緋色の序章



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駆け込み女と駆け出し男という映画を観に行った。今年は4月まで全く映画館に行ってなかったけど、コナンを皮切りに約一ヶ月でもう4本目か。よしよし、良いペースだ。映画は映画館で観るために作られているんだから、ちゃんと劇場に行って観ないとな。と言っても、映画館まで行くの面倒臭いしお金もかかるから余程観たいと思えるもの以外はレンタルで済まそうってなるけど。今年映画館で絶対観たいのは、マッドマックスと化け物の子とスターウォーズかな。ジュラシックパークやアベンジャーズやインサイドヘッドも気になるけど、これは俺的にはレンタルで良い類だな。
ちなみに、駆け込み女と駆け出し男は明らかにやたさんの趣味じゃなく、レンタルどころか金曜ロードショーでやってても見ないと思われ、何故かというと時代劇だからという安易な好き嫌いでしか無いのだが、じゃあ何故観に行ったのかと言うと、連れが照明の仕事で製作に関わったとのことだから。おー、本当だ。スタッフロールに名前が乗ってる。責任の証だよなぁ。凄い事だ。
映画の方は、あんまり面白くなかった。そもそも時代劇のノリが好きじゃないので楽しめる見込みが無いのだが、内容としても駆け込み寺に来る女の人の話を色々見せるという形でそれが特に結び付く事なくとっ散らかってたから深いという感じではなかったな。

スプラトゥーンやってる。やっぱり、これ神ゲーですね。何故なら、やっぱり俺が勝てるから。やたさんが勝てるゲームは神ゲーです。
オンラインマルチはマンネリだし殺伐としてるし目標も見えないから飽きたと言い張ってたけど、それは現実逃避ってやつです。CODやバトルフィールドでボコボコにされ続け、こんなクソゲーやってられっかバーカ!!!と遠吠えしてばかりだった俺。要するに、真の原因は俺が下手くそだからなんです。
勝てさえすればオンラインマルチはこんなに楽しいものだって事に、このゲームは気付かせてくれた。もう笑いが止まらない。成績は記録されないので明確な数字は分からないが、勝率は余裕で9割を超え、一試合で取れるポイント平均は大体1300くらいでほぼ毎回成績一位。キルデス比はそれほど突出してないが、勝てば良いんだよ勝てば。あぁ、何て気分が良いんだ。CODでは決して味わえなかった心地良さだ。勝てる、というのはここまで気分を高めてくれるのか。
CODとかは歴史があるゲームだから、中々上位者との差は埋まりにくくどれだけやっても成績が残せないので全てが無駄に感じられ虚しくなったが、スプラトゥーンは全く新しいルールのゲームだから皆手探り状態で、工夫や経験がダイレクトに成績に繋がりやすく、やり込んだ分だけ自分が上手くなったという手応えがある。ゲームのシステムも勿論面白いが、成長の実感がダイレクトに感じられるのがモチベーションとしてとても大きい。成績はそれが分かりやすく反映される指標であり、だから勝てるというのはオンラインマルチにおいてとても重要な事だ。つまるところ、俺が勝てるゲームは神ゲーと言うわけだ。
ちなみに、体験版と変わらずワカバ銃でゴリ押ししてる。意識することなく自然に上手く立ち回れるようになると、色々な事を考える余裕が生まれて、勝負勘が冴え渡るね。CODはもう目の前の相手を殺すのに必死だったからなぁ。動きに意図がなく単調だった。
あと、スプラトゥーンのフィギュア買いました。アミーボってやつね。イカかボーイが良かったが、品切れだったのでガールにした。まぁなんでも良いんだけど。単純にWIIUのSFC機能を使ってみたかっただけだから。ゲームパッドのある位置にアミーボを乗せる。するとあら不思議。ゲーム側で反応があったよ!という、まぁこれだけなんだけど。でも、やたさんはこういう陳腐なガジェット嫌いじゃないよ。一度やってしまうともう感動は無いけど。
しかし、アミーボで解禁されたチャレンジミッションがクソつまらなくて金返せと言いたくなる。シングルモードと全く同じ内容のミッションを違う武器で進めてくだけとか、工夫の欠片もない。これは酷い。やっぱりイカが良かったなぁ。イカのミッションは面白そうだし。SFC機能を使いたかっただけとはいえ、ここまでガールのミッションが薄いとは思わなかった。

