戦闘は割と単調なので、MP管理のメリハリがないと退屈。
スワローズは無抵抗に終わる。

7回裏。秋吉から代わって投げるのはロマン。ロマンね・・・最近こいつは危ない投球をし続けており、嫌な予感しかしない。
早速、先頭バッターをヒットで出してしまう。やっぱりなぁ。まぁ無死とはいえまだ一塁。ここでせき止めれば・・・次のバッターもヒット。無死一二塁。
ヤバいって。堀内がウキウキしだしてる。怖いなぁもう。
讀賣は代打に寺内を送り、バントの構え。当然だな。ここはバントされるのが嫌だもん。でも今はワンアウト貰えるだけでも有難いか。
1球目。ファウル。お。2球目。またファウル。おお。3球目。またまたファウル。スリーバント失敗でランナー進めずワンアウト。これは助かった。
が、まだピンチは続く。左の代打堂上。スワローズはピッチャーを代えて左の九古。九古にあまり良い思い出がない。
しかし九古は素晴らしい球を投げる。外角ギリギリに投げ続け、追い込む。しかし堂上も粘ってカウントは3-2。

「内角なんて来ないから外角だけ狙っていく事ですよ」

堀内御老人の意に反して内角をえぐり、堂上は思わず手が出て三振。
次のアンダーソンもフライでアウト。ピンチを脱する。讀賣にこの回だけで代打を三枚も使わせた。これは大きい。

8回。ドラクエ。特に根拠はないけどなんか修道院の院長がヤバいって虫の知らせで言ってるから助けてくれ、あ、俺は謹慎中だからここで待ってるね!あ、ついでに院長のいるところは衛兵がガードしてるから裏から回って入ってね、と、無責任に仕事を押し付けられ、助けに行くことになる。せめて衛兵どけろよ。
朽ち果てた修道院に入る。敵が強いなぁ。特にドラキーマのラリホーが鬱陶しい。ゼシカ仲間になったけど、まだ強い魔法覚えてないからイマイチ使い道がない。
スワローズは無抵抗に終わる。

その裏。オンドルセクが登板するがまたもピンチ。ワンアウト三塁。もう勘弁してくれ。
打者は坂本。深いゴロでも深いフライでも同点。流れ的に追いつかれたらジエンドだろう。俺はドラクエに逃げる。怖くて見てられない。
坂本は何でもない球を打ち上げてキャッチャーフライ。助かった。
が、次は阿部。こいつには何度も泣かされてきた。だが、こいつを抑えなければ讀賣には勝てない。
ん?監督の真中がベンチから出ている。ピッチャー交代なのか。守護神、バーネットが来た。
バーネットが今年決勝点を打たれた試合はたった一回だけだが、正直最近はそんなに良くない。この投入が吉と出るか凶と出るか。それは分からない。決めるのは結果だ。
バッター阿部。死球。意図せぬ事だろうが次の長野勝負の方が分があるので良しとする。バーネットは右バッターに強い。
長野への初球。ボール球を空振り。次もボール球を空振り。次は明らかな見せ球。よしよし。今日のこいつはボール球投げていれば問題ない。
次の球。落ちる変化球。空振り。切り抜ける。

9回。ドラクエはボス戦へ。つ、強い。ベギラマで態勢をガタガタにされ、仲間を呼ばれてジリ貧になり、そのまま押し込まれる。レベルが足りないのかなぁ。
スワローズは無抵抗で終わる。はぁ。

