1F0C4B12-6CFB-4B8A-874A-EB7A01936BC2
任天堂が謳ったリモコン革命。
wiiを初めて見た時はワクワクした。任天堂なら低スペックを忘れさせるようなリモコンを生かした面白いソフトをたくさん出してくれるだろうと。
wiiスポーツの成功はwiiの可能性を感じさせるには充分だった。
だが、あれから3年と数ヶ月が経ち、wiiスポーツのセンセーショナルな出来映えとは裏腹にwiiのイノベーションを生かしたソフトは数えるほどしか生まれていない。
wiiのスペックによるソフトの低レベル化、リモコン操作を取って付けたようなソフトが溢れ、リモコン自体が操作の弊害になってるゲームも少なくない。
ゲーマーが喜ぶようなソフトは少なく、「王様物語」や「朧村正」もwiiクオリティで埋もれていった。
任天堂は完全にライトユーザーに意識を向け、マリオやwiifitの成功でそれは達成している。普及台数を見ても明らかだ。
だが、俺は悲しい。64やGCの頃は、ゲーマーの心を揺さ振るようなニッチなソフトを数多く出していた。
去年の春に任天堂はクラシックコントローラを発売。
あれほど謳っていたリモコン操作を任天堂自身が否定した。
映像、サウンド、ネットワーク面でHD二機種に勝てないのに、最大のアイデンティティーだったリモコン操作を否定してしまったら他に何が残るだろうか。
クラコンの登場によりリモコン操作にリソースを割いたゲームはどんどん減っていくだろう。
そんな中、wiiの原点であるリモコン操作に果敢に挑んだのが、今回紹介する「斬撃のレギンレイヴ」
注目はもちろん、リモコン操作のエッセンスを生かしているか、否か。




プレイ環境はリモコンにモーション+。
巨神が大挙として迫ってくるのは圧巻で、ハンマーや大剣等で敵をバッサリ切るのは爽快。一撃の重さが手元に伝わってくる感覚もリモコンを振る楽しさを助長している。
体感がアクションに繋がる面白さは、リモコン操作ならではだ。
雑魚相手には好きなようにリモコンを振って爽快感を味わっていれば良いが、大型の巨神が相手だとそうもいかない。戦略的な戦いが必要になる。
このゲームは部位破壊が重要な要素を担っており、足にダメージを与えれば足が千切れ、敵は動けなくなり、腕を破壊すれば敵は武器を振り回すことが出来なくなる。これは視覚的にも、戦略的にも非常に面白い要素だ。
ポインターによる感度が良好で狙ったところを斬れるため、部位破壊のシステムが活きてくる。ただ、グロいのが苦手な人は要注意。

レギンレイヴには300種類以上の武器があり、おおまかに7系統に別れる。
それぞれ違った操作感が楽しめるのは良いが、こなれてないのは槍と弓の操作。
槍はリモコンを手前に押す感覚で攻撃を繰り出すのだが、感度が良すぎて暴発を連発する。弓はリモコンを引き絞って射るのだが、弓によっては腕が千切れそうなくらい引き絞る必要があり、連続して射るとなると肉体的に参ってくる。
これに加え悩ましいのが、ヌンチャクを振った方向に高速で移動する技「神速」
敵の攻撃の回避やマップ移動に大活躍で、必須となる技なのだが、ヌンチャクを振る腕にかかる負担がハンパじゃない。
しかもマップが神速移動前提の広さなため絶えずヌンチャクを振る必要がある。下手すると腱鞘炎になる恐れもある。
移動のスピードを上げて調整して欲しかった。

Coopは楽しく、あれだけの数の巨神が完全に同期しているのは凄い。処理落ちが酷い場面があるのはご愛敬か。
もう少し協力を感じさせる機能があれば良かった。
Coopのステージはストーリーモードと殆ど違うため、ストーリーをクリアーした後に挑戦しても新鮮に楽しめる。難易度も5段階あり、ボリュームに関しては全く心配はない。
ただ、Coopはキーボードに対応してなく、予め用意されたプリセットのみでのコミュニケーションしか取れない。
プリセット自体は戦闘中に手軽に使えるため便利だが、ロビーではもっと蜜なコミュニケーションを取りたい。
トラブルを恐れての結果だと思うが、17歳以上を対象としたゲームにしては過保護過ぎやしないだろうか。一緒にCoopしたプレイヤーとフレンドになる手段がないなど、オンラインの作りが臆病過ぎる。
メーカーのユーザーに対するオンラインの認識のズレが浮き彫りとなった。

斬撃のレギンレイヴでリモコン操作の楽しみを再認識したのと同時に、リモコンによる弊害も思い知らされた。
いつまでたっても進歩しないネットワーク面など、wiiの現状を目の当たりにしたが、このゲームはwiiでしか成り得ないものだと断言出来る。
もっと、こういうwiiらしいゲームをどんどん出して欲しい。
斬撃のレギンレイヴがリモコンの終着点にならないことを祈るばかりだ。