アイデンティティ日記 ネタバレ注意
ニノ国開通~ゴロネール王国まで




ニノ国へとやってきたオリバーは、いきなり牛のような魔物の群れに突っ込まれるという洗礼を浴びるが、これを主人公補正で回避。しかし安心したのも束の間、犬の魔物に襲われる。

初めての戦闘。
行動の命令などはコマンドから選び、これを見る限りでは至って普通のRPGの戦闘って感じだが、操作キャラクターを自由に動かすことができ、敵の攻撃に触れなければダメージを受けることもないので、この辺りは少しアクションっぽい。
「たたかう」のコマンドを選ぶとサークルが一周する間、近接攻撃をし続ける。「たたかう」の間はノーガードの殴り合いとなるが、「たたかう」の途中でキャンセルすることも出来るので、自分の状態に応じて臨機応変に戦える。

犬を杖でボコり続けるオリバー。
動物保護団体が黙ってなさそうな光景だが、同時に杖で魔法を唱えることを夢見る子供達まで傷つけるという、初めての戦闘でいきなり各方面にケンカを吹っかけるオリバーの図太い精神に胸が熱くなる。

犬を倒す。杖はもう用済みだから、近くの街で新しい杖を手に入れようという話になる。現役最後の役目が物理攻撃で終わる杖の気持ちを彼らは考えたことがあるだろうか。
新しい杖を手に入れるために近くの街、「ゴロネール王国」へ行くことに。ここからフィールドを走り回れるようになる。
フィールドでの視点は三人称。カメラをかなり引いてるので、臨場感はないがフィールドの広さを感じ取れるようになっている。一枚のマップにダンジョンや街が置かれており、要するに昔良くあったRPGの形と同じ。
昔ながらの形だがHD機で出ているだけあって当然映像は凄いことになっており、キャンバスに描かれたような質感が堪らない。

ゴロネール王国に到着。入れない。入り口で門前払いにあう。

「すまない。入国審査をする役目のこいつが最近全然働かなくてさ。」

と、言ってくるのが門番を見張ってる右側の兵士で、じゃあお前が代わりに入国審査をやれよと言いたくなる。公務員だからって、自分の役目さえ果たせばそれで良いと思ってるんじゃないのか?国民の税金で飯食っといてそんな態度で良いと思ってるのか?
と言うか、ヤル気がないから入れてもらえないとか、多くのRPGをやってきた中で数多の理由で門前払いにあってきた俺だが、流石にこれほど不条理な理由で弾かれたことは今までになく、この先どんな門前払いが待っているのかオラワクワクするぞ。
で、このヤル気のない門番はヌケガラビトという種類で、目下の敵である黒魔導士に心の一部を抜き取られてしまうとこの状態になってしまうらしい。

というわけで、ヌケガラビトを元に戻すことにする。北の森の長老なら何か知ってるだろうということで、北の森へ。
森の奥で長老の木と遭遇。カッパのような口をしていて長老の威厳がまるで感じられない。
長老にイマージェンとファイアを教えてもらう。ファイアはそのままの意味で普通の魔法攻撃だが、イマージェンとは自分の心を具現化して仲間にする力。
オリバーの心が具現化され、小鬼のようなモンスターが仲間になる。名前は自分で決められるが、面倒なのでデフォルトのルッチとする。
肝心のヌケガラビトを治すアイテムを貰えてないのだが、どうやら失くしてしまったらしく、それを探してる間に長老の頼みを聞くことになる。最近森のヌシが暴れてるらしく、そいつを静めてもらいたいらしい。
長老ともあろうものがこんなに他力本願でこの先大丈夫だろうかと思いながら、森の奥へと進んで行く。
エンカウントはシンボル性なのだが、道幅が狭く、敵の足が異常に速いために殆ど避けることが出来ないという、雑魚戦は基本無視する俺にとっては非常に煩わしい事態が発生する。
まぁ、こうやって無理矢理にでも戦闘を強いられる方が楽と言えば楽なんだけど。雑魚を無視してるのもシンボルだと避けれるからそうしてるだけで、ランダムエンカウントのような方式ならちゃんと戦うし。

