サービス精神満点の新生ドラキュラ

PS3とXbox360のアクションゲーム。開発はマーキュリースチーム。
3Dの悪魔城ドラキュラ。ドラキュラと言うか、ゴッドオブウォー的な映像表現・アクションに、アンチャーテッド的なクライミング要素、どうでも良いパズル、全くドラキュラっぽくない世界観、名前以外一新されたキャラクターなど、ドラキュラ成分を薄めて色んな要素を組み合わせて作られた、新生ドラキュラ。
悪魔城ドラキュラ特有のゴシックホラーな雰囲気が皆無に近いのはともかくとして、ストーリー的にもアクション的にもあまりドラキュラである必要がなく、本当に名前だけドラキュラという感じが強い。しかもこれ、一応シリーズ初のドラキュラが主人公のゲームだからね。それなのにここまでドラキュラを感じさせないのは凄い。せいぜい血を吸うアクションくらいか。
その他、悪い意味で目に付く部分が多い。ステルスパートがクソつまらなかったり、一部のパズルが反射神経的な意味でやたら難しくてイライラしたり、誘導が下手くそでどこに行けば良いのか分からないことが頻発したり、ムービーの場面でど真ん中にロードのアイコンが表示されて興ざめだったり、ショップの場所が謎すぎて殆ど存在感がなかったり。基本的には良く作り込まれたゲームであるが、粗が多いのは否めない。
しかし、そんな欠点を吹き飛ばすほど、展開がスペクタクルだった。凄い勢いで山場が訪れる。どんどん新しいエリアが登場するし、次々に馴染みのキャラクターが出てくるし、次から次へとボスが現れるしで、どんだけ詰め込んでるんだってほど盛り沢山な内容。そのサービス精神満点な作りには圧倒されるしかなかった。細かな欠点を気にさせない勢いがある。
特にボスの多彩っぷりは凄い。12時間のゲームボリュームで15体近くも出て来るが、いずれもボスらしい強さとギミックを兼ね備えていて面白かった。やっぱりボスの存在は盛り上がるね。
ボスを抜きにして考えてもこのゲームのアクションは良く出来ている。プレイヤーがテクニックを駆使するようにと上手く誘導していた。ダメージを受けずに連続で攻撃を当て続けたりジャストガードからカウンターをすることで強力な武器が使えるようになるので自然とヒットアンドアウエイを意識するし、敵の残りHPが少なくなると吸血が使えて体力の回復ができるので無闇にボタン連打して敵を倒してしまわないようゆっくりと見極めながら攻撃しようという気にさせてくれる。
何より、全ての技にパーセンテージがあって、100%にすると武器の熟練度が上がり攻撃力が高まるので、色々な技を使っていこうとやる気になる。攻撃する度にアクションの技名とパーセンテージを表示してくれるのも良い配慮で、アクションの種類はやたら多く似たような動きも少なくないが、これのおかげでコンボの成功と達成度が一発で分かってモチベーションに繋がった。
ただモーションがショボいせいでアクションがいまいち見栄えないのは残念。せっかく色んなテクニックとコンボを誘導させる仕組みが上手く働いているのに勿体なぁと思う。
ちなみに今作は3部作の最終章で、据え置きで出た前作のロードオブシャドウと3DSの宿命の魔境、そして今作の3作でストーリーは明確に繋がっている。
新たなサーガという形で作られていることを考えれば、キャラクターの一新された設定や世界観は結構面白い。今作の主人公の息子がアルカードとか。そのアルカードの息子がシモン・ベルモンドで、ベルモンド一族もドラキュラの血を引いているとか。中世のイメージがあるドラキュラが現代世界で目覚めてハイテクなマシーンに翻弄されるとか。極め付けは開発中止になった悪魔城ドラキュラの主人公予定だったキャラまで登場する。
俺は今作から入ったに等しい状態でプレイしたが、ストーリーが結構面白かったので前作もちゃんとやっておけば良かったと少し後悔。しかし調べてみるとDLCがストーリー的にかなり重要な位置を占めているらしいんだけど、そのDLCは国内未配信という。
前作は吹き替え対応だったのに今作は字幕のみ、しかも海外から遅れること半年以上かかってのローカライズ。つくづくコナミのやる気のなさにはガッカリさせられる。

