鬼

・メタルギアソリッド5 ファントムペイン
メタルギアの新作。オープンワールドを取り入れそれの特徴であるシームレスと自由度がサバイバル潜入を掘り下げるという形で活かされている今作のステルスは大いに楽しみ。序章であるグラウンドゼロズの時点で既にポテンシャルは発揮されていたが、本編となる今作の規模はプロローグの200倍というのだからワクワクが止まらないと同時に、フィールドが広くなれば密度を維持するのは難しくなるので不安もある。物量重視のオープンワールドは調整を放棄して自由度に偏ったものが多いが、MGS5には、自由度と演出のバランスが保たれたメリハリのあるシームレスマップを切望したい。グラウンドゼロズは見事な塩梅だっただけに期待は高まる。
ちなみに監督曰く今作が最終作となるらしい。毎回言ってるみたいなので眉唾ではあるが、4でソリッドスネークの話は終わってるし、ファントムペインで彼のルーツであるビッグボスの本質を掘り下げたら、確かに話としてはもうやりきったような気がする。
ソリッドサーガはひとまずこれで打ち止めなら、次はメタルギアとメタルギア2のリメイクを作って欲しいな。ソリッドスネークとビッグボスの直接対決という、一番の盛り上がりどころで、サーガを理解する上でもかなり重要な場面であるはずだろうに、何故か未だに30年近く前に作られたやつの移植のみだし。このシリーズのストーリーは過去作を知ってれば知ってるほど深みが増すのに勿体無いよね。
特にシリーズの集大成であるMGS4は長年付き合ってくれたファンに報いるためストーリーの整合性をぶち壊してまでファンサービスに徹し、MSXのメタルギアの頃から追いかけている人には堪らないだろなぁとは思ったが、メタルギアもメタルギア2も20周年セットを買って付いてきた移植のやつをこんな古臭いのやってられるかと放置した程度にしかシリーズへの思い入れがない俺には全くあのストーリーは伝わって来なかった。唐突にビッグボスが出て来て唐突に死んだ時は唖然とした。ファンサービスとしては最高の演出だけど。
というわけで今作が最終作で良かった。ファンサービスを抜いたら何も残らないコアなファンのためだけに作られたMGS4とは違い、今回はピースウォーカーの頃からお膳立てし、かなり綿密に話を作り込んでいるはずだからある程度スネークのことを知っていれば物語として問題なく楽しめるはず。演出も振り切っており、生半可でなく、相当踏み込んでビッグボスが堕ちる様を描こうとしているのが分かる。ビッグボスがビッグボスたらしめるその核は如何にして形成されたのか、見届けたい。
9月2日発売予定。
・ペルソナ5
昼は平凡な高校生活、夜は怪奇に満ちた世界を探検と、日常と非日常が交互に繰り返されるのが特徴で、普通の高校生が俗な毎日から抜け出して弾けるという、3からラノベ的なノリが強調されたこのシリーズ。
その世界観自体は好きなのだが、日常パートであるときメモみたいなアドベンチャーが個人的に好みでなく、RPGパートは手抜きな平面マップを探索するばかりで味気なく、その二つのパートを貫くメインストーリーは失笑するしかない展開に満ちていてどうでも良いし、と、とにかくやる気が起きないシリーズだった。まぁペルソナに限らず、アトラスのゲームは俺の嫌いな方向に面倒くさいから基本的に合わないんですけどね。
それが分かっていながらも毎回買ってしまうのは世界観と雰囲気が魅力的だからに他ならない。今作は高校生が夜な夜な怪盗になってはっちゃけるようで。はぁ、アトラスは実に俺のツボを掴んでおられる。今回も買わざるを得ない。
2015年発売予定。
・東京ザナドゥ
東京を舞台にアクションするゲーム。基本的に俺は現代世界とファンタジーが混ざった世界観が好きなので気になる。
しかし3Dの技術力がイマイチな日本ファルコム制作だから世界観目当てで買うのは危ないような、と思ったら案の定スクリーンショットを見る限り表現はショボい。テクスチャが平べったく色合いも無機質で情景の欠片もなく、完全なファンタジーが舞台である軌跡シリーズと雰囲気の違いが分からないくらい無味乾燥。3DCGを何とか形にするのが今のファルコムの限界なんだな。
まぁ形だけであったとしても現代が舞台でアクションというのは珍しいから気になるし、ゲーム部分が面白そうならそれで良いか。
2015年発売予定。
・テラリア アザーワールド
2D穴掘りゲーム、テラリアの新作。穴掘って開拓してアイテム集めて強化して更に深く潜るという探索と育成部分はとても面白くあるも目的と終わりがないのでモチベーションが保てなかったが、今回はストーリー性が強調されてるらしいので僕でも楽しめそうですね。
・ラングリッサー
ラングリッサーが15年の時を経て復活!
