ベセスダさんどうしちゃったの?
PS3とXbox360で出てるRPG。開発はベセスダソフトワークス。
このゲームはまぁ色々と凄いことをやっているんだが、特に何が凄いかって言うと、まるで生きてるかのように見せる世界の構築、これに尽きる。
例えばそれは、ゲームに縛られず自由に動き回れる超広大なオープンワールドだったり、全てのNPCにAIが用意されていてまるで本当に生活しているかのように時間が経つごとに行動が変わることだったり、その辺を彷徨ってたら偶々発見した洞窟だったり、道ばたで魔物が山賊に襲いかかる光景だったり、唐突に目の前で起こる殺人だったり、目を覚ましたら見知らぬ小屋に居ていきなり人を殺せと脅されることだったり、物を捨てたらそれを届けにくる住人だったりする。
何をしようが何処に行こうが自由な世界。住人の行動が複雑に絡み合い築かれた社会。次から次へと起こるイレギュラーな出来事。まるで世界が本当に生きてるかのように感じさせられ、何が起こるのか常に予測出来ないからこそ、全ての出来事にワクワクしてしまう。
何より驚いたのは、街を歩いてたら突如空からドラゴンが襲来してきて街を焼き尽くしてしまったこと。これには仰天してしまった。本当にスカイリムの世界は何が起こるのか分からない。
そしてまた冒険してる感がハンパじゃない。
地図を見て行き先を確認し、苦労して山を越えて、遠くに見えるトロールに慄いて迂回し、途中で山賊に襲われながらも返り討ちにして切り抜け、その先で見つけた小屋で休憩して、偶々見つけた洞窟に立ち寄ってお宝をゲットし、もうすぐ街が見えるというところで不意にドラゴンに襲われて命からがら逃げ出し、苦労に苦労を重ねてようやく街の門を潜る。
街一つ目指すだけでこれほどのプロセスがあり、それが全て決められた演出ではなく、自分が辿る道の中で自然に起こることとして感じられる臨場感が堪らない。雪国の世界というのもサバイバル感をより演出していて良い。これほどフィールドを歩いてるのが楽しいゲームは中々ない。馬車で街へワープする事も出来るが、スカイリムを本当に楽しみたいなら地図を見ながら目的地まで歩くことをオススメする。
前作までならこれだけで終わり、「遊び場所は用意した。あとは自分で考えて楽しめ」と言わんばかりに、ゲームを楽しませる為の工夫は全くされてなかった。戦闘はつまらないし、クエストは分岐が豊富とはいえ単調だし、ダンジョンも多いだけでコピペばかりと、ことごとく舞台以外の作りは適当だった。
オブリビオンからフォールアウトに至るまで一貫として続いたベゼスダの悪い部分だったのに、今作ではどういうわけだかこの部分が見事に解消されている。
まず、キャラクターのモーションが断然良くなった。ちゃんと地に足を付けて歩いてる姿に感動する。当たり前のことのように聞こえるけど、前作はホバリングしているかのような挙動だったんだよ。
アクション時の動きもかなり良くなっている。前作までの適当に振り回してるような棒振りモーションが大幅に改善されているし、魔法を使う時の動きもカッコ良い。更にトドメの演出まで入るようになり、かなり見栄えが良くなった。これだけで戦闘に対する受け取り方が大分変わる。
成長要素も工夫されており、経験値は戦闘以外にも調合したり会話したり本を読んだりと言った行為でも得られる。これはプレイヤーの様々なプレイスタイルに合わせた上手いやり方だなと思う。スカイリムの生活感溢れるゲーム性にとてもハマっている。経験値を貯めてレベルが上がる事でスキルポイントが得られ多種多様な特性に割り振ることができ、プレイスタイルに合わせた育成が出来る。
中でも隠密スキルを上げることによって可能となるステルスプレイが面白い。本気でステルスしている感がある。敵の位置を判別するセンサー等は当然ないし、少しでも目に入れば即襲われる。しかしだからこそ緊張感があり、成功した時のカタルシスは他のステルスゲーより遥かに大きいものがある。ステルスキルもかっこ良い。盗賊ギルドのミッションではステルスプレイを推奨するように敵が配置されていて、ゲームバランスの調整も欠かしていない。バランス調整という言葉とは無縁だったベゼスダらしからぬ配慮に驚きを隠せない。
そしてまたサブイベントが凄い。サブイベントと言っても、一つ一つ分離したものだけではなく、それらが繋がって単なるサブとは思えないほど重厚な内容を誇っているものがいくつもある。種族間の戦争とか、これ一つでゲームが出来上がってしまいそうなボリュームのものが、サブイベントの一つとして組み込まれているのだから驚愕する。