PS3とXbox360のアクションゲーム。開発はマーキュリースチーム。
3Dの悪魔城ドラキュラ。ドラキュラと言うか、ゴッドオブウォー的な映像表現・アクションに、アンチャーテッド的なクライミング要素、どうでも良いパズル、全くドラキュラっぽくない世界観、名前以外一新されたキャラクターなど、ドラキュラ成分を薄めて色んな要素を組み合わせて作られた、新生ドラキュラ。
悪魔城ドラキュラ特有のゴシックホラーな雰囲気が皆無に近いのはともかくとして、ストーリー的にもアクション的にもあまりドラキュラである必要がなく、本当に名前だけドラキュラという感じが強い。しかもこれ、一応シリーズ初のドラキュラが主人公のゲームだからね。それなのにここまでドラキュラを感じさせないのは凄い。せいぜい血を吸うアクションくらいか。
その他、悪い意味で目に付く部分が多い。ステルスパートがクソつまらなかったり、一部のパズルが反射神経的な意味でやたら難しくてイライラしたり、誘導が下手くそでどこに行けば良いのか分からないことが頻発したり、ムービーの場面でど真ん中にロードのアイコンが表示されて興ざめだったり、ショップの場所が謎すぎて殆ど存在感がなかったり。基本的には良く作り込まれたゲームであるが、粗が多いのは否めない。
しかし、そんな欠点を吹き飛ばすほど、展開がスペクタクルだった。凄い勢いで山場が訪れる。どんどん新しいエリアが登場するし、次々に馴染みのキャラクターが出てくるし、次から次へとボスが現れるしで、どんだけ詰め込んでるんだってほど盛り沢山な内容。そのサービス精神満点な作りには圧倒されるしかなかった。細かな欠点を気にさせない勢いがある。
特にボスの多彩っぷりは凄い。12時間のゲームボリュームで15体近くも出て来るが、いずれもボスらしい強さとギミックを兼ね備えていて面白かった。やっぱりボスの存在は盛り上がるね。
ボスを抜きにして考えてもこのゲームのアクションは良く出来ている。プレイヤーがテクニックを駆使するようにと上手く誘導していた。ダメージを受けずに連続で攻撃を当て続けたりジャストガードからカウンターをすることで強力な武器が使えるようになるので自然とヒットアンドアウエイを意識するし、敵の残りHPが少なくなると吸血が使えて体力の回復ができるので無闇にボタン連打して敵を倒してしまわないようゆっくりと見極めながら攻撃しようという気にさせてくれる。
何より、全ての技にパーセンテージがあって、100%にすると武器の熟練度が上がり攻撃力が高まるので、色々な技を使っていこうとやる気になる。攻撃する度にアクションの技名とパーセンテージを表示してくれるのも良い配慮で、アクションの種類はやたら多く似たような動きも少なくないが、これのおかげでコンボの成功と達成度が一発で分かってモチベーションに繋がった。
ただモーションがショボいせいでアクションがいまいち見栄えないのは残念。せっかく色んなテクニックとコンボを誘導させる仕組みが上手く働いているのに勿体なぁと思う。
ちなみに今作は3部作の最終章で、据え置きで出た前作のロードオブシャドウと3DSの宿命の魔境、そして今作の3作でストーリーは明確に繋がっている。
新たなサーガという形で作られていることを考えれば、キャラクターの一新された設定や世界観は結構面白い。今作の主人公の息子がアルカードとか。そのアルカードの息子がシモン・ベルモンドで、ベルモンド一族もドラキュラの血を引いているとか。中世のイメージがあるドラキュラが現代世界で目覚めてハイテクなマシーンに翻弄されるとか。極め付けは開発中止になった悪魔城ドラキュラの主人公予定だったキャラまで登場する。
俺は今作から入ったに等しい状態でプレイしたが、ストーリーが結構面白かったので前作もちゃんとやっておけば良かったと少し後悔。しかし調べてみるとDLCがストーリー的にかなり重要な位置を占めているらしいんだけど、そのDLCは国内未配信という。
前作は吹き替え対応だったのに今作は字幕のみ、しかも海外から遅れること半年以上かかってのローカライズ。つくづくコナミのやる気のなさにはガッカリさせられる。
コメント