と聞いても、名前とSRPGであることくらいしかこのシリーズを知らない俺はピンと来なかったが、システムは面白そうなので気になるリストに入れておく。
夏発売予定。
・ウィッチャー3 ワイルドハント
度重なる延期を経て5月21日に発売決定。流石にここがゴールだろう。広大なオープンワールドでモンスターをハントするという内容は非常に惹かれる。
・魔壊神トリリオン
ディスガイアのスタッフが作っているSRPG。
ディスガイアと言えばインフレしたパラメーターだが、やり込みしなければ常識的な数字で収まる同シリーズと違って、これは最初から敵のHPが13桁に達しているという常識外れっぷりで、やり込まなくても逆の意味でインフレ数字が味わえるという親切設計となっている。
この一兆になる体力を持つトリリオンを倒す事がゲームの目的として一貫としているのがとても分かりやすくて良い。一つの大きな目標に向かって長い時間をかけてコツコツと頑張って進捗率を上げていくというこの地道な感じは好き。
5月21日発売予定。
・エイリアン アイソレーション
あらま。結局日本でも出すのね。ソニックレーシングですら出すの躊躇うセガだから絶対にローカライズしないと思って海外版買ったのに。まぁストーリーはあんまり興味惹かれなかったから別に良いけど。日本では次世代機での発売のみ。
初代エイリアンのシチュエーションがリアルに体験できる傑作なので、エイリアン好きならハードごと買ってでもやるべきだね。
夏発売予定。
・映画の話
『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン』
最初は普通のコメディだと思ったがとても綺麗に話が収束して驚いた。人間ドラマとしてもサスペンスとしてもギャグとしてもアクションとしても一級品。テンポは良いし伏線もやたら細かい。
特に犯人の動機が捻じ曲がりすぎていて全く予想外の展開に雪崩れ込むのが面白い。曲がった道理を無理矢理筋通そうとする傾倒した思考回路が陰湿でとても良かった。コメディ調の映画なのでふざけてやってるように見えるが、犯人の中では絶対的な正義として掲げられていて何か圧倒されるものがある。
・ヤクルトの話
ここぞという場面で打つ打線、キッチリ試合を作る先発、ピンチに強い中継ぎ、僅差でも競り勝てる勝負強さ。一体どうしたことだこれは。強すぎる(オープン戦だけど)強すぎる(オープン戦だけど)強すぎるぞ今年のスワローズは(オープン戦だけど)昨年はただどうでも良いところで打つ打線だけが取り柄で接戦になるとまず勝てないほどチーム力が低下していたが、今年は正反対だ。全てにおいてバランスが良い。補強による戦略増強効果は勿論だが、結局のところ昨年までとは熱意が違うのだろう。
昨年はその前の年が最下位だったにも関わらず監督はそのままで全く戦力補強もせず別に勝たなくても良いよと言わんばかりでフロントのやる気のなさが際立った。怪我人の復帰とか、若手の成長とか、生え抜きの競争とか、聞こえは良いが、そんな漠然とした可能性に賭けて勝てるほどプロは甘くない。実質的なテコ入れは何もせず、向上心の欠片もなかった。それでも選手は必死に戦っていただろうが、チーム作りの段階で勝つ意識が欠けているのだからその怠慢は必ずどこかで綻びを生じさせる。選手と首脳陣とフロントが一体になって勝ちへの執念を燃やさなければ結果には繋がらない。二年連続最下位は当然の帰結だ。
しかし今年は勝つための準備を怠らなかった。一新した首脳陣、歪だった球場の改修、大幅な血の入れ替え。積極的かつ的確に金を使い、昨年に比べれば間違いなく勝利への貪欲さは増している。補強はまだ生温いが、勝つという意識を見せているだけでも昨年とは大違いだ。その熱は間違いなく選手にも伝わっているはずだ。所詮オープン戦ではあるが、勝ちという結果が残されることで、勝利への想いは漠然としたものではなく確かな自信へ変わる。今のスワローズには何よりも大切な事だ。
まだ投手は足りないし怪我が不安だし守備もお粗末だが、昨年の成績から足し引きして考える単純な計算式では計れない期待感が今年のスワローズにはある。今年こそは優勝して欲しい。

・メタルギアソリッド5 ファントムペイン
