“降りそそぐ狂気の雨 それが語る真実とは…?”

HeavyRainをクリアー。いやー、凄かったです。とにかく没入感がハンパじゃない。
折り紙殺人鬼の正体も最後まで読めなくて驚かされた。
以下、ネタバレにならない程度に感想を書いていきます





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平たく言えば、HEAVY RAINはテキストを排除したアドベンチャーゲーム。
他のアドベンチャーゲームとは一線を画しており、本来ムービーやテキストで済ませられる場面をユーザーにボタン操作「QTE」を求めてくる。
自分で操作することによる没入感や臨場感は凄まじい。
このゲームにはゲームオーバーという概念がなく、主人公が死んでも、その事実を残したまま物語は進む。
このシステムがQTEと実にマッチしており、失敗してはいけないという緊張感をもたらす。音楽の盛り上げも相まって、手に汗握る展開が続き、プレイヤーは知らず知らずのうちにHEAVY RAINの世界に引き込まれていく。
このQTE操作をゲームの妙として受け取るか、煩わしく感じるかによって、このゲームの印象は大きく変わると思う。

物語は重厚でダーク。タイトル通り、雨が重要なファクターとなっている。
冒頭の幸せな家族が事故を境に転落していく様は見ていて辛いが、感情移入させる掴みとして成功している。
4人の主人公で物語が構成され、それぞれの視点から物語を解き進めていく。
最後まで予測がつかない怒涛の展開で、折り紙殺人鬼の正体には驚かされた。
納得出来ない場面やアンフェアに思える箇所がいくつか見受けられるのは気になるが、大筋のストーリーは充分な完成度だと思う。

ボリュームも申し分なく、一プレイで約10時間。これに加えエンディングが20種類以上存在する。
ゲームオーバーが存在せず主人公の生死でルート分岐するため、ルート毎に劇的に物語の流れが変わるのかと思っていたが、期待したほどではなかった。
周回が前提のゲームなのに、スキップや早送りが出来ず、QTE操作も繰り返し求められるため煩わしく感じる。最後のチャプターに分岐が集中しているのが救い。

操作はR2で移動、Lスティックで方向転換で、視点がカメラ固定とバイオ1~3のような感覚に近い。
カメラを自由に動かせれないのは、周りの造形物が作り込まれているだけに残念。
圧巻はFBIの主人公パートで行えるARI。最新のテクノロジーで証拠を見つけたり、事件の情報をまとめる。
イノベーションを感じさせるビジュアルで、操作しているだけでも楽しい。

圧倒的な作り込みだが、所々に粗が目立つ。
ティアリングが随所で見られ、極端に動きがカクカクする場面もあり、フリーズも一回発生した。
最後の一番盛り上がる場面でフリーズし、それまで没頭していたのに一気に冷めた。こういうゲームでフリーズは致命的。

サスペンス、ミステリー好きの方に、特にオススメだが、取っ付きにくいQTE操作を迎合出来るかにかかっている。
だがQTEがもたらす没入感はハンパじゃなく、これまでのアドベンチャーゲームでは味わえない感覚だ。
この感覚をぜひ体験して欲しい。

今回から紹介したゲームを項目毎に点数を付けていきたいと思います。

プレイ時間…約9時間

クリアータイム…約9時間

難易度 1/5

グラフィック 8/10
顔の描写は驚異的。
作り込みが凄いところもあれば、チープな場面もある印象。

サウンド面 9/10
音楽の使い方は効果的で、場面を盛り上げてくれる。

ゲームデザイン 9/10
ゲームオーバーが存在しないシステムとQTEが絶妙にマッチしている。
ゲームの要素に邪魔されることなく、物語に集中させてくれる作りは素晴らしい。

快適さ・操作性 7/10
フリーズが致命的。せっかくのストーリーが台無し。
スキップや早送りできないのも×

総評 8/10
ゲームらしいゲームではないが、ゲームだからこその魅力も詰まってる。
ドラマ型アドベンチャーとして高い水準をほこっているのは間違いない。