マルチが楽しいFPS






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バトルフィールド バッドカンパニー2(以下BFBC2)は新たなFPSの境地を開いた。
オンラインは前作から格段に洗練されバランスが取られている。
BFBC2はFPSが苦手な人にはうってつけのゲームだ。
CoDのような個人技が占める割合は少なく仲間との協力が重要となる。
部隊システムは協力において重要なファクターで、生存している部隊メンバーからリスポンすることが出来る。
例え腕に自信がなくても、目標に近付くだけでチームの役に立つことが出来る。味方を蘇生させたり、弾薬箱をばらまけば、なお喜ばれることだろう。
この部隊システムの精度が驚きで、部隊から抜けない限り同じプレイヤーと分隊を組んでプレイすることが出来る。
常にシャッフルしろという意見もあるだろうが、長い時間を共にしたパートナーとは連帯感が培われていくことだろう。ずっと同じ地点でスナイプしてるパートナーだったら悲惨だが。
臨場感にも磨きがかかった。建物に一定のダメージを与えることで破壊することが出来るのはBFBCシリーズのウリだが、今作は拍車がかかり、骨組みすら残らない。
ビジュアル的な面白さだけでなく、敵が立て籠もっている建物を破壊して蜂の巣にしたり、建物に穴を空けそこから狙い撃ったりと戦略にも直結している。

ゲームモードは「ラッシュ」「コンクエスト」「部隊ラッシュ」「部隊デスマッチ」の4種類で、一撃死のハードコアモードも存在する。
コンクエストはプレイしてないので割愛。ラッシュは前作に比べ、攻め側の勝機が高まりバランスが良くなった。
個人的なオススメモードは部隊ラッシュ。4人の部隊同士が戦うモードで、激しいドンパチ感は薄いが少人数での共闘はかつてない面白さ。
少人数なため人数差があったり、一人でもアグレッシブに動かないプレイヤーが居ると一方的な展開になりがちでハードルは高いが、それを乗り越えてでも遊びたくなる面白さがある。

忘れがちだが、マルチプレイでもう一つ大事な要素がある。己の戦績を振り返り優越感に浸る(人によっては憂鬱になるだろうが)データベースだ。
このビジュアルがシンプルで分かりやすく、一目見て兵科毎に貯めたポイント、Kill、Death、一番活躍した武器等が分かる。武器の性能を比較出来たり、とにかくユーザーホスピタリティに作られている。
しかし対戦中は成績を確認してもポイントしか反映されずKillやDeathは伏せられる。
これは賛否両論あるだろうが、成績に極端にこだわる人を少なくし、試合に集中させる効果がある。プレイヤーは自然と蘇生や補給等のチームプレイを行うようになるだろう。

前作はビーグルの扱いがものをいったが、今作は白兵戦も重要になりビーグルとのバランスが取れている。
マルチ対戦の中に、ここまで上手くチームプレイを落とし込んでいるゲームは中々ない。兵科それぞれに長所と短所があるバランスの良さ。洗練された部隊システム。
独りよがりなFPSのオンラインに飽きてきた人、FPSに自信がない人やチームプレイを楽しみたい人には、間違いなく至高の作品となるだろう。


プレイ時間…16時間

グラフィック 8/10
前作より格段に良くなったが、FPSのジャンルでは水準程度。
特に銃の出来が悪い。

サウンド 9/10
銃声はもはやバーチャルを越えた、と本物の銃声を聞いたことのない俺がそう思ってしまうほどの迫力。
開けた場所では遠雷のように響き室内ではこもった様に聞こえる。それに伴う臨場感はハンパじゃない。

ゲームデザイン 9/10
建物を壊す面白さがシームレスに戦術へと繋がる。
チームプレイを重視した作りは全てのルールに見事マッチしている。
兵科ごとの必須ガジェットが初めから使えないのは不親切。

快適さ 8/10
データベースのシンプルな出来が一品。
問題はサーバーの貧弱さ。繋ぐ人が多くなる時間帯ではフリーズが多発。一度繋がれば快適だが、それまでが難儀。

持続性 8.5/10
オフラインの出来はイマイチだがマルチ対戦の訴求力は強い。
ただ、やはりフリーズは死活問題。EAは性急な対応を。

総合 8/10
オフラインに過度な期待は禁物。オンラインがこのゲームの真骨頂。
チームプレイの連帯感を楽しみたい人はぜひ。