メタルギアの新作。オープンワールドを取り入れそれの特徴であるシームレスと自由度がサバイバル潜入を掘り下げるという形で活かされている今作のステルスは大いに楽しみ。序章であるグラウンドゼロズの時点で既にポテンシャルは発揮されていたが、本編となる今作の規模はプロローグの200倍というのだからワクワクが止まらないと同時に、フィールドが広くなれば密度を維持するのは難しくなるので不安もある。物量重視のオープンワールドは調整を放棄して自由度に偏ったものが多いが、MGS5には、自由度と演出のバランスが保たれたメリハリのあるシームレスマップを切望したい。グラウンドゼロズは見事な塩梅だっただけに期待は高まる。
ちなみに監督曰く今作が最終作となるらしい。毎回言ってるみたいなので眉唾ではあるが、4でソリッドスネークの話は終わってるし、ファントムペインで彼のルーツであるビッグボスの本質を掘り下げたら、確かに話としてはもうやりきったような気がする。
ソリッドサーガはひとまずこれで打ち止めなら、次はメタルギアとメタルギア2のリメイクを作って欲しいな。ソリッドスネークとビッグボスの直接対決という、一番の盛り上がりどころで、サーガを理解する上でもかなり重要な場面であるはずだろうに、何故か未だに30年近く前に作られたやつの移植のみだし。このシリーズのストーリーは過去作を知ってれば知ってるほど深みが増すのに勿体無いよね。
特にシリーズの集大成であるMGS4は長年付き合ってくれたファンに報いるためストーリーの整合性をぶち壊してまでファンサービスに徹し、MSXのメタルギアの頃から追いかけている人には堪らないだろなぁとは思ったが、メタルギアもメタルギア2も20周年セットを買って付いてきた移植のやつをこんな古臭いのやってられるかと放置した程度にしかシリーズへの思い入れがない俺には全くあのストーリーは伝わって来なかった。唐突にビッグボスが出て来て唐突に死んだ時は唖然とした。ファンサービスとしては最高の演出だけど。
というわけで今作が最終作で良かった。ファンサービスを抜いたら何も残らないコアなファンのためだけに作られたMGS4とは違い、今回はピースウォーカーの頃からお膳立てし、かなり綿密に話を作り込んでいるはずだからある程度スネークのことを知っていれば物語として問題なく楽しめるはず。演出も振り切っており、生半可でなく、相当踏み込んでビッグボスが堕ちる様を描こうとしているのが分かる。ビッグボスがビッグボスたらしめるその核は如何にして形成されたのか、見届けたい。
9月2日発売予定。
・ペルソナ5
昼は平凡な高校生活、夜は怪奇に満ちた世界を探検と、日常と非日常が交互に繰り返されるのが特徴で、普通の高校生が俗な毎日から抜け出して弾けるという、3からラノベ的なノリが強調されたこのシリーズ。
その世界観自体は好きなのだが、日常パートであるときメモみたいなアドベンチャーが個人的に好みでなく、RPGパートは手抜きな平面マップを探索するばかりで味気なく、その二つのパートを貫くメインストーリーは失笑するしかない展開に満ちていてどうでも良いし、と、とにかくやる気が起きないシリーズだった。まぁペルソナに限らず、アトラスのゲームは俺の嫌いな方向に面倒くさいから基本的に合わないんですけどね。
それが分かっていながらも毎回買ってしまうのは世界観と雰囲気が魅力的だからに他ならない。今作は高校生が夜な夜な怪盗になってはっちゃけるようで。はぁ、アトラスは実に俺のツボを掴んでおられる。今回も買わざるを得ない。
2015年発売予定。
・東京ザナドゥ
東京を舞台にアクションするゲーム。基本的に俺は現代世界とファンタジーが混ざった世界観が好きなので気になる。
しかし3Dの技術力がイマイチな日本ファルコム制作だから世界観目当てで買うのは危ないような、と思ったら案の定スクリーンショットを見る限り表現はショボい。テクスチャが平べったく色合いも無機質で情景の欠片もなく、完全なファンタジーが舞台である軌跡シリーズと雰囲気の違いが分からないくらい無味乾燥。3DCGを何とか形にするのが今のファルコムの限界なんだな。
まぁ形だけであったとしても現代が舞台でアクションというのは珍しいから気になるし、ゲーム部分が面白そうならそれで良いか。
2015年発売予定。
・テラリア アザーワールド
2D穴掘りゲーム、テラリアの新作。穴掘って開拓してアイテム集めて強化して更に深く潜るという探索と育成部分はとても面白くあるも目的と終わりがないのでモチベーションが保てなかったが、今回はストーリー性が強調されてるらしいので僕でも楽しめそうですね。
・ラングリッサー
ラングリッサーが15年の時を経て復活!