内容に関しても、分岐が豊富で自由に筋道が立てられる懐の広さがあり、演出も味気なかった前作よりも遥かにドラマチックになってより深みが増している。長ったらしい会話もカメラワークやキャラの動きを工夫しているので、見ていて飽きないものになっている。今まではコピペばかりで単調だったダンジョンも、今作では罠やちょっとした仕掛けが設置されメリハリが効いている。
今までは世界観とNPCのAIの作り込み以外は清々しいまでに放棄していたのに、ほんとベセスダさんどうしちゃったの?フィールドが広くて何処から進めても良い自由度と、全てのNPCにAIが用意されており街そのものが完全に生きてるように感じさせられるベゼスダゲー最大のウリは今まで以上に発揮されていながら、更にゲームとして面白くなるようにと制作側の方から様々な味付けがなされ、自分で妄想しないとイマイチ楽しめなかった前作までよりゲームとして格段に進化している。素晴らしい。
が、案の定フリーズとバグが酷い。目立ったバグにはまだ遭遇していないが、wikiを見ていると相変わらず尋常ではない量のバグが報告されていて気が気ではない。
フリーズは50時間プレイして3回なった。フォールアウト3は60時間で25回くらいフリーズしてたから大分マシになったとも言えるが、しょっちゅう画面が一瞬止まるので気が休まらない。
あと、ロード時間が長過ぎる。家に入る度に入るたびに長いロードが挟まってイライラする。メニューもモッサリ。スキルツリーと技をセットしておけるセットメニューの使い勝手も最悪だし、この辺りはまだ洗練されていない。
そんでもってやっぱり海外のRPGはやっててどうしても疲れる。
膨大過ぎる情報量、広すぎるマップ、長い会話、多いロード時間、洗練されてないインターフェース、たまに挟まるフリーズ。
金と人海戦術にモノ言わせた物量こそが海外RPGの真骨頂であり、その圧倒的なボリュームには驚くばかりなのだけど、やってて疲れるので何時間もやろうという気になれない。このゲームをやってると、海外はスゲーなーと感じるとともに、日本のゲームの良さも改めて良く分かる。
それにしても今まではプレイヤーに投げっぱなしだったのに、ベセスダも随分変わったな。あとはゲーム動作さえキチンとしてくれれば完璧なんだけど。
RPG好きなら文句なしにオススメ。
PS3とXbox360で出てるRPG。開発はベセスダソフトワークス。
このゲームはまぁ色々と凄いことをやっているんだが、特に何が凄いかって言うと、まるで生きてるかのように見せる世界の構築、これに尽きる。
例えばそれは、ゲームに縛られず自由に動き回れる超広大なオープンワールドだったり、全てのNPCにAIが用意されていてまるで本当に生活しているかのように時間が経つごとに行動が変わることだったり、その辺を彷徨ってたら偶々発見した洞窟だったり、道ばたで魔物が山賊に襲いかかる光景だったり、唐突に目の前で起こる殺人だったり、目を覚ましたら見知らぬ小屋に居ていきなり人を殺せと脅されることだったり、物を捨てたらそれを届けにくる住人だったりする。
何をしようが何処に行こうが自由な世界。住人の行動が複雑に絡み合い築かれた社会。次から次へと起こるイレギュラーな出来事。まるで世界が本当に生きてるかのように感じさせられ、何が起こるのか常に予測出来ないからこそ、全ての出来事にワクワクしてしまう。
何より驚いたのは、街を歩いてたら突如空からドラゴンが襲来してきて街を焼き尽くしてしまったこと。これには仰天してしまった。本当にスカイリムの世界は何が起こるのか分からない。
そしてまた冒険してる感がハンパじゃない。
地図を見て行き先を確認し、苦労して山を越えて、遠くに見えるトロールに慄いて迂回し、途中で山賊に襲われながらも返り討ちにして切り抜け、その先で見つけた小屋で休憩して、偶々見つけた洞窟に立ち寄ってお宝をゲットし、もうすぐ街が見えるというところで不意にドラゴンに襲われて命からがら逃げ出し、苦労に苦労を重ねてようやく街の門を潜る。
街一つ目指すだけでこれほどのプロセスがあり、それが全て決められた演出ではなく、自分が辿る道の中で自然に起こることとして感じられる臨場感が堪らない。雪国の世界というのもサバイバル感をより演出していて良い。これほどフィールドを歩いてるのが楽しいゲームは中々ない。馬車で街へワープする事も出来るが、スカイリムを本当に楽しみたいなら地図を見ながら目的地まで歩くことをオススメする。
前作までならこれだけで終わり、「遊び場所は用意した。あとは自分で考えて楽しめ」と言わんばかりに、ゲームを楽しませる為の工夫は全くされてなかった。戦闘はつまらないし、クエストは分岐が豊富とはいえ単調だし、ダンジョンも多いだけでコピペばかりと、ことごとく舞台以外の作りは適当だった。
オブリビオンからフォールアウトに至るまで一貫として続いたベゼスダの悪い部分だったのに、今作ではどういうわけだかこの部分が見事に解消されている。
