繰り返さないで



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・フォールアウト4

フォールアウトの新作。このシリーズに限らず、ベゼスダRPGお得意の、徹底的に予定調和を取り除き、何が起こるか分からない世界で自分なりの冒険を楽しむ、というロールプレイングの臨場感を一途なまでに追求したゲーム内容はとても面白いものがあるが、プレイヤーがゲームの主人公になりきってその世界に入り込むという没入感を大事にしたゲームなのに、ロードが長くて集中力を削いできたり数々のバグが世界観をぶち壊したりと、動作に問題ありまくりでやたらと現実に引き戻されるのが興醒めだった。フリーズに至っては論外。
PC準拠のゲームとは言え、コンシューマーでも出す以上は最低限度のパフォーマンスを保って発売するのが筋だろうと言いたい。スカイリムはギリギリセーフだが、フォールアウト3とオブリビオンのフリーズ乱舞はヤバかった。最後らへんは一時間に一回くらいフリーズしてた気がする。今思うと良くそんな状態でプレイしてたな俺。それだけ魅力的なゲームではあるが、商品としては最低だと言わざるを得ない。フリーズはハードにも負担をかけるから本当に勘弁して欲しい。PS3はフォールアウト3のせいで壊れたようなものだし。
しかし、今作のプラットフォームは現行機のみ。朗報だ。このパフォーマンス問題はハードのメモリに依存していたらしいので、何倍にもスペックアップした現行機なら問題なく動くはず。自由度がウリのゲームである以上、余計な取り組みはプレイヤーの制限になるだけなのでやってること自体は殆ど変わらないだろうが、今作はとにかくパフォーマンスさえどうにかしてくれたらそれで良い。
人は過ちを繰り返す、というのがフォールアウトの設定の命題だが、フリーズの過ちだけは繰り返さないで欲しい。


・モンスターハンターX

みんな大好きモンスターハンターが新展開。モンハンと言えば重みのあるアクションが特徴で、モーションがもっさりなためじっくり敵の動きを見極めて行動する必要があり、それに合わせてエフェクトも控え目に抑えられているという、めちゃくちゃ売れてる割にやってることは地味なゲームだが、そのおかげでモンスターは強大に感じられるし、ヒットアンドアウェイを軸にしたアクションの駆け引きも濃いものがあった。何より、そのもっさり感がマルチプレイにおけるフォローの必要性を強調し、連携を引き立てている。カプコンのアクションへの拘りがとても良い形でマルチプレイに繋がったゲームだ。
ただ、やってることが何度も同じ事を繰り返すハクスラ作業で、シリーズが進む度にどんどんその方向性は強まり、もっさり感と相まって非常にかったるかった。加えて、最近の新作は携帯機なため画面が小さいし操作性は酷いしと疲れる仕様で、もう据え置きで新作出るまでは買わなくても良いかなと思い始めてた。アクションで携帯機は本当に勘弁して欲しいね。モンハンは国民的ゲームにまで成長しちゃったからユーザー層が偏っている据え置き機に出しにくいのは分かるけど。
今回も相変わらずハードは3DSだが、結構惹かれるものがある。何と言っても、キャラの動きがとてもアクロバティック。ガンランスのバーストの勢いで空中ジャンプしたりとか、大剣のジャンプ二段斬りとか、リアル重視だった今までと比べると動きが超人的でカッコ良い。溜め攻撃のエフェクトも凄い派手。このシリーズに欠けていた爽快感が感じ取れる。
一方、モーションは今まで通りモッサリ気味。アクションの気持ち良さを重視してるのかと思ったが、あくまで根幹にあるのは行動のタイミングを考えさせるヒットアンドアウェイ重視のアクション性らしく、単なる派手なだけのアクションゲームに成り下がってないように見えるのも好印象。派手さとリアルさのバランスが上手く保たれていれば相当面白くなる気がする。
ハードが携帯機なのはガッカリだが、カプコンはモンハン的なゲームを違うタイトルで据え置きで出してるしまぁ良い・・・くねぇ。ディープダウンはオンラインだし、ドグマもオンライン化。モンスターハンターもオンラインメインのゲームデザインなので当然の流れかも知れないが、この2つは基本無料にネトゲだもんな。どうしたってこれらの要素が絡むとビジネスありきのゲーム内容になるからやる気が起きない。カプコン全体がネトゲメインに流れているのは本当に残念。
まぁ良いや。モンハンクロスが出るまでにはNEW3DSを買うかな。
2015年冬発売予定。