FFの話。生みの親である坂口氏によると、ファイナルファンタジーのファイナルの意味はこれが失敗したら最後になるかも知れないという覚悟を込めたからではなく、Fから始まる英単語なら別に何でも良かったという割と衝撃的な事実が明かされる。
いや、もう定説通りで良いじゃん。俺も最初は、FFってファイナル言ってるくせに全然最後じゃないじゃんとか言ってたけどさ、初めてファイナルの意味を知った時は、それちょっと良いじゃん、って思ったのに。ゲームオタクになってからは、FFが売ることを求められるビックタイトルにも関わらず、シリーズ作品にありがちな安易で無難な路線に決して流れようとせずに失敗を恐れず技術的にもゲーム内容的にもチャレンジを見せ続け、常にリスクと隣り合わせの覚悟を背負ってギリギリの淵で作られている、まさしくファイナルに込められた意味を体現したシリーズであると分かった時は、感銘を受けたのに。ファイナルファンタジーは、凄く良い名前だよ。
まぁ、他のインタビューでは最後が云々って確かに言ってるらしいし、気紛れで適当言ってるだけな気もするが。タイトルって凄く大事な部分なのに、FFと略せたら何でも良いとか意味不明だし。
まぁ良いや。いずれにしろ、FFが野心とチャレンジ精神に満ちたゲームである事に違いはない。そこが重要だ。

さて、名探偵コナン。いよいよ今話から、赤井秀一の復活が描かれる(多分そうだよね?)、緋色シリーズが始まります。いやー、俺は名探偵コナンが大好きで、特に黒の組織関連の話に目がないのだが、組織編は単にキャッチーというだけでなく、何年もかけて伏線張られてじっくり練られているから話として凄く面白いんだよね。
まぁ前回のミステリートレイン編は酷かったけどさ。ただバーボンの正体を明かして組織の構成員が一人増えて風呂敷を広げましたというだけで、肝心のあの人には全く近付くことなく、キッドを絡めて無理矢理盛り上げただけの中身の無い話だった。
今回も赤井の復活が主な焦点だろうから組織の話はあまり進まなさそうだが、鷹の眼のジン兄貴がモニターしてる中でどうやって生き延びる事が出来たのか凄く気になるし、赤井が復活すれば話は一気に動くはず。期待値は高い。
よしよし、ちゃんと録画出来てるな。家のハードディスクはヘッポコなのでたまに失敗する事があるから、この日の為に新調しておいたのだ。では、以下ネタバレ注意。

冒頭。見たことない人物が電話してる。名前は夏子。小学校の教師。電話の相手はFBIのジョディ。ジョディは昔教師を勤めながら黒の組織の動向を探っていたのだが、夏子はその時ジョディが教師になれるように便宜を図ったという、後付けのようなバックボーンが明かされる。ふーん。
ところ変わって、公園の駐車場。夜で辺りは暗い。車の中で組織の人間であるバーボンことアムロ君とベルモットがコソコソしてる。アムロ曰く、夏子は最後のピースを埋める手助けを果たす存在なんだって。何のピースかは言ってくれない。
公園の階段から物音がして、アムロ達が振り返る。いつもの黒いシルエットが階段の上で狼狽。息を切らして去っていく。階段の下へ行くと、夏子が血を流して倒れていた。

「どうやら、最後のピースが揃いそうですよ」

夏子は意識不明の重体となり、その知らせを受け取ったジョディ先生は、コナンとFBIの相棒(名前忘れた。四角い顔のやつ)と警察と一緒に、夏子が勤める学校を訪れる。夏子の机からルミノール反応があり、公園の階段から落としたのは通りすがりの犯行と見せかけるためという推理が裏付けられる。
学校の先生と、夏子がその日会う予定だった生徒の親を呼び出し、あーでもないこーでもないと言ってると、アムロが登場する。警察に通報したり救急車を呼んだりしたのはこいつらしい。良いとこあるじゃん。
ジョディと四角顔が、教師でないことを察したアムロは、あなた達は何しにここに来たのかと追求する。高木の馬鹿が彼らはFBIの捜査官だと言ってしまう。おいおい。アムロにあっさりFBIの人間だと知られちゃったよ。良いのかこれ。あれ、あんまり焦ってないな。別に良いのか。
で、夏子を襲った犯人は誰だー、ってところで終わり。

意気込んだ割にはあっさりとしたあらすじになってしまったが、仕方ない。どこにでもありそうな事件の話しかなかったんだもの。
緋色シリーズもまた偶然の事件が起点となるのか。前回はミステリートレインという大舞台だったけど、今回は街中で起きた何の変哲もない有り触れた殺人未遂事件。偶々被害者が夏子という重要人物だっただけ。それによって組織の人間とFBIが集合し、話が展開されていく。今の段階では赤井秀一の影はチラリとも見えないが、こういう何気ない話からどんどん事が大きくなって広がっていくというのは個人的に好き。
バーボンが黒の組織であるとFBIが認知してることをアムロは知らないし(多分)、バーボンが夏子を探ってる事をFBIは知らない(これは確実)。それぞれ腹に秘めたものがあって、夏子を起点に、どう交差するのか興味深い。地味な出だしだが、どう転ぶのか全く分からないほど何気ないこの感じは不気味で良い。
うーん、やっぱり黒の組織関連の話はワクワクするなぁ。次回も楽しみ。