丁寧かつハイクオリティに作り込まれた、オーソドックスなRPG
PS3のRPG。開発はレベルファイブ。オリジナル版をプレイ。
パッケージやキャラクターデザインからして子供向けを狙ったようなゲームなのに、何故かそのユーザー層が薄いPS3で出して結果的にあまり売れなかったようなのだが、実際ゲームをやってみると、成る程、よくぞHD機で出してくれたと拍手を送りたくなる映像のクオリティだ。
とにかくこのゲームは映像が凄まじい。映像のテイストとしてはアニメ調を意識した質感で作られている。特に背景の美しさは息を飲むほどで、本当にアニメーションの中に入り込んだかのような錯覚を覚えるほどのハイクオリティを誇る。ロケーションは豊富で見るものを飽きさせないし、アニメ調ならではの面白い仕掛けも多い。
とにかく映像の作り込みに関しては並々ならぬ意気込みを感じるのだが、それもそのはずでこのゲームにはアニメーション界の雄であるスタジオジブリが関わっているのだから当然だ。作画のセンスと世界観のユニークさは流石ジブリと言ったところか。ゲームの面白さがグラフィックで決まることはまずあり得ないが、このゲームに限って言えば、映像を見るだけでも一見の価値があるのは間違いない。
しかもこのゲーム、映像だけでなくRPGとしての丁寧な作り込みも目を引く。
別に何か目新しい要素があるわけではない。戦闘はポケモンみたいにモンスター集めて戦わせると言うもので、HPやMPが回復するリングを集めながら戦うというのは新鮮だが、基本は普通のコマンドバトル。ゲーム進行も、街でイベント→フィールド彷徨いて目的地を探す→ダンジョン潜ってボスを倒す→またフィールド彷徨いて新しい街に行く、という有り触れたもの。
だが、オーソドックスなRPGが希少価値となってしまった昨今、こういう王道RPGを待ち望んでいた人は恐らく多いことだろう。ゲームを進めて行くと、船に乗って航海出来たり、ドラゴンに乗って空を飛べたり、カジノで遊べたりというのは、あまりにもRPGユーザーのツボを付いてくる演出だ。
RPGに飢えていた俺は、こんなにも素晴らしいゲームがあったのかと感動し、最初の20時間はもうハマりにハマった。映像は凄いし、RPGとしても外さない作り。RPG不足を嘆くユーザーが多い中、こんなにRPGらしいRPGが売れずに投げ売られてる現状が信じられなかった。
が、しかし。残念なことに途中でダレる。どうしようもなく惰性気味てくる。
敵がやたらと強くてレベル上げの作業を求められるのがかったるいからなのか、敵が無駄に堅くて戦闘が長引く傾向にあるからなのか、ストーリーが割とどうでも良くてそそられないからなのか、戦闘が長くて育てるのがダルいからせっかくモンスターの種類が多くても集める気になれないからなのか、別に俺自身オーソドックスタイプのRPGが特別好きでもないからなのか、どうにも途中で飽きてくる。
クリアーまで40時間、やり込めば100時間以上遊べるボリュームは魅力であるが、一度ダレてしまうとそのボリュームは逆にキツイものがある。
ただ、今では難易度選択でイージーモードが追加されたらしいので、戦闘の煩わしさに関しては大きく改善されていると思われる。
オーソドックスなRPGスタイル+ジブリの世界観&キャラクター+超クオリティの映像+久石譲の音楽と、RPG好きなユーザーにとっては夢のようなゲーム。子供向けなキャラクターデザインが手を出しにくくさせているが、ゲームの中身は完璧なまでにRPGファンのツボを突いたものなので、RPGユーザーならこれを買わない手はない。今ならDLC収録したオールインパックが発売されている。
結局俺が途中でダレたのはレベルを上げるのが面倒になったからなので、難易度選択出来る今では多分その心配はないかな。まぁストーリーは興味引かれないし、途中から移動も怠くなってくるんだけど。
それでもこのゲームが懇切丁寧に作られた良RPGであるのは間違いない。もっともっとRPGが増えて欲しいよ。
PS3のRPG。開発はレベルファイブ。オリジナル版をプレイ。
パッケージやキャラクターデザインからして子供向けを狙ったようなゲームなのに、何故かそのユーザー層が薄いPS3で出して結果的にあまり売れなかったようなのだが、実際ゲームをやってみると、成る程、よくぞHD機で出してくれたと拍手を送りたくなる映像のクオリティだ。
とにかくこのゲームは映像が凄まじい。映像のテイストとしてはアニメ調を意識した質感で作られている。特に背景の美しさは息を飲むほどで、本当にアニメーションの中に入り込んだかのような錯覚を覚えるほどのハイクオリティを誇る。ロケーションは豊富で見るものを飽きさせないし、アニメ調ならではの面白い仕掛けも多い。