・テイルズオブベルセリア

テイルズの新作。テイルズと言えばキャラクターだが、今作はシリーズ初(自称)の女主人公なようで。エクセリアも一応女主人公だった気がするが、あいつみたいに偽善キャラじゃないことを祈る。雰囲気的に熱い系のキャラっぽいな。良いんじゃないっすか。


・グランキングダム

なんかグランナイツヒストリーっぽいゲームだなぁと思ったら、まんまそれだった。同じディレクターが作ってるし。開発はヴァニラじゃないけど。
グランナイツヒストリーは単調な戦闘と斬新だが練り込みが足りないオンライン要素が特徴のゲームで、特にオンラインはかなり光る部分があったが色々と惜しかったので、今作でリベンジするって感じなのかな。メーカーが変わったからタイトルが違うだけで、実質続編みたいなものだろう。
しかしグランナイツヒストリーのオンラインは、スマホのような携帯性の高いハードで出した方が活きる気がするが、今作もコンシューマメインで、しかもPS4にも出してくれるとはね。PS4は市場的にも開発費的にも大作以外は入り込む余地がないかと思ったが、意外と新規タイトルが出てくるな。良いことだ。
2015年発売予定。


・デビルズサード

ニンジャガイデンの板垣氏が作ってる新作。気になるっちゃ気になるが、パッケージ版がアマゾン限定ってのは面倒くさいな。普通に考えたら店舗で買う方が手間だけど、慣れきったルーチン以外の手段を取るという事が面倒くさい。
流石にダウンロード版を買う気にはならないが、どうしようかな。
8月4日発売予定。


・バイオハザード0 HDリマスター

二人潜入の探索バイオ。カプコンは不便さをカタルシスに昇華するバランス調整が上手いが、バイオハザードシリーズは特にそれが顕著で、操作性やアイテム所持数などキツい束縛がいくつもあるが、そのバイオ特有の制限による不便さを二人のキャラクターリソースを使ってフォローするという今作のゲーム性は面白そう。
2016年初頭発売予定。


・ボコスカウォーズ2

今更になってボコスカウォーズの新作が登場。
と言っても俺は名前しか知らないんだけど。それもそのはず。前作が発売されたのは30年以上前。わざわざナンバリングを付けて敷居を上げる必要が分からないが、それだけボコスカウォーズならではの特別なものがあるということなのだろう。実際、ストラテジー的なシステムは中々面白そうに見える。
2015年発売予定。


・アンティルドーン 惨劇の山荘

プレイヤーの行動によって演出やストーリーがコロコロ変わるアドベンチャーゲーム。自分の行動がゲーム中に反映されるというのはとても臨場感があり、ホラーとの相性は抜群。
分岐を重視したゲームなのでストーリーの質は期待出来なさそうだが、ジャンルがホラーなのでそこらへんは特に問題はない。どれだけ怖がらせてくれるかが重視だ。
8月27日発売予定。


・アンチャーテッド ネイサンドレイクコレクション

アンチャーテッドのPS4リマスター。アンチャーテッドはゴッドオブウォー3に並んでPS3のゲームの中では映像のクオリティが抜きん出ているが、わざわざPS4でやる必要性は感じないな。アンチャーテッド4待ち。