まず、キャラクターのモーションが断然良くなった。ちゃんと地に足を付けて歩いてる姿に感動する。当たり前のことのように聞こえるけど、前作はホバリングしているかのような挙動だったんだよ。
アクション時の動きもかなり良くなっている。前作までの適当に振り回してるような棒振りモーションが大幅に改善されているし、魔法を使う時の動きもカッコ良い。更にトドメの演出まで入るようになり、かなり見栄えが良くなった。これだけで戦闘に対する受け取り方が大分変わる。
成長要素も工夫されており、経験値は戦闘以外にも調合したり会話したり本を読んだりと言った行為でも得られる。これはプレイヤーの様々なプレイスタイルに合わせた上手いやり方だなと思う。スカイリムの生活感溢れるゲーム性にとてもハマっている。経験値を貯めてレベルが上がる事でスキルポイントが得られ多種多様な特性に割り振ることができ、プレイスタイルに合わせた育成が出来る。
中でも隠密スキルを上げることによって可能となるステルスプレイが面白い。本気でステルスしている感がある。敵の位置を判別するセンサー等は当然ないし、少しでも目に入れば即襲われる。しかしだからこそ緊張感があり、成功した時のカタルシスは他のステルスゲーより遥かに大きいものがある。ステルスキルもかっこ良い。盗賊ギルドのミッションではステルスプレイを推奨するように敵が配置されていて、ゲームバランスの調整も欠かしていない。バランス調整という言葉とは無縁だったベゼスダらしからぬ配慮に驚きを隠せない。
そしてまたサブイベントが凄い。サブイベントと言っても、一つ一つ分離したものだけではなく、それらが繋がって単なるサブとは思えないほど重厚な内容を誇っているものがいくつもある。種族間の戦争とか、これ一つでゲームが出来上がってしまいそうなボリュームのものが、サブイベントの一つとして組み込まれているのだから驚愕する。
内容に関しても、分岐が豊富で自由に筋道が立てられる懐の広さがあり、演出も味気なかった前作よりも遥かにドラマチックになってより深みが増している。長ったらしい会話もカメラワークやキャラの動きを工夫しているので、見ていて飽きないものになっている。今まではコピペばかりで単調だったダンジョンも、今作では罠やちょっとした仕掛けが設置されメリハリが効いている。
今までは世界観とNPCのAIの作り込み以外は清々しいまでに放棄していたのに、ほんとベセスダさんどうしちゃったの?フィールドが広くて何処から進めても良い自由度と、全てのNPCにAIが用意されており街そのものが完全に生きてるように感じさせられるベゼスダゲー最大のウリは今まで以上に発揮されていながら、更にゲームとして面白くなるようにと制作側の方から様々な味付けがなされ、自分で妄想しないとイマイチ楽しめなかった前作までよりゲームとして格段に進化している。素晴らしい。
が、案の定フリーズとバグが酷い。目立ったバグにはまだ遭遇していないが、wikiを見ていると相変わらず尋常ではない量のバグが報告されていて気が気ではない。
フリーズは50時間プレイして3回なった。フォールアウト3は60時間で25回くらいフリーズしてたから大分マシになったとも言えるが、しょっちゅう画面が一瞬止まるので気が休まらない。
あと、ロード時間が長過ぎる。家に入る度に入るたびに長いロードが挟まってイライラする。メニューもモッサリ。スキルツリーと技をセットしておけるセットメニューの使い勝手も最悪だし、この辺りはまだ洗練されていない。
そんでもってやっぱり海外のRPGはやっててどうしても疲れる。
膨大過ぎる情報量、広すぎるマップ、長い会話、多いロード時間、洗練されてないインターフェース、たまに挟まるフリーズ。
金と人海戦術にモノ言わせた物量こそが海外RPGの真骨頂であり、その圧倒的なボリュームには驚くばかりなのだけど、やってて疲れるので何時間もやろうという気になれない。このゲームをやってると、海外はスゲーなーと感じるとともに、日本のゲームの良さも改めて良く分かる。
それにしても今まではプレイヤーに投げっぱなしだったのに、ベセスダも随分変わったな。あとはゲーム動作さえキチンとしてくれれば完璧なんだけど。
RPG好きなら文句なしにオススメ。
コメント
コメント一覧 (2)
中日は川上帰ってきましたね。メジャー行った時は
「中日裏切りやがった」
と短絡的にキレてた覚えがありますが(笑)、やはりエースの帰還は嬉しいものです。怪我の事や年齢的な不安はありますが今から先発川上でのヤクルトとの対戦楽しみです(笑)
川上戻ってきましたねー。ヤクルトファンにしてみれば彼にはあまり良い思い出がないので喜ばしくないです。
青木もそのうち戻ってきて欲しいなー。