現実は厳しい




・プレイステーション4

国内の発売日が決定。2014年2月22日で、値段は税込で41979円。ちなみにアメリカの発売日は今年の11月15日。欧州は11月29日。
これはよもやの展開というか、まさか発売が来年になるとは夢にも思わなかったので正直かなり意気消沈している。
しかし、SCEのプレジデントが説明している通り、年内に日本のゲームが殆ど用意できなかったと言うのであればこれも仕方のないことかもしれない。発売からしばらく欧米向けのゲームしかラインナップにないというのは海外のゲームを好まない日本人にとってはあまりにも印象が悪い。
最初の印象付けはとても大切。今ではリーズナブルな値段と潤沢なコンテンツを揃えているPS3でさえ、最初のハード思想とクソ高い値段のせいで未だにマニア向けというイメージから脱却できていない。発売日を遅らすことで、マルチとは言えローンチに龍が如くの新作が発売されるというのは日本のユーザーにとって印象が良いだろうし、加えて、日本に回す分だったはずの本体を主戦場であるアメリカ・ヨーロッパに供給できるので(本音はこっちにある気もするが)、これが最善の策かもしれない。
しかし、それでも俺としては今年中に何とか発売して欲しかった。PS4は初めて発売日付近に買うと決意しているハードだけに、海外から三ヶ月も遅れるとあらば熱量は下がる。待ちぼうけを食らう羽目になった日本ユーザーのために、値段据え置きでナックを同梱したりメーカー保証期間延長などの施策もなされているが、何の気休めにもならない。
ライトニングリターンズをやり込んだあとくらいにPS4が発売されたら丁度良いなと思っていたが、この発売日じゃ5周は遊べちまうよ。とほほな現実である。
10月5日から予約開始。


・PS4 国内ローンチタイトル

『キルゾーン シャドウフォール』

手っ取り早く次世代を感じたいならこのゲームが一番かも知れない。やってることは何の変哲も進化もないシューティングだが、映像のクオリティは次世代向けタイトルの中でも飛び抜けて凄まじい。映像面でゲームが映画に並ぶ日は近いね。


『ドライブクラブ』

ソーシャル面を前面に押し出しているレーシングゲーム。バーンアウトパラダイスのようなチームミッションがあると嬉しい。


『ナック』

クラッシュやPS4のハード設計を担当した人がデザインしているゲーム。映像のクオリティよりもオブジェクトを大量に動かすことに拘っているらしく、体験という意味ではキルゾーンよりも次世代を感じられるかもしれない。


『龍が如く 維新!』

相変わらず龍が如くチームの開発サイクルの早さには驚かされる。次世代機へ対応しているにも関わらずまさか前作から一年弱で新作を出してくるとはね。
しかし現行機とのマルチなので、結局付け焼き刃な映像進化しかPS4版の見所はないんだろうな。


『ナチュラルドクトリン』

角川ゲームス開発のSRPG。SRPGは趣味じゃないが、新規タイトルなのでどんな内容なのか気になる。


『真・三国無双7 with猛将伝』

無双も趣味じゃないけど、マシンスペックがものいうゲーム性なだけに、次世代の無双がどんなものになるか興味はある。興味はあるが、確かめるなら新作だな。


『ストライダー飛竜』

スクロールゲーで探索重視らしいのでドラキュラやメトロイドみたいな感じか。しかもアクションはハイスピードでサクサク。
ドラキュラ好きでテンポ厨でもある俺としては、かなり噛み合わせの良いタイトル。


『ウォッチドッグス』

都市のインフラを自在に操れるオープンワールドゲーム。個人的に海外のタイトルでは最も期待している。PS4の発売が思ったよりも伸びて一番ガッカリしたのは、ローンチ予定のウォッチドッグスがお預けとなったこと。