と聞いても、名前とSRPGであることくらいしかこのシリーズを知らない俺はピンと来なかったが、システムは面白そうなので気になるリストに入れておく。
夏発売予定。
・ウィッチャー3 ワイルドハント
度重なる延期を経て5月21日に発売決定。流石にここがゴールだろう。広大なオープンワールドでモンスターをハントするという内容は非常に惹かれる。
・魔壊神トリリオン
ディスガイアのスタッフが作っているSRPG。
ディスガイアと言えばインフレしたパラメーターだが、やり込みしなければ常識的な数字で収まる同シリーズと違って、これは最初から敵のHPが13桁に達しているという常識外れっぷりで、やり込まなくても逆の意味でインフレ数字が味わえるという親切設計となっている。
この一兆になる体力を持つトリリオンを倒す事がゲームの目的として一貫としているのがとても分かりやすくて良い。一つの大きな目標に向かって長い時間をかけてコツコツと頑張って進捗率を上げていくというこの地道な感じは好き。
5月21日発売予定。
・エイリアン アイソレーション
あらま。結局日本でも出すのね。ソニックレーシングですら出すの躊躇うセガだから絶対にローカライズしないと思って海外版買ったのに。まぁストーリーはあんまり興味惹かれなかったから別に良いけど。日本では次世代機での発売のみ。
初代エイリアンのシチュエーションがリアルに体験できる傑作なので、エイリアン好きならハードごと買ってでもやるべきだね。
夏発売予定。
・映画の話
『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン』
最初は普通のコメディだと思ったがとても綺麗に話が収束して驚いた。人間ドラマとしてもサスペンスとしてもギャグとしてもアクションとしても一級品。テンポは良いし伏線もやたら細かい。
特に犯人の動機が捻じ曲がりすぎていて全く予想外の展開に雪崩れ込むのが面白い。曲がった道理を無理矢理筋通そうとする傾倒した思考回路が陰湿でとても良かった。コメディ調の映画なのでふざけてやってるように見えるが、犯人の中では絶対的な正義として掲げられていて何か圧倒されるものがある。
・ヤクルトの話
ここぞという場面で打つ打線、キッチリ試合を作る先発、ピンチに強い中継ぎ、僅差でも競り勝てる勝負強さ。一体どうしたことだこれは。強すぎる(オープン戦だけど)強すぎる(オープン戦だけど)強すぎるぞ今年のスワローズは(オープン戦だけど)昨年はただどうでも良いところで打つ打線だけが取り柄で接戦になるとまず勝てないほどチーム力が低下していたが、今年は正反対だ。全てにおいてバランスが良い。補強による戦略増強効果は勿論だが、結局のところ昨年までとは熱意が違うのだろう。
昨年はその前の年が最下位だったにも関わらず監督はそのままで全く戦力補強もせず別に勝たなくても良いよと言わんばかりでフロントのやる気のなさが際立った。怪我人の復帰とか、若手の成長とか、生え抜きの競争とか、聞こえは良いが、そんな漠然とした可能性に賭けて勝てるほどプロは甘くない。実質的なテコ入れは何もせず、向上心の欠片もなかった。それでも選手は必死に戦っていただろうが、チーム作りの段階で勝つ意識が欠けているのだからその怠慢は必ずどこかで綻びを生じさせる。選手と首脳陣とフロントが一体になって勝ちへの執念を燃やさなければ結果には繋がらない。二年連続最下位は当然の帰結だ。
しかし今年は勝つための準備を怠らなかった。一新した首脳陣、歪だった球場の改修、大幅な血の入れ替え。積極的かつ的確に金を使い、昨年に比べれば間違いなく勝利への貪欲さは増している。補強はまだ生温いが、勝つという意識を見せているだけでも昨年とは大違いだ。その熱は間違いなく選手にも伝わっているはずだ。所詮オープン戦ではあるが、勝ちという結果が残されることで、勝利への想いは漠然としたものではなく確かな自信へ変わる。今のスワローズには何よりも大切な事だ。
まだ投手は足りないし怪我が不安だし守備もお粗末だが、昨年の成績から足し引きして考える単純な計算式では計れない期待感が今年のスワローズにはある。今年こそは優勝して欲しい。
コメント
コメント一覧 (2)
何より、MGSシリーズでソリッドスネークとビッグボス、両者とも十二分に掘り下げてお膳立てしてますし、最新作のMGS5はビッグボスがアウターヘブンを作るに至るまでのストーリーであることを考えれば、二人の対決と堕ちたビッグボスの姿が描かれたMG1、2をリメイクしない手はないと思いますね。