とにかく映像の作り込みに関しては並々ならぬ意気込みを感じるのだが、それもそのはずでこのゲームにはアニメーション界の雄であるスタジオジブリが関わっているのだから当然だ。作画のセンスと世界観のユニークさは流石ジブリと言ったところか。ゲームの面白さがグラフィックで決まることはまずあり得ないが、このゲームに限って言えば、映像を見るだけでも一見の価値があるのは間違いない。
しかもこのゲーム、映像だけでなくRPGとしての丁寧な作り込みも目を引く。
別に何か目新しい要素があるわけではない。戦闘はポケモンみたいにモンスター集めて戦わせると言うもので、HPやMPが回復するリングを集めながら戦うというのは新鮮だが、基本は普通のコマンドバトル。ゲーム進行も、街でイベント→フィールド彷徨いて目的地を探す→ダンジョン潜ってボスを倒す→またフィールド彷徨いて新しい街に行く、という有り触れたもの。
だが、オーソドックスなRPGが希少価値となってしまった昨今、こういう王道RPGを待ち望んでいた人は恐らく多いことだろう。ゲームを進めて行くと、船に乗って航海出来たり、ドラゴンに乗って空を飛べたり、カジノで遊べたりというのは、あまりにもRPGユーザーのツボを付いてくる演出だ。
RPGに飢えていた俺は、こんなにも素晴らしいゲームがあったのかと感動し、最初の20時間はもうハマりにハマった。映像は凄いし、RPGとしても外さない作り。RPG不足を嘆くユーザーが多い中、こんなにRPGらしいRPGが売れずに投げ売られてる現状が信じられなかった。
が、しかし。残念なことに途中でダレる。どうしようもなく惰性気味てくる。
敵がやたらと強くてレベル上げの作業を求められるのがかったるいからなのか、敵が無駄に堅くて戦闘が長引く傾向にあるからなのか、ストーリーが割とどうでも良くてそそられないからなのか、戦闘が長くて育てるのがダルいからせっかくモンスターの種類が多くても集める気になれないからなのか、別に俺自身オーソドックスタイプのRPGが特別好きでもないからなのか、どうにも途中で飽きてくる。
クリアーまで40時間、やり込めば100時間以上遊べるボリュームは魅力であるが、一度ダレてしまうとそのボリュームは逆にキツイものがある。
ただ、今では難易度選択でイージーモードが追加されたらしいので、戦闘の煩わしさに関しては大きく改善されていると思われる。
オーソドックスなRPGスタイル+ジブリの世界観&キャラクター+超クオリティの映像+久石譲の音楽と、RPG好きなユーザーにとっては夢のようなゲーム。子供向けなキャラクターデザインが手を出しにくくさせているが、ゲームの中身は完璧なまでにRPGファンのツボを突いたものなので、RPGユーザーならこれを買わない手はない。今ならDLC収録したオールインパックが発売されている。
結局俺が途中でダレたのはレベルを上げるのが面倒になったからなので、難易度選択出来る今では多分その心配はないかな。まぁストーリーは興味引かれないし、途中から移動も怠くなってくるんだけど。
それでもこのゲームが懇切丁寧に作られた良RPGであるのは間違いない。もっともっとRPGが増えて欲しいよ。
コメント
コメント一覧 (2)
うーん、海外と日本ではゲームの方向性が大きく違いますから、簡単には言えません。
海外のゲーム(特にアメリカ)はとにかく世界観の作り込みを重視している、と個人的に思います。フィールドや街などのマップ、モブキャラ、背景に至るまで、そのクオリティは凄いですよね。これは技術もそうですが、ゲームの売れる規模が日本とは桁違いなので、お金をかけて作れることも要因になってます。故に映像と物量は凄いです。要するに大作思考なのですが、ハリウッドから流れる伝統のようなもので、ゲーム作りが成熟した結果そうなっていったのでしょう。
逆に日本はアイディアを中心に発展させてゲームを作っていることが多いです。映像もお金をかけての力技で魅せるというよりはセンスで魅せようとします。
どちらが良いかと言えば、俺が日本人だからというのもありますが、日本のゲームの方が多様性があって良いと思います。海外のゲームはガワの部分(世界観やマップやグラフィック)の作り込みは凄いのですが、システムがあまりにも似たり寄ったりなものばかりで、その弱点を映像と物量で押し切ったようなゲームばかりですから。ごっこ遊びとしては優秀なのが多いですが、ゲームの幅が極端に狭いです。つまりゲームとしての底が浅い印象が強いです。
しかし、こうした大作は日本では中々出来ないことなので、海外は海外でこの方向性を頑張って欲しいなと思います。結局どちらにも一長一短があることなので、どちらが正解とかはありません。それぞれ得意な分野を突き詰めていけば良いと思います。