感想をあげていくだけの雑感




・ゲームの話

『ルミネス スーパーノヴァ』

落ちてくるブロックを操作して4つ以上同じ色の四角形を作って消していくパズルゲーム。
全体的に画面がキラキラしていて綺麗だし、ラインが通るとブロックが消えるという演出が見た目派手で気持ち良いし、後ろの背景がプロモーション映像みたいで何かノリノリになるし、それでいてゴチャゴチャせずにシンプルな画面作りで見やすい。
結局のところパズルゲーは如何に見栄えを面白くかつシンプルに仕上げられるかにかかっていると思うので、その点このゲームはとても良く出来ていると思う。
堪え性のない俺はちっとも上手くならないからすぐやめたけどね。


『悪魔城ドラキュラ ハーモニーオブディスペアー』

気に入らん。30分の時間制限が全くもって気に入らん。コープゲーでありハックアンドスラッシュのゲーム性故の仕組みなのは理解出来るが、気に入らないものは気に入らないのだから仕方ない。普通にいつもの探索型として出して欲しかった。
まぁモンスターやキャラやマップ、要するに側の全てがDSで出た3作の使い回しだから、そのまま流用しただけじゃつまらないって判断なんだろうな。
試みとしては間違いじゃない。コープゲーとして一新させたのはむしろ正しい。データを流用してゲーム性もそのままに出したら単なる手抜きだもんね。それでも俺はそのまま出してくれた方が嬉しかったけどね。


・映画の話

『ハウルの動く城』

分かった。駿がロリコンなのはもう痛いほど分かった。
「心が清らかで中身が少女であれば、たとえ老婆になろうとも俺は愛でる事が出来る!出来るんだあああああ!!!!!」という駿の暑苦しいまでの主張に満ち満ち満ち満ちていた。
カカシが実は王子様で、こうして世界は平和になったという衝撃的な腰砕けオチの投げやりストーリーからも分かる通り、この映画の表向きに現れているテーマは所詮駿のロリコンを薄和らげるための虚構に過ぎない。
反戦?内なる自己の投影?そんなものは駿にとってどうでも良いんだよね。ただ少女と戯れればそれで良い。もののけ姫以前はまだロリコンとその他のテーマがバランス良く保たれていたが、千と千尋以降は完全にバランスが崩壊し、根本にあるのはもはや駿のロリコンしかない。駿の少女に対する「凛々しくて、心が清らかで、自然をこよなく愛する」という聖域じみた考えをこれほどまでに映画中に込めて爆発させる、彼のイマジネーション力は凄まじいとしか良いようがない。天才の為せる技だ。
それはそうとして、映画は普通に面白かった。ストーリーは前述の通りやけくそ感溢れるものだが、それを打ち消すほど映像が面白いからつい魅入ってしまう。独創的な世界観やクリーチャーが世界最高峰のアニメーションで動く、これだけでジブリの映画は見る価値がある。


『ドラゴンタトゥーの女』

“雑誌ミレニアムの編集長だったミカエルは、名誉毀損の有罪判決を受け、ミレニアムから手を引くことを決意。そんな折にある大企業グループの前会長から仕事を頼まれる。それは36年前に忽然と姿を消したハリエット失踪事件の調査だった。”

ミステリーとしてはありがちな展開で別に面白味もなく、オチもベタベタ。登場人物が多いのに殆どがチラ見せぐらいにしか出てこないので誰が誰だか分からず途中から推理に付いていけなくなるし、それでいて上映時間が158分とやたら長い。
なのに一切ダレることなく観れたのは、映像が面白く、そしてタイトルにもなっているドラゴンタトゥーを背中に刺青したリスベットの存在がインパクトあるから。

監督はデヴィッドフィンチャーという、スタイリッシュで雰囲気のある映像撮りに定評のある人。
セブンでは陰鬱な殺され方をした死体のグロさが妙にアートちっくな芸術性を奏でていたし、ソーシャルネットワークでは若者の現代的なエネルギッシュさをダイレクトに撮り、作品全体にクールな作風を醸し出させていた。
この人の映像は基本的に薄暗く、演出も地味で派手さを控えた絵作りが多いが、その静かさがスタイリッシュでカッコ良い雰囲気をより引き立てている。
ドラゴンタトゥーの女も全編に渡ってその雰囲気が流れており、一貫としたクールな映像は見もの。特にオープニングはカッコ良く、引き込まれる。

そして何よりリスベットの存在が如何にも漫画的で分かりやすくインパクトがある。暴力的で、セックス好きで、頭が良くて、心を閉ざしていて、見た目がパンクで、そして純真という、もうあざといほどキャラが立った存在で、それ故に感情移入しやすく、彼女のツンデレっぷりに萌えてしまう。
セックスシーンの描写はドン引きする程過剰なものだが、その激しさは彼女の人間性を描く上で避けられるものではなく、この場合は正当な手段として認めざるを得ない。にしてもモザイクかけるほどのセックスシーンなんて初めて見たぞ。家族と観てたからすっごく気まずかったんだけど。

ちなみに今回もグロ満載。猫の頭がもげた死体まで出てきたりします。いつもの俺ならグロシーンは目を閉じてやり過ごすのだが、今回は一回も目を閉じずに見終えた。あれ程苦手だったのに慣れてしまったのかもしれん。嬉しいような、悲しいような。まぁグロっても、殆ど白黒だったしな。


『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』

“え?何か知らないうちに俺がロシアのクレムリンを破壊したことになってるんだけど何これ?しかも俺の所属してるIMFが政府から切り離されて孤立無援状態になっちゃったよ?違うんだって!本当はあいつが悪いんだって!俺知ってるんだから!
こうしてイーサンは汚名を晴らすために行動を起こすのであった”

いつも通りアクションは凄い。そして出てくるガジェットもユニークで面白い。こういうのに出てくるガジェットは今までそんなのあり得ねーだろみたいなとんでもが多く逆にスゲーと思ったものだが、今回はiPhoneやiPadなども活用されて時代が追いついて来た感があり、もしかして今ならこんなことも可能なんじゃね?と想像するのが楽しかった。それだけと云えばそれだけ。
この手のスパイアクションは期待を裏切らないけど、期待を上回ることもないな。良くも悪くも安定してる。


『メン・イン・ブラック』

お、面白ええええ!!!!!こ、これは面白い!面白いよ!
って、かなり有名な映画なので今更騒ぐのもあれなんだが、しかしこれは本当に面白い。散々テレビで放映されてた気がするのに何故今までスルーしてたんだろうかってほど面白い。
宇宙人をコミカルな感じに表現してるのが面白いし、宇宙人が人間に化けてさり気なく人間社会に溶け込んでるって設定が面白いし、それを秘密裏に管理している組織の存在が面白いし、台詞回しや演出が一々面白いし、SF的なガジェットのアクションが面白い。
コメディとしてもアクションとしても一流で、SFとしても設定が良く考えられているという、娯楽大作としておよそ文句の付けようがない作品。こりゃ3も映画館で観たかったぜ。


『三銃士 王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船』

何かパイレーツオブカリビアンっぽい。アクションのハチャメチャさとか、ドロドロっぽさが全然ないところとか。あとシナリオがいい加減な所も似てる。
三銃士という題材はあまりないことだし、エンターテイメント作品としては中々良い出来だと思う。銃士のフェンシングアクションは新鮮で面白かった。