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プレイする前は不安だった。
256人対戦という未知の世界。
本当に実現出来るのか、ただのハッタリか。
256人という数字ばかりに捉われて中身は低レベルなものになるのではないか。
256人という数のエッセンスを生かせるのか。
非常に興味深い作品だった。
β版はあえてプレイせず製品版を購入した。
以下、このゲームの一番のミソである256人対戦が出来る「制圧戦」にフィーチャーして書いていく。





何をするにも人数は多い方が盛り上がる。
だが、果たして256人の大所帯で収拾が付くのか。
混沌とし、リスボンの嵐になるのではないか。
この問題を避けるために取り入れられてるのが部隊システム。
8人を一分隊とし、その4つの分隊で小隊が構成される。さらに、この小隊が4つ集まって構成されたのが中隊と呼ばれ、計128名。
この4つに分けられた小隊が、それぞれマップの規定の位置に配置される。
制圧戦のマップはとてつもなく広く、他の小隊と合流するのは困難。
基本は32vs32の4つの紛争が一つのマップの中でリアルタイムに行われると考えれば良いだろう。
「256人は形だけじゃないか、話が違うぞ!」と思う人もいると思う。
だが、ご安心を。後述するが、256人対戦を実感出来るシチュエーションもちゃんとある。

このゲームはルールを理解することがまず必要で、ただ相手を倒せば良いというわけではない。
制圧戦のルール自体は単純だが数々の要素が複雑に絡みあってるため理解するには少し時間がかかる。
制圧戦の中身を少し説明すると、こちらが攻めの場合の最終目標は拠点の制圧だが、拠点を解禁するにはまず燃焼塔や冷却塔を制圧する必要がある。しかし、その近くには相手のリスボン地点になるバンカーや移動の障害になるバリケード等が配置されている。
当然、障害は排除すべきだがそれぞれがバラバラの目標に向かって動くのは効率が良いとは言えない。
個人の力で戦況を動かすのはまず無理なため分隊単位で動くことが必要になる。
ここで重要なのが分隊長の存在だ。分隊では志願することで隊長のポストにつけ隊員に指示を出すことが出来る。隊長の指示で部隊をまとめ一つの目標に集中することが、勝利への近道になる。隊長の指示が戦況を決めると言っても過言ではなく、隊長が働かない分隊は烏合の衆と言われても仕方がない。
隊長は責任が伴うが、上手く指示がハマった時の感覚は他のゲームでは味わえないだろう。
隊員全員でバンカーに攻める共闘感にカタルシスを感じること間違いなしだ。
そして数々の制圧を果たし解禁される最終目標の拠点では混沌とした戦場が広がっている。
拠点はマップの中央にあるため256人が自然と集結し、大激戦が繰り広げられる。
門を爆破し大挙として流れこむ軍勢。しかしその先には待ってましたとばかりに大群の敵兵士が迎えうつ。
その様子はまさにカオス。
マップで見ると赤いシンボルと青いシンボルが凄い勢いで輪廻を繰り返しているのが分かる。
大人数vs大人数をここまで明確に感じ取れるFPSは他にあまりないだろう。


MAGはゲーム開始時に「セイバー」「ベイラー」「レーヴン」の3陣営の中から一つを選び所属することになるのだが、ここで浮き彫りになるのがバランスの悪さ。
3陣営のスコアを確認出来るのだが、圧倒的にセイバーのスコアが高く、逆にレーヴンのスコアは圧倒的に低い。この現象は安定した成績が出しにくいFPSでは異常だ。
原因として、セイバーに優秀なプレイヤーが集まっていることもあるだろうが、3陣営ごとにそれぞれ攻め、防衛のMAPが予め決まっていることが大きな要因だろう。俺は良く分からないがMAPごとに優劣があるのだと思う。
そんな俺も「レーヴン」に所属しているが制圧戦での勝利は一度もない。
チャレンジスピリッツ溢れるプレイヤーはぜひ「レーヴン」に参加して勝利に貢献してもらいたい。