気になる



・メタルギアソリッド5 ファントムペイン

image

オープンワールドを採用したメタルギア。オープンワールドの大きな特徴は自由度とシームレスの特性を活かしてシミュレーター的な遊びが出来る事であり、基本的にMGSのステルスはいまいち使い道の分からないガジェットを豊富に用意して自分で遊び方を考えて下さいとプレイヤーの発想に委ねるゲームバランスだったので、この組み合わせの相性が良いのは間違いない。
実際、5の前哨であるグラウンドゼロズはシミュレーター的な遊びが見事にステルスとして溶け込んでいた。
見張り台の敵がサーチライトで照らしてきて邪魔だから排除しておこうとか、目的地まで遠いから車で移動しようとか、監視カメラが邪魔だから電源を落としておこうとか、情報を得るために敵を脅迫してみようとか、色々と工夫をこらしたくなる作りで、ゲーム側からこうしたら楽になるよと直接教えられることはないが、こうやったら有利になるんじゃないかと自然に思わせるギミックが至る所に配置され、実際その効果を実感できるので率先して色々と試そうと思えた。
オープンワールドは自由度が高い故にゲームバランスにメリハリを付けるのが難しく、一歩間違うとゲーム性が破壊される諸刃の剣だが、このゲームの自由度とは、ただ縛られずに自由に動けるというだけではなく、工夫することで自分に有利な状況を作り出す余地があるがそれをするかどうかはプレイヤー次第、という明確な意図がある。自由度とシームレスを、ステルスを掘り下げるという形で的確に活かしていた。
また、これまでのMGSシリーズは麻酔銃さえ使ってれば何とかなる節があり、遊び方を工夫する前に面倒臭くなって麻酔銃のゴリ押しで進めがちだったが、オープンワールドになった事で敵を捕捉するのが難しくなり、今までのように麻酔銃一辺倒という手段は通用しにくい。絶対的な手段が弱体化した事で、MGSの特徴である、押し付けがましくないが工夫のしがいがある奥深さがゲーム性として昇華されている。いまいち使い道の分からないガジェットを頑張って工夫して使いながら進めていこうという気になった。
本編はグラウンドゼロズよりも遥かに規模が大きいだけに調整は難しいだろうが、遊びとしてのステルスにとても強い拘りを持っているMGSシリーズなので、単調なものは作らないだろう。正直MGSのステルスはあまり好きじゃなかったが、今作は大変楽しめそうだ。
そして、何と言っても気になるのがストーリー。残酷な描写と過激な演出を多用しているところを見るにかなり凄惨な話になりそうだが、生半可でなく、相当踏み込んで痛みを描き、ビッグボスがビッグボスたらしめる核は如何にして形成されたのか、限界まで突き詰めようとしているのが分かる。
人種は、国ではなく、その国の言葉に帰属している、という考え方も興味深い。世界から英語を駆除するとスカルフェイスは言っていたが、タイトルからメタルギアの文字が消えていく演出はそれを意味していたのか。でも、痛みだけは残ると。
言葉ではなく、復讐の念で人を結び付かせるというスカルフェイスの思想は、ビッグボスとその部下の立ち位置にそのまま当てはまりそうだが、果たして。
9月2日発売予定。


・スーパーマリオメーカー

image

2Dマリオのスクロールステージをプレイヤー自身が作って遊ぶゲーム。
クリエイトと言うとハードルが高そうだが、無機質なものに遊びを加えて面白くするのは任天堂のお家芸なので、作るという行為自体に楽しみが見出せるような工夫を凝らしてくるはず。
あらかじめステージも収録されているようだし、2Dマリオの新作としても楽しめそうだが、スクロールゲームはモチベーションが上がらないな、という事が毛糸のヨッシーをやって分かったので微妙。
ただ、ファミコン時代を彷彿とさせるパッケージは惹かれる。
9月10日発売予定。


・東京ザナドゥ

image

ファルコムのゲームは好きじゃないが、現実をモチーフにした世界に神話が紛れ込むという突拍子のない大層な世界観は面白そう。現実世界と異界を交互に行き来するという構成も気になる。システムも悪くなさそうに見える。
世界観が魅力なゲームだけに映像がハリボテなのは気になるが。
9月30日発売予定。


・マッドマックス

image

そういえば、今更だけどマッドマックス新作の映画見ました。面白かった。棒高跳びとか。銀色スプレーとか。ドラマーとか。あそこらへん。非効率的というか、意味不明というか、訳が分からなかったが、本人達は楽しそうで何よりだった。ハイになれればそれで良いのだろう。
ゲームの方も面白そうだ。マッドマックスの特徴は車両に乗りながらの戦いで、ゲームもそこを重点に作られている。カーチェイスするゲームはいくらでもあるが、カーコンバットを作り込んだゲームは少ないので気になる。ぶつけ合いはもちろんのこと、運転しながらのシューティング操作も快適そうだし、車のどこかから火炎放射してるのが最高にイカしてる。
舞台は荒野だから障害物に引っかかる心配も無し。思う存分走り回ってドッカンばっかんできる。
車のカスタマイズも面白そうで、材料を集めて車を強化したり、新しい車を手に入れたりと、RPG的な楽しみもありそう。期待。
10月1日発売予定。


・よるのないくに

image

キャラクターの女の子率が半端じゃないRPG。単に媚を売っているだけならノーサンキューだが、百合っぽさを押し出して妖艶な雰囲気を作っているのがこのゲームのウリなので、これはアリ。
様々な手段がある戦闘や使い魔の育成、カスタマイズは面白そうだが、ミッション系の作りなのかこれ。RPGでミッションブツ切り構造はやる気出ないんだよな。
10月1日発売予定。


・ヘルダイバー

image

見下ろし視点型シューティング。相当難しいらしいが、目当ては協力プレイなのでそれくらい難易度が高い方が良い。
戦略支援がかなり強力らしく、普段はジリ貧だが支援要請すると一騎当千できるという振れ幅が大きいゲームバランスはメリハリがあって面白そう。
10月1日発売予定。


・テラウェイ

image

PSVITAの特性をふんだんに活かしていたアクションゲーム、テラウェイ。それのPS4版。
PS4もコントローラーに割と色々な機能が詰め込まれているので今回もガジェット遊びは豊富そうだが、プレイヤーを神様として持ち上げてくれるのがこのゲームの見所であり、直接タッチしてその世界に介入するというVITAのタッチ機能と、自分の手の中に世界があるという携帯機独特の距離感がその雰囲気作りに大きく役立っていたので、これは据え置きであるPS4でやってもイマイチな気がする。
10月1日発売予定。