森のヌシ登場。白目で気味悪い雰囲気があるから君今日からこの森のヌシね!といういい加減な理由でもってヌシになったとしか思えないこのオーラのなさは何だろう。
ボス戦。イマージェンが仲間になったが、戦闘参加は一体までで、イマージェンが戦闘に出ている間はオリバーは待機状態になるし、逆もまた然り。
とりあえずルッチで戦わせてみる。特技がしょぼいのでひたすら通常攻撃。あまり効かないし、逆にダメージを貰ってやばい状態になったのでオリバーに交代。このように待機状態からいつでも入れ替えて戦闘に参加させられる。
ファイアがかなりダメージを与えられる。しかも遠距離攻撃なので反撃の心配もなし。遠くからひたすらファイア。
敵が咆哮を発動。特技や魔法は範囲系を除いて無条件に攻撃が当たるようになっており、通常攻撃のように移動して回避は不可能。ここで活用することになるのが、「まもる」コマンドで、これを発動してリングが一周してる間はまもる状態となり、ダメージを大幅に軽減出来る。
特技や魔法には大抵詠唱時間があるので、敵が構えを見せたら急いでまもるをすれば良いのだが、オリバー君はファイアを唱えようと必死で、その間に咆哮の攻撃を食らってしまう。
魔法は一見すると強力で反撃も受けにくいが、隙が大きいので大技を貰いやすい。その点通常攻撃はすぐにキャンセル出来るので回避行動を取りやすいという利点がある。
また、HP回復リングやMP回復リングが現れることがあり、これを取ることでHPやMPが回復する。HPリングはともかく、MPリングは、MPの消費が激しいこのゲームにおいては必須。
MPリングを取って補給しつつ、ファイアで攻撃していき倒す。
あれ、イマージェンいらなくね?イマージェンとオリバーはHPとMPともに共有しているから、全てにおいてオリバーを下回っているイマージェンの存在意義が感じ取れないんだけど。まぁ、最初だからな。
長老から心の一部を保存する容れ物を貰う。また、心を預かる魔法と、その心を対象に与える魔法を貰う。

ヌケガラビトを治す手段を得たのでゴロネール王国に戻る。
あのヌケガラビトはヤル気の心が喪失しているらしい。そうか、俺が就活に対してヤル気が出なかったのもヌケガラビトになっていたせいだったのか!という台詞が喉元まで出かけたが何とか引っ込めて、心を埋める作業に入る。

作業1 ヤル気のある人を探す
ちょうど隣の門番が忙しなく準備体操をしており、僕、やる気満々ですよアピールをしている。モルモットは確保した。

作業2 その人から心の一部を預かる
預かるとは綺麗事を言いますが、やってることは心を奪っているのと等しく、黒魔導士のことを言えたものではないのだが、これが許されるのが主人公の特権。

作業3 その心をヌケガラビトに与える
自分のアイデンティティって何だろう・・・ 他人から貰うもの?違う。今まで生きてきて培った全てが自分という個性を形成しているんだよ。
なぁ、オリバー。あんた本当にこれで良いと思ってるのか?他人から預かった(貰った)心を自分の心の一部にする。何か不自然だと思わないか? それで人格が戻ったとしても、その人は本当の自分に戻ったと言えるだろうか。
ヌケガラビトにされてしまう。良いじゃないか、それも人生だ。失った心はまた自分の行いで少しずつ埋めていけば良い。
このやり方だと確かにすぐ助かるかもしれないが、その人は一生自分でない何かを心に抱えながら過ごすことになるんだぞ?本当にそれでも良いと思うか?
オリバー君はそれでも良いと頷き、そんなことよりさっさとゴロネール王国に入りたいから外野は黙ってろと言ってるので、門番の心を埋めてあげる。
門番のやる気は取り戻され、いつも通り入国審査が再開する。

ゴロネール王国へと入ったところでやめる。つづ・・・かない。

ここで二ノ国日記は打ち切ります。元々ゼルダまでの繋ぎで、ファーストインプレッション的な意味で書いてたんで。
で、プレイ日記はかなりトロイだが、実際はニノ国結構進めてる。率直に言うと、かなり面白い。子供向けだと思うと痛い目にあう。今正に痛い目にあってる最中で、凄まじい勢いで死にまくってる。
迷ってるなら間違いなく買いだと思う。これは良作。