怖い。ドラクエ怖い




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PSと3DSのRPG。開発はハートビートとアルテピアッツァ。

ドラクエ7が大好きだった俺はオリジナル版を四回もクリアーしてしまったくらい遊び倒しており、この度3DSで発売されたリメイク作も早速買って十数年振りにドラクエ7に触れたのだが、
実際やってみると想像以上にテンポが悪く、想像以上に面倒くさく、想像以上に長ったらしく、初のリメイク作となる今作はこれでもオリジナルより大分謎解きや戦闘が簡単になっておりテンポアップが計られている筈なのだが、そうとは思えないほどかったるいゲーム内容で悶絶せざるを得なかった。オリジナル版はこれより遥かにテンポが悪くて不親切なのだから正気じゃない。
そのため、俺が四周も遊んでいたのはこのゲームが好きだったからではなく、単純にやるゲームがこれしかなかったからなんだなということを薄々勘付いていながらも思い出補正に誤魔化されて今まで気付かない振りをしていたが、ついに思い知らされることになった。

とは言え、ボリュームがあるので長く楽しめる事には違いなく、膨大なボリュームに合わせて物語は多種多様に構成されており飽きさせないし、その話の中身も展開はともかくとして寓話的で面白く、何より、話の突っ込み所に対して的確かつ口汚くいびったり、わざとらしいツンデレを見せるマリベル嬢が素晴らしすぎてこれを見るだけでもこのゲームを買う価値がある。
また、冷静に考えると物語はご都合主義だらけで酷いものだが、すぎやまこういちの音楽と堀井氏の書く村人のテキストがとても印象的で、その力だけで話を魅力的に見せてしまうのだから凄い。それをもってしても終盤の展開はクソみたいにつまらないのだから恐れ入る。

とにかくストーリーと面倒くさいことしか印象に残らない今作であるが、そうは言っても結局ドラクエはドラクエであり、鳥山明の描いたキャラを動かせて、すぎやまこういちの音楽が流れて、スライムが出て来て、いつものシステムでいつもの効果音でいつもの呪文を唱えているだけで、何故だか楽しくなってしまうのがドラクエマジック。
これはもはや条件反射と言っても過言ではなく、それの前では面倒くさいなんて欠点は何の障害にもならない。ドラクエは、ドラクエだから楽しいのだ。それは思考停止とかそういう次元ではなく、ドラクエの概念が自分のDNAに深く刻み込まれているとしか言いようがない。
これだからドラクエというゲームは偉大であり、そしてもの恐ろしい。