最終回。この回を抑えればスワローズが勝つ。マジックが点灯する。ほぼ優勝を手中に収める。あと三人。あとたった三人。
しかしいきなり先頭が出塁。さっきから動悸がヤバいのだが、更に心臓の鼓動が上がった。もう本当にやめてくれ。あと三人なんだ。
次の寺内はバントの構え。ランナー2塁に行ったら俺の心臓は耐えられそうにない。
バント。打球は全然転がらない。キャッチャーが拾い、素早くセカンドへ。バント失敗。またしても助かった。寺内は女神だ。
讀賣は代打攻勢。高橋由伸が出てくる。バーネットは際どいところに投げるが審判が取ってくれない。それストライクだろ。ストライクだと言ってくれよ。頼むよ。
結果、四球。ワンアウト一二塁。あぁもうダメ。直視出来ない。ドラクエの方に目をやってないと抑えてられないくらい手が震える。心臓のバクバクも止まらない。スワローズの試合は4桁を超えるレベルで見てきたが、今日ほど緊張した覚えはない。
いっそのことテレビを消してしまおうか。リモコンのボタンに手をかける。
でも、その手を戻す。3DSも閉じる。スワローズの選手は逃げずに立ち向かっているんだ。俺も目を背けずに、信じて、見届けよう。

打者は加藤。大したバッターではない。しかし讀賣は動けない。残る野手は代走要員の鈴木しかいないからだ。7回で代打を使わせ切ったのが効いている。
だがこいつが粘る。鬱陶しいくらいに粘る。何でそのカットボールを見逃せるんだよ。
カウントは3-2。バーネット渾身のストレート。加藤のバットは空を切る。2アウト。あと1人。
立ちはだかるのは立岡。このカードは全然打っていない。あっさり追い込む。あと1球。何か堀内が喚いている気がするが、もう耳に入らない。
落ちる球。立岡はスイングする。カスリもしない。ゲームセット。2-1で勝利。スワローズに14年ぶりの優勝に向けたマジック3が点灯した。

素晴らしい試合だった。この試合運びは偶然の結果ではない。最小失点差を、全員野球で何とか耐える。今年のスワローズを象徴する試合だ。
強力打線に目が行きがちだが、今年のスワローズの強さは接戦時の粘りだ。昨年は得点数こそ12球団ナンバーワンだったが、大量得点で稼いでた傾向が強く大事な場面では大して打てず、投手陣はリーグ最低の防御率な上に守りのエラーも多く何度も信じられない逆転負けを喫したが、今年は18回しか逆転負けがなく、これは12球団最小。延長戦でも7勝1敗2分。接った試合を勝てるチームになった。
大量得点の試合は野手の力だけで勝てるし、先発が完封すれば投手の力だけで勝てるが、接った試合というのは、野手・投手・ベンチがそれぞれ力を発揮し、一体となって戦わなければ勝てない。だから接戦を勝てるチームは強い。
そしてこの試合。打線は振わなかったがそれでも何とか2点をもぎ取り、先発の石川が必死に試合を作って、バックが懸命にカバーし、中継ぎ陣が死に物狂いで点を守った。全員で戦って勝利をもぎ取った。これぞヤクルトスタイルだ。
自分たちの野球、普段通りのスタイルを、この大一番で、敵地の中でやってのけたスワローズは、本当に凄い。
先週は敵地甲子園の阪神との直接対決でエース藤浪を倒し、今日は敵地東京ドームでエース菅野を倒した。ライバルを倒してのマジック点灯。まだ優勝が決まったわけではないが、文句無しに今年のスワローズはセリーグ優勝に相応しいチームだ。
4年前は名古屋で無残に負け優勝を逃したが、あの時の課題をついにスワローズは払拭した。本当に良いチームになった。

16年間スワローズを応援し続けてきたが、正直ここ数年は成績が奮わないこともあって惰性で応援していた。それでもスワローズが勝てばその日どんなに嫌な事があっても心が晴れたし、負ければ気分が沈んだ。
しかし今日ほど痺れた試合はない。今日ほど感情が揺さぶられたのは初めてだ。ここに至るまでの14年間は長く、悔し涙しか流した記憶がないが、初めて嬉しくて泣いてしまった。
ヤクルトスワローズファンで、本当に良かった。

讀賣戦で力を使い果たしたスワローズは、翌日から嘘のように勝てなくなった、という展開は勘弁な。
まだ終わっていない。