・喧嘩番長 乙女

乙女ってあるから、てっきりスケバン編の喧嘩番長が出るのかと思ったら、女性ユーザーの需要をアテにしたイケメンパラダイスの喧嘩番長かよ。まぁよく考えたら乙女なのにスケバンっておかしいか。いやでも、乙女の心を内に秘めてるからこそ、不器用な彼女はそれを隠す為にスケバンになって・・・という展開も以下略。
単なるテキストアドベンチャーならどうでも良いが、喧嘩番長と名乗るからにはいつものように学校や近所でヤンキーごっこする内容なのだろう。それがイケメンで行われるというのは何だか笑えるから気になる。


・プロジェクトトレジャー

ダンジョンを探索して宝を見つけるマルチプレイアクションゲーム。ひたすらダンジョンに潜るタイプのゲームっぽい。中々面白そうだが、基本無料な時点でやる気が起きない。


・映画の話

『花とアリス』

あぁ、愛しの蒼井優。君は何てクールな女優なんだ。君は本当に最高だ。あぁ蒼井優たんかわいいよぉ~たまんないよぉ~。
という、監督の心の叫びが全く隠される事なく溢れ出まくってる映画。親友の女も三角関係の対象となる男も全ては蒼井優を引き立てる為の踏み台であり、ストーリーも全くいい加減だが蒼井優を持ち上げるという点に関しては明確に筋が通っており、清々しいまでに蒼井優を魅せるという事しか考えられていない映画。最初は青春ドラマとしても中々いけると思ったが、終盤の唐突すぎる展開には笑った。本当に蒼井優の事しか考えてねぇなこの監督。蒼井優ファンは必見。


『紙の月』

銀行員の中年女がヤバい規模で横領する話。
一度道を外すと雪だるま式に膨れ上がっていくから怖いね、というだけの話だが、将来が固定化された中年女が渦中の人であるため、切羽詰まった感は半端じゃなく、やたらと生々しく話が伝わってきた。
印象的だったのは、女が高校時代に、父親の財布から抜いたお金を寄付金として包んだシーン。慈善行為は自分が無理なく出来る範囲で行ってこそ意味があり、一定のラインを越えると単なる自己満足である、という言葉は成る程と思った。誰かのための行為だったとしても、やり過ぎるとどこかでしわ寄せが行くことになる。高校時代は父親が、銀行員になって男に貢いでいた時は、顧客と銀行が割を食う羽目になった。
最後、彼女が放浪先で昔寄付を送っていた青年からささやかながらリンゴを貰ったシーンは、誰かのために、自分に出来る範囲で何かをする、という、彼女が行きすぎて到達出来なかった本当の意味での慈善の精神に溢れており、とても皮肉的で良かった。


『インザヒーロー』

なんか、分かりやすい映画だな。福士蒼汰の世の中舐めた感じが安易だし、彼が本気で役者を目指すキッカケがまた安易だし、弟と妹の面倒を一人で見てるというのも安易な設定だし、アメリカのどこかにいる母親に伝えるためにアカデミー俳優になりたいという夢がまた安易。
何かに向かって本気で取り組むという話は分かりやすく伝わってくるけど、後付けに後付けを重ねて説明してる感じがあり、ものすごく作為的に感じられてしまう。一貫性がないんだよね、福士蒼汰のキャラが。話の流れに合わせて都合の良いキャラ付けしているのが有り有りと伺える。
主題は唐沢寿明の一途に夢を追い続ける姿勢であるが、彼の本気っぷりを引き立てるための対比役である福士蒼汰のキャラが嘘臭く見えて仕方ないから、話にリアリティが感じられない。全部ご都合主義に見える。
こうしとけばそれっぽく見えるだろうという、安易な考えで作られている典型的な映画。


・ヤクルトの話

久しぶりに球場までヤクルト戦を観に行ったがその話はまた今度。
最近のヤクルトは絶好調でとても気分が良い。