『アサシンクリード4』

前作が散々な内容だったのに僅か一年でナンバリングを出してくるあたり不安だが、3で唯一面白かった海戦が今作の中心になっているのでわりと期待している。


『コールオブデューティ ゴースト』

も、もうCODは良いよ・・・と言いながらずっと買い続けているシリーズ。今作も、も、もうCODは良いよと言いながらも買ってしまうのは目に見えている。遅いから買うなら現行機版だけど。PS3版があれば1000円で次世代機版にバージョンアップしてくれるらしいしね。


『バトルフィールド4』

年内発売だったら購入予定だったが、どうせマルチ対戦中心の内容だろうし、海外から三ヶ月も遅れるんだったら旬は過ぎてそうだからもうどうでも良いな。


『FIFA14』

サッカーゲームは操作が難解なので苦手。でもオンラインでプレイヤーが一人の選手を操作する11vs11は面白そうだなぁと思う。


『とってもE麻雀ぷらす』

女の子と麻雀するゲーム。麻雀はいつも通りだが、女の子のクオリティは次世代レベルなのだろう。


『ドリームクラブ ホストガール オンザステージ』

ハイクオリティなキャバクラを眺めるゲーム。全くどうでも良いが、エロは普及のために重要な要素か。


『ニコリのパズル4 数独』

全くPS4で出す必要性が感じられないが、多様性という意味ではこういうのも大事ではある。


『RESOGUN』

どんなゲームなのか知らん。


『Hohokum』

これまたどんなゲームなのか知らん。


仕方ないとは言え、SCEのゲームとダウンロード専用ゲーム以外のローンチタイトルは全て現行機とのマルチ。
次世代機バージョンでは、映像クオリティやロードの長さ、フレームレートやオブジェクトの量など、見た目や動作の面は高められるだろうが、現行機の性能に合わせて作っている以上、次世代機のスペックだからこそ可能となるシステムやギミックは仕込めない。要するに次世代機ならではのゲームは作れない。
一番手っ取り早く進化が伝わるグラフィックは既に現時点で相当なレベルにまで達しているので作り込んでも現行機との違いは殆ど分からない気がするが、ハードのスペックは映像だけに恩恵を与えるものではなく、PS2から現行機に変わってオープンワールドのジャンルが一般的になったようにゲームのポテンシャルを引き出し、新たな可能性を作り出すことにある。スペック特化ハードであるPS4とXboxoneの役目はそこだ。
だが据え置きマルチがPS3・360の頃から当たり前となり、更に次世代では据え置きだけでなく、VITAやスマホと言ったモバイルまでマルチの対象となり、ハードの境界線がなくなろうとしている。そうしたことで生まれる遊びもあるだろうし、特定のハードを買う必要なく手軽に遊べるようになるのは素晴らしいが、そのハードだからこそという尖った作りのゲームが失われてしまうのは残念なことだ。そんなマルチ全盛の時代の中でタブレットコントローラという独自性を貫こうとしている任天堂のスタンスは時代錯誤ではあるが、拘りのある面白さを求めるという意味ではとても正しいやり方だ。残念なことに今のところその独自性をゲームの面白さに変えれてないけど。
海外ではどんどん次世代機専用タイトルが発売されるにしても、売り上げが見込めない国内において、日本のゲームで果たしてどれだけ拘りのある次世代機タイトルが作られるのか疑問。PS3のアップグレード版で埋め付くされるような気がしてならない。
日本で今のところ次世代機専用で作られているのはスクエニのFF・キングダムハーツとカプコンのディープダウンだけか。FFやキングダムハーツほどのビッグタイトルはライトに近いユーザー層に訴求する必要があるので普通に考えれば普及している現行機とのマルチが必須だろうに、売り上げを犠牲にしてでも、目指している高みに到達しようとするスクエニの姿勢はクリエイター魂に溢れていて素晴らしいとしか言いようがない。今世代ではスクエニに散々ガッカリさせられたが、次世代ではとても期待できる。


まだまだ気になる情報はあるけど、長くなりすぎたので次の雑感で。